レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

マタンゴ

2020年07月29日 23時48分48秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「マタンゴ」
1963年 日本 89分
■監督:
 本多猪四郎
■出演:
 久保明
 土屋嘉男
 小泉博
 太刀川寛
 佐原健二
 水野久美
 八代美紀
 天本英世

●あらすじ
7人の若者を乗せたヨットが、嵐のため無人島に漂着した。
その島を探索した結果、彼らより先に、一艘の難破船が漂着していたことが判明する。
だが乗員の姿はどこにもなく、ただあたりは奇妙な形状のキノコが群生しているのみだった。
やがて食料の残りが少なくなり、彼らは恐る恐るそのキノコを食し始める。
そしてそのキノコを口にした者は、人間の姿を失い、奇怪なキノコ・マタンゴへと変身していくのだった……。
原作はホジスンの「闇の声」。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
昔から東宝特撮の傑作と言われているのは知っていたが、今まで観ていなかった。
今回観てみたら、傑作と言われるだけあってやっぱり面白かったね。
極限状態で人間の理性が序々に失われていく様をじっくりと描く辺りは、大人向けの内容であった。
今はコロナで世間的にも似たような状況に陥りつつあると考えると、非常に興味深いことだ。
それとは別に、終盤ついに姿を現したマタンゴの描写の怖いこと怖いこと。
これ子供時代に観たとしたら、確実にキノコに対してトラウマになりかねないね。
それくらい怖かった。
特撮としても人間ドラマとしても見応え充分な本作。
でも島に漂流してから長過ぎ(一ヶ月くらい?)とか、その割にはみなしっかり理性を保っているとか
この頃の映画は、何年漂流しようとも常にヒゲは綺麗さっぱり剃られているとか
当時のお約束はあるが、そこはあえて楽しむポイントですよ。
しかし天本英世はこの役じゃあ、全然出てるの分からないでしょ(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

007/黄金銃を持つ男

2020年07月28日 23時30分24秒 | アクション

「007/黄金銃を持つ男」
原題:THE MAN WITH THE GOLDEN GUN
1974年 英 124分
■監督:
 ガイ・ハミルトン
■出演:
 ロジャー・ムーア
 クリストファー・リー
 モード・アダムス
 ブリット・エクランド
 エルヴェ・ヴィルシェーズ
 元秋(ユン・チウ)

●あらすじ
007シリーズの第9作。
黄金の銃を持つ謎の殺し屋・スカラマンガを追って香港に飛んだボンドは、
彼が太陽エネルギーを利用した特殊装置で巨万の富を得ようとしていることを知る。
ボンドは、スカラマンガと対決するため、彼のひそむ中国の孤島へと飛ぶ……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
いやあ、ロジャー・ムーア版のジェームズ・ボンドは最高に面白いね!
製作年度が70年代前半なせいか、小人の使用人だ出てきたりとか
悪役の体の特徴が、乳首が三つあるとか、なんだか江戸川乱歩の美女シリーズのような怪しさも含んでいる。
それプラス世界中で流行したものをいち早く取り込んでいるなと感じた。
本作は1974年制作と言うと、世はブルース・リーのブーム真っ最中。
そんな時に腰が重いハリウッドに比べ、いち早く香港ロケを決定し当時流行ったカラテ・ブームを盛り込む辺り
かなりのやり手ですね。007シリーズは前作の興行収入を全て突っ込んででも傑作を作ると言う方針だったらしく
この後先を考えないやり方は、とても格好良く映りましたね。
ロケ先はマカオ~香港~タイ~中国と及ぶ。
1974年当時に中国ロケした映画って存在したっけ?
他にも成龍(ジャッキー・チェン)の姉弟子にあたる元秋が出てるのにもビックリした。
そう言えば元秋がボンド映画に出ていると言う話は聞いたことあるけど、そんなこと忘れてたから余計にビックリ。
タイの川を車でジャンプするシーンも、ジャッキーの「プロテクター」を思い出したし、
この当時のアクション映画としてはかなりの出来栄えだ。
そう言えば007シリーズのOPの音楽って、毎回違うんだね。
前作の音楽はあの大傑作ホラー「ソウ/SAW」の音楽にそっくりだった。(「ソウ」がそっくりなんですけどね)
本作では音楽と言うより、裸の女がシルエットで踊っていると言うタモリ倶楽部のOPみたいな映像が
昔の大人の映画って感じ。
とにかくロジャー・ムーア版の007は、レレレ好きには文句なくオススメの傑作シリーズですぞ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スパルタンX

2020年07月26日 21時55分07秒 | 功夫/空手/武侠片

「スパルタンX」
原題:快餐車/Wheels On Meals
1984年 香港 99分
■監督:
 洪金寶(サモ・ハン・キンポー)
■出演:
 成龍(ジャッキー・チェン)
 洪金寶(サモ・ハン・キンポー)
 元彪(ユン・ピョウ)
 ローラ・フォルネル
 ベニー・ユキーデ
 キース・ヴィタリ
 吳耀漢(リチャード・ン)
 岑建勳(ジョニー・シャム)
 午馬(ウー・マ)

