「マタンゴ」
1963年 日本 89分
■監督:
本多猪四郎
■出演:
久保明
土屋嘉男
小泉博
太刀川寛
佐原健二
水野久美
八代美紀
天本英世
●あらすじ
7人の若者を乗せたヨットが、嵐のため無人島に漂着した。
その島を探索した結果、彼らより先に、一艘の難破船が漂着していたことが判明する。
だが乗員の姿はどこにもなく、ただあたりは奇妙な形状のキノコが群生しているのみだった。
やがて食料の残りが少なくなり、彼らは恐る恐るそのキノコを食し始める。
そしてそのキノコを口にした者は、人間の姿を失い、奇怪なキノコ・マタンゴへと変身していくのだった……。
原作はホジスンの「闇の声」。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
昔から東宝特撮の傑作と言われているのは知っていたが、今まで観ていなかった。
今回観てみたら、傑作と言われるだけあってやっぱり面白かったね。
極限状態で人間の理性が序々に失われていく様をじっくりと描く辺りは、大人向けの内容であった。
今はコロナで世間的にも似たような状況に陥りつつあると考えると、非常に興味深いことだ。
それとは別に、終盤ついに姿を現したマタンゴの描写の怖いこと怖いこと。
これ子供時代に観たとしたら、確実にキノコに対してトラウマになりかねないね。
それくらい怖かった。
特撮としても人間ドラマとしても見応え充分な本作。
でも島に漂流してから長過ぎ(一ヶ月くらい?)とか、その割にはみなしっかり理性を保っているとか
この頃の映画は、何年漂流しようとも常にヒゲは綺麗さっぱり剃られているとか
当時のお約束はあるが、そこはあえて楽しむポイントですよ。
しかし天本英世はこの役じゃあ、全然出てるの分からないでしょ(笑)