レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

ヘルレイザー ジャッジメント

2024年08月12日 12時14分52秒 | ホラー

「ヘルレイザー ジャッジメント」
原題:HELLRAISER: JUDGMENT
2018年 アメリカ 81分
■監督:
 ゲイリー・J・タニクリフ
■出演:
 デイモン・カーニー
 ランディ・ウェイン
 アレクサンドラ・ハリス
 ヘザー・ランゲンカンプ

●あらすじ
凶悪殺人事件の解決に挑む3人の刑事が地獄の底に突き落とされる。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
良くぞここまで続いたなと思わせる、シリーズ10作目。
しかしここで一旦打ち切りとなって次回作がリメイク版になったのは「13日の金曜日」シリーズと同じである。
とは言え内容の方は中々で、設定・映像ともにかなりの気持ち悪さを見せてくれる。
しかもこの気持ち悪さがだだのグログロではなくて、
「ヘルレイザー」シリーズとしての気持ち悪さになっている点が、実に最高である。
別世界である地獄の部屋の椅子に動けないように縛り付け、被害者の血をインク代わりにして
古いタイプライターで被害者の過去についての調書を作り上げる、そのセンスの良さ。
さらにその調書をもとに判定する役割の男が、その調書を料理のように食べて血を吐くという意味の分からなさ。
さらにその吐瀉物を食べて、有罪か否かを判定すつ複数の裸の女性など、
もう全く意味が分からないんだけど、「ヘルレイザー」の世界観としては全然アリな妙な説得感があるこのシーン。
とは言えベースとなるストーリーのアイデアは、デヴィッド・フィンチャーの「セブン」をかなり彷彿とさせる。
そう考えると、既存の映画のストーリーにピンヘッドを絡めれば、これからもどんどんシリーズは続けられるんだなと思った。
けどそうはならずにシリーズはリブートされたけど。
キャスト面にしても、まずピンヘッド役は前作とは違う人になってた。
目の空虚さがなんか良くて、初代のピンヘッドに結構近付いていると思う。
さらに嬉しいのが、「エルム街の悪夢」でヒロインを演じたヘザー・ランゲンカンプが出演していること。
パート8にもランス・ヘンリクセンが出ていたが、こういったホラー映画マニアが喜ぶようなキャスティングは嬉しいね。
さてここまで一気に観てきた「ヘルレイザー」シリーズもここで一旦打ち止め。
なんだかんだと楽しめたのではないだろうか。
次は何のシリーズに手を出そうかな。
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ヘルレイザー:レベレーション

2024年08月11日 11時37分04秒 | ホラー

「ヘルレイザー:レベレーション」
原題:HELLRAISER: REVELATIONS
2011年 アメリカ 75分
■監督:
 ヴィクター・ガルシア
■出演:
 スティーヴン・ブランド
 ニック・エヴァスマン
 セバスチャン・ロバーツ
 トレイシー・フェアラウェイ

●あらすじ
クライブ・バーカーの原作を元に、
ホラー界のカリスマキャラである魔道士“ピンヘッド”の恐怖を描いたシリーズの第9弾。
“組み替えることで究極の性的快楽を体験できる”という伝説のルマルシャンの箱を解いた者の下に、
ピンヘッドたちが姿を現し…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
良くぞここまでシリーズを続けたなと言った感じの、シリーズ第9弾。
今回の脚本は原点回帰となっていて、パズルボックスを開けてからの展開がパート1と同じにしている。
まあ細かいところは除いても、最初にパズルボックスを開けた奴が地獄から脱走して
相方を利用してこの世に復活しようとするプロセスは、パート1と同じ。
ここに妙にエロイ妹を絡ませて、短い上映時間も相まってあっと言う間に最後まで観終わる。
これは久々に「ヘルレイザー」シリーズの一本と数えても良いのではないかと思えた作品。
何せパート5以降は、まるでアルバトロスがどこかから探してきた似たようなホラー映画に
シリーズ物みたいなタイトルを付けて無理矢理展開する、いつものアレみたいな出来だったからね。
なお本作からピンヘッド役の役者が変更になっている。
今までピンヘッド役を演じていたダグ・ブラッドレイと言う人は、何でもクライブ・バーカーの古くからの友人で
その縁でパート1に出演したらしい。
そうしたらシリーズがどんどん作られて、まさか20年近くもピンヘッド役を演じるとは思っていなかっただろう。
そこで新しいピンヘッドなのだが、これが今までとの違和感が凄い。
やっぱり役者にとって目が大事なんだなと思えるのは、2人のピンヘッドの大きな違いがやっぱり目。
初代が落ち着いた悟りを開いたかのような目つきだったのに対し、
2代目の方はまるで悪魔のキューピー人形って感じの目つきなんだよね。
「エルム街の悪夢」のリメイク版のフレディ役もそうだったけど、あまりにも先代とイメージが違うと
話よりもそっちの方ばっかり気になっちゃうんだよねえ。
次作は本作から7年後になるが、ピンヘッド役は同じなのかまた違う人なのか気になるねえ。
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『量産型リコ -最後のプラモ女子の人生組み立て記-』第7話「隣に立つために」

2024年08月10日 13時31分00秒 | ドラマ

『量産型リコ -最後のプラモ女子の人生組み立て記-』第7話「隣に立つために」
2024年 日本 24分
■監督:
 ヤングポール
■出演:
 与田祐希(乃木坂46)
 市川由衣
 佐月絵美
 矢柴俊博
 浅香唯
 森下能幸
 石田悠佳(LINKL PLANET)
 田中要次
 前田旺志郎
 天川れみ(LINKL PLANET)

●あらすじ
リコ(与田祐希)は、幼馴染から突然の告白を受ける。
二人は幼少時代に、とある約束を交わしていたようだったが、全く覚えていないリコは当然の如く告白を断る。
それでも粘り強く諦めない幼馴染を見て、リコは一緒に人助けに行くことを提案する。
数々のミッションをこなす中、二人の目の前に突如現れたのは凶暴なイノシシ…!?
戦闘の末に負傷した幼馴染の手当てをするために、リコは矢島模型店へと向かい…
(テレビ東京より)

★感想など
まえだまえだ登場してきましたね。
しかも役名も浅井だから、過去作とのリンクもばっちり。
プラモ屋で最初に手に取るプラモがジムだったのは、シーズン1のエピソードを想起させるねえ。
他にも前の話にも出てきた天川れみが巫女さん役で再登場とか
与田祐希とイノシシの絡みの話は、乃木坂工事中で与田祐希が西野七瀬に連れられて登場した時のエピソードと
絡めているのかがきになったり、他にも1話から全く登場しないおじいちゃんが出てきたりなど
色々と盛り沢山で面白かった。
リコと浅井の恋愛要素も、どちらかと言うと幼馴染による中の良さみたいな爽やかさが心地良かったし
リコが浅井にならアオと付き合ったら? と投げかけた時に、アオが秒速で断るとかとかも楽しかった。
さて各エピソードが、母親、父親、姉、リコと続いたので、次回は妹かと思ったら実際そうだった。
しかも来週作るプラモは3式機龍とはこれまたタマラン。
3式機龍はメカゴジラ史上でも、一二を争うくらいの格好良さだからねえ。
楽しみ、楽しみ。
楽しみと言えば、夜録画したリコを観ようと思って機械を操作したら、あれ最新話が録画されてない!
と木曜日の夜に焦ったが、リコは木曜深夜の放送なので、次からは金曜日まで待とうと思いました。
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ヘルレイザー ヘル・ワールド

2024年08月09日 21時40分39秒 | ホラー

「ヘルレイザー ヘル・ワールド」
原題:HELLRAISER: HELLWORLD
2005年 アメリカ 95分
■監督:
 リック・ボータ
■出演:
 ランス・ヘンリクセン
 ダグ・ブラッドレイ
 カリー・ペイトン
 ヘンリー・カヴィル