●あらすじ
ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポーの3大スターが共演したアクション。
スペイン・バルセロナを舞台に、ファーストフード屋のコンビと私立探偵が、
謎の美女・シルビアの遺産相続をめぐる巨大な陰謀に巻き込まれていく。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
いやあ長い戦いでした。
まず前提として「スパルタンX」は日本劇場公開版が存在します。
喋る言語は英語で音楽は格好良くノリが良い。そこにあの名曲「スパルタンX」が挿入されます。
プロレスラーの三沢光晴が入場曲にも使用していた名曲「スパルタンX」を作曲したキース・モリソンと言う人は
実は日本人だと言うのは、「スパルタンX」を語る時はイロハのイですね。
私と「スパルタンX」の付き合いは、最初は子供の頃家にあったLDからでした。
このLD版は日本劇場公開版で、ラストにNG集が付いていました。
それから時が経って久々に観ようかなと思いDVDを買いました。
するとそのDVDは広東語音声で香港公開版でしたが、音楽がまるっきり別物でした。
「スパルタンX」の曲は日本独自のものだから無くても理解できるが、映画全体の音楽がまるっきり違うとは想定してませんでした。
これは違うと思い、そこそこの値段で中古ビデオを購入。
でもVHSから観るのは中々腰が上がらず、やっぱりDVDを買うかとamazonのレビューを見てみたら
「これが子供のころ観てたやつです」とか書いてあったので、早速1,200円のデジタル・リマスター版を購入したら
元々持ってたDVDと中身一緒だったし!
さらに調べたらamazonのレビューはどうもBlu-rayのことらしいと判明。
買うかどうか悩む前にBlu-ray版をレンタルしてみたら、これぞ昔観たバージョンとほぼ同じでした!
amazon解り辛いよ!
まあラストのNG集は無いし、音楽も微妙に違うところがある気もするが、満足しました。
しかし気になる点がひとつだけ。
1,200円くらいのDVDでデジタル・リマスター版の内容に日本語吹き替え版付きというのがあるのだが
このバージョンの音楽はもしかして日本公開版? と疑ってたりして。
どうせなら何でそっちのDVDを買わなかったのかと軽く後悔してますが、
もし仮にそのDVDの音楽が劇場公開版だったとしても、やっぱり英語音声で観たくなっただろうから
これはこれで良かったと思おう。
なおDVDでも昔のバージョンが出てるくさい。
それは20年以上前に出ていたスパイク・ドラゴンのレーベル。
このレーベルは当時も神で、日本でソフト化されていない作品を中心に販売してたんですよね。
「片腕ドラゴン」は私も買ったし、「ピック・ポケット」も買えば良かったなあ。
現在市場で探すのは困難かも知れないが、これから買うのならスパイク版が良いかもね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

狙撃

2020年07月25日 23時53分08秒 | アクション

「狙撃」
1968年 日本 86分
■監督:
 堀川弘通
■出演:
 加山雄三
 浅丘ルリ子
 森雅之
 岸田森

●あらすじ
加山雄三がクールなスナイパー役を演じたハードボイルドアクション。
一匹狼の殺し屋・松下徹は、ある日射撃場でモデルの章子と知り合う。
互いに惹かれ合っていくふたりだったが、徹は凄腕の殺し屋・片倉を敵に回してしまう。
共演は浅丘ルリ子ほか。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
仲村トオルが主演したVシネ作「狙撃 THE SHOOTIST」のベースとなった作品なので、前から気になっていた。
しかしリメイクと言う訳ではないらしい。
狙撃前に煙草に火を点けるとことか同じだったが、証拠になるのに現場に残していく仲村トオル版に比べ
きちんとポケットに入れて持ち帰る本作の方が、ちゃんとしてると思った。
全体的に仲村トオル版と比べても、全然本作の方が面白かったかな。
と言っても内容の方は無いに等しいんだが、音楽とか雰囲気とか岸田森など個性的な脇役により、以外と面白く感じる。
これは昔の邦画のパワーかな?
とは言え最後まで浮いていて本作の世界観に馴染んでいないと感じてしまうのが残念だったね。
主演の加山雄三が。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「拳銃無宿」 第13話 濡れ衣

2020年07月25日 23時52分41秒 | 西部劇

「拳銃無宿」 第13話 濡れ衣
原題:WANTED: DEAD OR ALIVE
1958年 米 28分
■監督:
 R・G・スプリングスティーン
■出演:
 スティーブ・マックイーン
 ジョン・ライテル
 ジュディス・エイムズ
 ジェームズ・ドブソン
 ドン・ゴードン

●あらすじ
1870年代開拓期のアメリカ西部を舞台に、
スティーブ・マックイーン扮するバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ屋)ジョッシュ・ランドルの
孤高な戦いを描いた人気TVシリーズ!
オリジナルはモノクロだが、本シリーズはカラー・ライズ版である。
とある街で昔馴染みの友達であり、同業者のブーンと再会したジョッシュ・ランドル。
しかしブーンは何者かに銃撃され重傷を負っており瀕死の体であった。
誰かに嵌められたと言い残し絶命したブーンを故郷に送り届けるジョッシュであったが
ブーンに賞金が掛けられていたため、ジョッシュが賞金目当てにブーンを殺害したと
街の皆に誤解されてしまい。

★感想など
基本的にこのドラマに登場する人たちは素直である。
今回の話でも、ブーン殺害の下手人が街で「犯人はランドルだ」と言いふらすと
昔何年もこの街に住んでいて顔なじみも多いのに、みなあっさり信じちゃうし
ランドルが敵を倒すと、あっさり「ごめん、あれは誤解だったよ」と翻るし。
この展開には流石のジョッシュ・ランドルもやってられないと言った風で終わるのは
今まで爽快な終わり方をしていた本シリーズとしては珍しいラストだ。
ところでブーンの家だが、何個か前の話でこの家使ってたよね? と思った。
どの話だったか思い出せないけど。なんか妙齢の奥さんの家じゃなかったかなあ?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする