レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

ヘルレイザー2

2024年07月12日 21時39分06秒 | ホラー

「ヘルレイザー2」
原題:HELLBOUND: HELLRAISER II
1988年 イギリス/アメリカ 99分
■監督:
 トニー・ランデル
■出演:
 アシュレイ・ローレンス
 クレア・ヒギンズ
 ケネス・クランハム

●あらすじ
モダンホラーの旗手、クライヴ・バーカー原作のホラーシリーズ第2作。
魔道士たちから逃げ出したクリスティは精神病院に収容される。
ところが院長は以前からパズル・ボックスの研究を進めており、
忌わしい継母・ジュリアを復活させてしまう。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
クライヴ・バーカーが前作を監督してヒットさせ、来日してキャンペーンをしていた時に
行く先々で「あのパズルボックスの秘密は?」とか、「魔導士の正体は?」と聞かれ続けるので
その答えを提示するために続編を作る事を決意したらしい。
だがバーカー自身は監督第二作となる「ミディアン」の準備を進めていたため
続編の監督は前作で進行をやっていたトニー・ランデルを抜擢。
俳優陣は前作の娘役アシュレイ・ローレンスと、継母役のクレア・ヒギンズが続投。
だが主役だった父親役のアンドリュー・ロビンソンは出ていない。
一人一人解説していくと、前作だけだが父親役のアンドリュー・ロビンソンはどこかで見た事あるなあと思っていたら
スタローン主演の名作「コブラ」で、スタローンに対してイヤミだっぷりの上司役だった人だった。
あれは非常に印象深かったが、それより上の世代の人には「ダーティハリー」の犯人役の方が、印象に残っているかも知れない。
娘役のアシュレイ・ローレンスは、透明感のある美少女感っぷりが前作では光っていたが、
本作ではちょっと大人になった感じがして、それもまた良かった。
一方継母役のクレア・ヒギンズは、前作・本作共に一番演技力の高さが目立っていた。
特に本作の役どころは、前作で愛人がやっていた役をやっており、中々見応えがある。
他にも監督が代わっているが、全体の雰囲気等は前作に似ていて中々良い。
特に話題になったのが大迷宮の描写で、当時観た時は壮大に感じたなあ。
まあストーリーが前作から直接繋がっているし、俳優も同じなので内容が頭に入りやすく面白い。
昔はここまでしか観てないけど、その後知らぬ間にシリーズも11作くらいまであるらしいね。
ホラー映画でこのパターンは、大抵ダメにしかならないんだけど、それも含めて全部観ていこうかなと。
この後のシリーズも楽しみ楽しみだ。
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ヘル・レイザー

2024年07月11日 19時58分04秒 | ホラー

「ヘル・レイザー」
原題:HELLRAISER
1987年 イギリス 93分
■監督:
 クライヴ・バーカー
■出演:
 アシュレイ・ローレンス
 アンドリュー・ロビンソン
 クレア・ヒギンズ
 オリヴァー・スミス
 ロバート・ハインズ

●あらすじ
モダンホラーの旗手、クライヴ・バーカー原作のホラーシリーズ第1作。
パズル・ボックスを使って魔界に入り込んだものの、体を八つ裂きにされたフランク。
魔界を脱出した彼は、ジュリアが連れ込んだ男を殺害しては、その身体で肉体再生を目論み…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
結構大昔に2までは観ているけど、細かいところはさっぱり覚えていなかった。
今回久しぶりに観直してみて、こんなストーリーだったんだと初めて知った感じ。
まず監督のクライヴ・バーカーは、映画関係の人ではなくホラー小説家である。
本作の前に友人であるジョージ・パブロウの手によって、自作を二本映画化してもらっている。
それが1985年の「アンダーワールド」と、1986年の「ロウヘッド・レックス」
だがこの二本の出来があまりにも悪くて激怒したバーカーは、とうとう自分の作品は自分で映画化すると立ち上がり
完成したのが本作と言う訳である。
まあ「ロウヘッド・レックス」とか観ると、クライヴ・バーカーが怒るのも分からんでもないなって出来栄えだが
個人的には結構好きな作品で、レレレにも書いたくらいだからね。
だが本作の完成度をみると、才能の違いは段違い。
まず映像が独特の感性に満ちており、非常にクセになりそうである。
音楽とか役者の演技等も非常に良い世界観を構築していて、安心して映画にのめり込める。
そこに新鮮な人の殺し方に、斬新なデザインの魔導師たちと、とにかく新しい映像美を感じる。
ストーリー、ビジュアル、設定と、今まで無かった斬新さに溢れていた本作。
これは間違いなく、大ヒットするよね。
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新デモンズ

