「タクシードライバー」
原題:TAXI DRIVER
1976年 米 114分
■監督:
マーティン・スコセッシ
■出演:
ロバート・デ・ニーロ
シビル・シェパード
ジョディ・フォスター
ハーヴェイ・カイテル
●あらすじ
ニューヨークの夜を走るひとりのタクシードライバーを主人公に、現代都市に潜む狂気と混乱を描き出した傑作。
ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。
大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画館に誘ったことで絶交されてしまう。
やがて、闇ルートから銃を手に入れたトラヴィスは自己鍛錬を始めるが、そんな彼の胸中にひとつの計画が沸き上がる……。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
アメリカン・ニューシネマである事や、製作当時の時代性等を無視して言うのなら
単純に主人公のトラヴィスは、観ていてイライラするやつでしかなかった。
自己否定がなく、第三者的視点も持ち合わせていない。
自分が正しいと思った事を、間違った考えの方向に突き進む。
まさに正気の沙汰ではないんだが、この映画のテーマがトラヴィスの狂気にあるのなら
この描き方は全く正しい。
そして、自分にはそういった主人公の映画はあわなかったと言う事が証明されただけだろう。
他のアメリカン・ニューシネマは大丈夫かなあ?
ちなみにラスト・シーンの解釈ですが、私はトラヴィスが最後に見た夢
ないし妄想ではないかと思う。
最後のフェードアウトの仕方なんて、いかにも頭の中の映像ぽいと思ったし。
まあ、あんなラストは、この主人公には似つかわしくないしね。
そう考えた方が自然だなってだけ。