レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

アフター・アワーズ

2024年07月10日 20時34分29秒 | サスペンス

「アフター・アワーズ」
原題:AFTER HOURS
1985年 アメリカ 97分
■監督:
 マーティン・スコセッシ
■出演:
 グリフィン・ダン
 ロザンナ・アークエット
 テリー・ガー

●あらすじ
「タクシー・ドライバー」のマーティン・スコセッシ監督が、
ニューヨークを舞台にある男が体験する奇妙な一夜を描いたブラックコメディ。
ワープロ技師のポールは、仕事帰りに寄ったカフェで若い女マーシーに声を掛けられ、電話番号を教えてもらう。
自宅に帰った彼はマーシーに電話を掛け、彼女がルームメイトと暮らすアパートへ会いに行く約束をする。
しかし乗り込んだタクシーの乱暴な運転のせいで、全財産20ドルが窓から飛んでいってしまう。
さらに、次から次へとポールの身に不条理な出来事が降りかかり……。
「狼男アメリカン」のグリフィン・ダンが主演を務め、「グラン・ブルー」のロザンナ・アークエット、
「トッツィー」のテリー・ガーが共演。
1986年・第39回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した。
(映画.comより)

★感想など
ちょっと期待外れな作品だった。
観る前はデヴィッド・フィンチャーの「ゲーム」みたいな展開の傑作だと思っていた。
だが全然そんな事はなく、展開はかったるいし、主人公の身に起きる事が面白くないしで、楽しくなかった。
いくつかの出来事が続いていくうち、前の出来事の話が次の出来事に関係していたという展開もあるのだが
これがなんだかスッキリしないんだよね。
どちらかと言うと、下手なこじつけに感じるくらい。
これは一重に演出が良くないな。
そう考えると監督は「タクシー・ドライバー」の人だったんだね。
世間的には評価が高いが、私個人的には面白いとは思わなかったから、
きっとマーティン・スコセッシ監督は自分にはあわないのだろう。
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スニーカーズ

2024年07月08日 21時24分21秒 | サスペンス

「スニーカーズ」
原題:SNEAKERS
1992年 アメリカ 125分
■監督:
 フィル・アルデン・ロビンソン
■出演:
 ロバート・レッドフォード
 シドニー・ポワチエ
 ダン・エイクロイド
 リヴァー・フェニックス

●あらすじ
コンピュータを始めとしたエレクトロニクスを駆使して、警備システムの不備を証明するハイテク集団“スニーカーズ”。
NSA(国家安全保障局)からの要請により天才数学者が作り出したブラックボックスを盗み出すが、
それは世界を転覆させかねない究極の暗号解読機だった……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
何か思ってたのと違ってた。
犯罪者のスペシャリスト集団達が何かの事件に巻き込まれるが、超絶スキルを駆使して乗り切る痛快な内容を想像していたが
この映画の人たちは全然スペシャリストじゃなかった。
まず主演のロバート・レッドフォードが一番駄目で、特攻野郎Aチームで言えばハンニバルの役どころなのに
このリーダーが一番の無能であり、とことんマヌケ。
基本的に一人で何も出来ない描写と、一人でやても失敗する描写が多いので、一番いらない人に見えてしまう。
他にもダン・エイクロイドやリヴァー・フェニックスと言った名優が揃っているのだからもっと面白く出来るハズが
各キャラクターを深く掘り下げる演出が皆無のため、ただ画面に映っているだけにしか見えない。
とくにリヴァー・フェニックスは酷くて、これならその辺の若手役者で十分じゃんと言えるような扱い方で非常に勿体ない。
さらに脚本がこれまたどうしようもなくて、相手は国家権力なのに、お互いマヌケの応酬が多い展開が辛い。
オープニングのこの集団の仕事振りを紹介するエピソードは非常に面白かったんだけどねえ。
とまあ良いところがほとんど無さそうだが、そんな中でも一人だけスペシャリストな人がいて、盲目の設定なのだがこれが物凄い。
マヌケな方法で相手にあっさりと拉致された後に開放されたリーダーから、
拉致られた時に車の中で聴いていた音をヒアリングしながら敵のアジトを発見するなど、全編に渡ってこの人だけが活躍する。
まあ出演している俳優陣は豪華なので、誰かのファンであれば観ても良いかもね。
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悪魔が呼んでいる

2023年11月14日 18時32分51秒 | サスペンス

「悪魔が呼んでいる」
1970年 日本 76分
■監督:
 山本迪夫
■出演:
 酒井和歌子
 新克利
 今井健二
 藤木孝
 田村奈己
 野村昭子
 下条アトム
 大滝秀治

●あらすじ
自分の意志・行動にかかわりなく、黒い影がつきまとう不安から生じるスリルとサスペンス。
江原ユリはある日突然、訳もなく会社を解雇された。
恋人からは理由なく絶交を言い渡され、管理人からはアパートを出るよう言われてしまう。
しかし災難はこれで終わりではなかった。
ユリを襲う不可解な出来事の実体とは?
(WEBザテレビジョンより)

★感想など
何故か急に周りの全ての人間が自分に敵対してきて、不幸な事ばかりが起きる不条理サスペンス。
それを当時は清純派アイドルとして人気があった酒井和歌子が主演。
そういった要素も含めて、全体的な雰囲気が何だか1970年代の少女漫画風だなあと思っていたら
監督の山本迪夫と言う人は、「幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形」などの”血を吸うシリーズ”を作った人。
その”血を吸うシリーズ”も1970年代の少女漫画風だなと感じていたので、きっとそういった雰囲気の映画作りが上手いのだろう。
本作も最初はヒロインがとことん不幸になっていくサスペンス展開だが、途中から話がミステリー風に変わっていき
最後は、別の意味で驚愕する終わり方をする。
まあこういった終わり方も、1970年制作ならアリかなと思いつつも、納得はいかない人多数でしょうが。
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パージ:エクスペリメント

2023年11月06日 18時18分29秒 | サスペンス

「パージ:エクスペリメント」
原題:THE FIRST PURGE
2018年 アメリカ 98分
■監督:
 ジェラード・マクマリー
■出演:
 イラン・ノエル
 レックス・スコット・デイヴィス
 ジョイヴァン・ウェイド
 スティーヴ・ハリス

●あらすじ
1年にひと晩だけ、殺人を含むすべての犯罪が合法になる12時間「パージ」を描いたスリラー第4弾。
新政党・NFFAがパージ法を採用し、全国での適用を前にスタテン島で実験が行われることに。
ディミトリーは愛する人を守るため、島に残るが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
「パージ」シリーズのパート4で、今回は今までよりも前のエピソード0を描いた内容。
参加者たちが、まだパージのルールに慣れていなくて戸惑っている様子が、いかにもって感じで良い。
パージの描写も過去作より大人しい感じなのは、あえてなのかな。
代わりに政府が積極的に参入してくる内容になっており、傭兵まで雇って介入してくるため
映画のジャンルがどちからと言うと、バトルアクション物のような様相を呈している。
でもまあこのシリーズが好きな人なら、きっと問題ないだろう。
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FALL/フォール

2023年10月22日 15時52分17秒 | サスペンス

「FALL/フォール」
原題:FALL
2022年 アメリカ 106分
■監督:
 スコット・マン
■出演:
 グレイス・キャロライン・カリー
 ヴァージニア・ガードナー
 メイソン・グッディング
 ジェフリー・ディーン・モーガン

●あらすじ
アクション職人、スコット・マン監督によるサバイバルスリラー。
フリークライミング中の事故で夫を亡くして1年、ベッキーは今も悲しみの中にあった。
彼女を立ち直らせようと、親友のハンターは地上600mのTV塔でのクライミング計画を立てるが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
実に怖い映画だった。
何故かと言うと、私は結構な高所恐怖症なんですよ。
3~4階くらいからすでにダメで、仕事で25階前後のビルの窓から外を眺めたりするともうムリ。
高いところに行くと、お尻の穴が何か冷っとしてキュッと締まる感じがあるんだよね。
あれ苦手。
なのでジェットコースターも観覧車も苦手。
そんな自分なので、この映画は怖くて怖くて、何度も途中で停止ボタンを押してしまうくらい怖かった。
実際これ劇場で観てたら相当怖かっただろうなあとか思う。
そういうのを抜きにしても、映像としても良く撮られている。
まずアイデア自体が素晴らしいし、始まってすぐに塔を登り始めるテンポの良さも大変良い。
この辺どっかのスラッシャー映画にも見習ってほしいくらいだ。
とは言えツッコミどころも大変多く、そりゃ無いだろってな展開も多いのだが
その辺はB級映画として考えれば全く問題ないと言える。
撮影には高さを感じさせるために、600mの崖の上に数十mの塔の上部を建設してそこで撮影したと言う狂気を感じるこの映画。
この恐怖はホラー映画では味わえない、新鮮な感覚を持つ映画として、
高所恐怖症の人もそうでない人も、是非一見の価値アリと言える作品でした。
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