●あらすじ
クライヴ・バーカーの原作を元にした傑作ホラーシリーズ第8弾。
大学に通うチェルシーとその友人たちは、恐怖が売りのWEBゲーム“HELLWORLD”に熱中していた。
サイトが主催する恐怖体験パーティに招待された彼女たちは、想像を絶する恐怖に遭遇する。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
全然気付いていなかったんだけど、ここ最近の監督って同じだったんだね。
リック・ボータと言う人は、シリーズ第6弾から第8弾まで3作続けて監督していた。
第6弾も雰囲気は良かったんだけど、前作の第7弾は退廃的な雰囲気が凄い良かった。
それでいて本作は全体的な雰囲気の良さはそのままに、脚本が急に現代的にバージョンアップ。
今までとは世界観が違っていて、本作ではインターネットを通じて世界中の若者が以下の情報を共有している。
・パズルボックスを開くと魔道士が現れる
・魔道士のメインであるピンヘッドの事を、名前含めて知っている
・魔道士の親玉がリバイアサンであることを知っている
・これらを総称して「ヘルレイザー」と呼んでいる
ようは我々が映画を観て知っている情報を、映画世界の住人も知っている。
そんなベースがある中でパズルボックスを開けるのはテレビゲーム。
そのゲーム内でガチャのようにパズルボックスを開けられた人には招待状の画面が表示され
その画面を印刷して持参すると、リバイアサンの館と言うところに行く事ができる。
こう聞くとまるでオフ会だが、そのオフ会のホストがランス・ヘンリクセンと言うのがまたシビれる。
この館の中で繰り広げられる乱痴気騒ぎは、前作の地下鉄ギャングの雰囲気を拡大したかのような怪しさが素晴らしい。
またこの監督は適度と言う言葉を超えてとにかく女性の裸を出すのが好きで、
館内のパーティの様相は、正にSEX&ドラッグ&ロックンロールと言った感じなのが実に良い。
この監督が描く全体的な画作りの雰囲気とか、SEX&ドラッグ&ロックンロールな描写とか
結構1970年代~1980年代ぽい感じがするのだが、それが古臭くなく、現代的にアップデートされているので
オーソドックスながら古臭くないので、非常に心地良いホラー映画な感じがするのだ。
ちょっとこの監督の他の作品も追っかけてみようかな。
さて今までと手法を変えて現代的なコンテンツを交えて内容を新たに作りかえるのは
同じく長寿シリーズである「ハロウィン レザレクション(2002)」を想起させる。
だが本作は内容を変えすぎて失敗しているところもあり、ピンヘッドが鎖の拷問をせずに
ただ鉈を振るって首を切り落とすなど、まるでジェイソンかマイケル・マイヤーズかみたいな
凡百な殺人鬼のような殺し方をしちゃうのは、ちょっと頂けなかった。
また本作のオチにも激怒しているレビューも多数散見された。
あれは許せないと言った声も多かったけど、私的には別にそこまで気にならなかったけどなあ。
そういった賛否両論のオチについては、気が向いたら是非ご自身で確認してみてください。
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ヘルレイザー ワールド・オブ・ペイン

2024年08月07日 22時07分26秒 | ホラー

「ヘルレイザー ワールド・オブ・ペイン」
原題:HELLRAISER: DEADER
2005年 アメリカ 89分
■監督:
 リック・ボータ
■出演:
 ダグ・ブラッドレイ
 カーリー・ワーラー
 サイモン・クンツ
 ポール・リス

●あらすじ
クライヴ・バーカーの原作を元にした傑作ホラーシリーズ第7弾。
タブロイド誌の記者エイミーは、謎のオカルト集団“Deader”が
自殺した女性を生き返らせる映像が収められたビデオを見る。
真偽を確かめるためルーマニアへ赴いた彼女に悪夢が襲い掛かる。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
本作の主役はカーリー・ワーラーと言う女優さん。
過去には「スティーヴン・キング/痩せゆく男(1996)」や「アナコンダ(1997)」
他にも「スパイダー・パニック!(2002)」やら「シャークネード カテゴリー2(2014)」など
私が観てきた映画で、たまに登場する方だ。
そんな彼女がどこかうらぶれた主人公となって、何やら怪しげなカルト集団に近付いていく話。
謎のビデオ映像とか、地下鉄の車両にはびこるギャング集団とか、退廃的な映像が中々心地よい。
全体的な雰囲気は凄く良く出来ているが、ここまで出来が良いなら
無理に「ヘルレイザー」シリーズの一本にしない方が良かったかもって気がする。
そのせいか不明だが、登場してきたピンヘッドも「自分の仕業じゃない」とか言っちゃうし。
と言ってもクライマックスでは、いつもの「ヘルレイザー」らしい残酷描写が描かれるのだが
ちょっと蛇足感と言うか、これやっとけば「ヘルレイザー」でしょって感じに映ってしまったのが損してるかなあ。
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