「RRR」
原題:RRR
2022年 インド 179分
■監督:
S・S・ラージャマウリ
■出演:
N・T・ラーマ・ラオ・Jr
ラーム・チャラン
アジャイ・デーヴガン
アーリヤー・バット
レイ・スティーヴンソン
アリソン・ドゥーディ
●あらすじ
「バーフバリ」シリーズのS.S.ラージャマウリ監督が贈るアクション大作。
1920年、英国植民地時代のインド。
英国軍にさらわれた少女を救おうとするビーム。
大義のため、英国政府の警察官となったラーマ。
熱い思いを胸に秘めたふたりは、親友となるが…。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
超楽しかった!
元々は劇中のナートゥ・ダンスのシーンを「イッテQ」で観たのが最初かな。
その時の超絶大ヒットしたインド映画と言う情報を知り、いつか観たいと興味を持った。
ですぐに本作を観ずに、同じ監督が本作より先に監督した「バーフバリ」シリーズを観ちゃう辺りが
いかにも自分って感じなんだけど、これが超面白くて大当たり。
この時点で本作に対する期待度満点だったんだけど、流石に上映時間3時間は少し躊躇してた。
だが観始めたらそんな事気にならない!
面白くて一気に最後まで観てしまう最高のエンタメ作だった!
では、どの辺が面白かったのか。
まず全編、クライマックスの連続みたいな描写が続く構成で、これが面白い。
だがただ単にクライマックスを続けたからと言って、何でも面白くなるわけではない。
本作がブッチギリで面白いのは、一つ一つのシーンにかける熱量がハンパない。
ちょっとしたシーンでも、盛り上がるBGMや歌と、全く迷わずに全力で突き進む突進力。
アクションシーンやCGも既成概念にとらわれない使い方をしているのが、逆にCGが新鮮に映るくらいのセンスの良さ。
と言っても決してオシャレ系映画ではない。
SASUKEに出るのが大好きそうな人たちが、全力で”力こそ正義”みたいな世界観で生き生きと躍動している。
そしてやっている事や脚本・演出がまんま「少年ジャンプ」の世界観。
「北斗の拳」「魁!男塾」「キン肉マン」「聖闘士星矢」の展開・世界観まんまを想像してもらえればOK。
映画を作るベースが「少年ジャンプ」で、内容はインド版「ドラゴン怒りの鉄拳」。
そこに男同士の友情を「男たちの挽歌」のように絡めてくる
最高に熱い映画です!
とにかくこの映画の熱量はハンパないので、観ても全く損はない事を保証します。
劇中のナートゥ・ダンスのシーンも、最高に難易度が高そうで最高に楽しくて、ここだけでも観る価値アリと言える。
どこかのレビューに、男同士が楽しそうにイチャイチャしている映画は最高に楽しいみたいなコメントがあったが
振り返ると正にそうかもと実感させられました。
「男たちの挽歌」しかり、そういった男同士のやり取りが楽しかった映画っていっぱいあるよね。
「ロッキー」シリーズのロッキーとアポロ。「あぶない刑事」のタカとユージ。
「ビー・バップ・ハイスクール」のトオルとヒロシ。などなど
まあとにかく最高の楽しい時間が過ごせて良かった。
だからと言って調子に乗って他のインド映画を観たりすると、痛い目にあうんだろうな。
観るのなら、本作の監督の映画だろうね。