2024年06月10日 19時21分45秒 | ホラー

「新デモンズ」
原題:DEMONIA
1990年 イタリア 89分
■監督:
 ルチオ・フルチ
■出演:
 ブレット・ハルゼイ
 メグ・レジスター
 グラディ・トーマス・クラークソン
 アル・クライヴァー
 クリスティーナ・エングルハート

●あらすじ
イタリアンホラーの第一人者としてアルジェント監督と人気を二分するルチオ・フルチ監督によるスプラッターホラー。
イライザは、遺跡調査のためにシチリア島を訪れた。
そして、発掘調査に対する現地の人々の過剰な拒絶反応に疑問を抱くようになり…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
最早悪魔らしきものが登場するだけで、何でもかんでもタイトルに「デモンズ」と付いているだけの作品。
だが監督がルチオ・フルチなのが拾い物って感じがするが、内容の方が退屈の極み。
全体のストーリーが全然分からなくて退屈なうえに、唐突に差し込むスプラッター描写がこれまたいびつな感じを受ける。
1980年頃のフルチみたいな、滅茶苦茶なんだけどとにかく凄い熱量で押し切ろうとするみたいなパワーも無いし
こうなると只のつまらない映画になってしまうのが、ちょっとなあって感じ。
まあよっぽどルチオ・フルチが好きとか言う人なら。
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クライモリ(リメイク)

2024年06月06日 18時41分54秒 | ホラー

「クライモリ(リメイク)」
原題:WRONG TURN
2021年 アメリカ/ドイツ/カナダ/イギリス 109分
■監督:
 マイク・P・ネルソン
■出演:
 シャルロッテ・ベガ
 アダイン・ブラッドリー
 ビル・セイジ
 エマ・デュモン
 ディラン・マクティー
 デイジー・ヘッド
 マシュー・モディーン

●あらすじ
2003年に1作目が公開されて以来、10年以上にわたって全6作が作られる人気シリーズとなった
「クライモリ」をリメイクしたスプラッタ・ホラー。
森で道に迷った若者たちを待ち受ける戦慄の恐怖を描く。
主演は「ダーケスト・ウォーター」のシャルロッテ・ベガ。
監督は「ザ・ドメスティック」のマイク・P・ネルソン。
友人5人とバージニア州の小さな町にやって来たジェン。
さっそくアパラチア山脈の自然歩道でトレッキングを楽しむが、
やがて一行は地元の人の警告を無視してコースを外れ、森の奥へと入っていく。
いつしか迷子になった一行は、周囲に危険な罠がいくつも仕掛けられていることに気づくのだったが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
「クライモリ」のリメイクと謳っているが、結構全然違っている。
何処がと言われると、いつもの食人一家は設定毎消え去り、代わりに独立国家を勝手に作った連中が登場する。
これはこれでかなりヤバイ思想に彩られており、別の面白さを提供している。
被害者となる若者たち6人も、いつものホラー映画定番である馬鹿な若者たちでは無くて
それぞれそれなりの真面目な職業に就いている設定は、ただの馬鹿な若者ではないですよと言いたいのであろう。
そして特筆すべきなのは、ヒロインのタフさがあり、衝撃のラストも含めてこれは今までにない斬新さであった。
敵の本拠地からの脱出の風景なども素晴らしかったし、脚本と言うかキャラクターの描き方も含めて
最近のホラーにある、従来のお約束を脱した新しいホラー映画の試みも感じられる作品。
中々見応えがあって良い映画だと思うんだけど、ホントこのタイトルでかなり損してるよなあ。
勿体ないけど、逆にこのタイトルでなければ殆どの人は興味を示さないかも知れないし。
難しいね。
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クロール・スペース

2024年06月04日 19時30分20秒 | ホラー

「クロール・スペース」
原題:CRAWLSPACE
1986年 アメリカ 80分
■監督:
 デヴィッド・シュモーラー
■出演:
 クラウス・キンスキー
 タリア・バルサム
 バーバラ・ウィナリー
 サリー・ブラウン

●あらすじ
通気口を自由に移動し間借人の美女たちを覗き見るアパートのオーナー。
だがその欲望は見ているだけではおさまらなかった……。
「デビルズ・ゾーン」のD・シュモーラー監督による異色サスペンス。
K・キンスキーが怪演。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
まず本作がチャールズ・バンドのエンパイア・ピクチャーズ作品だった事に驚いた。
エンパイアが表示されて始まったオープニングには随分期待したんだけど、イマイチだったなあ。
まあ内容の方は、ようは「屋根裏の散歩者」なのだが、脇が甘すぎてサスペンス性が弱すぎるのが難点だ。
折角通気口から覗いていて見つからないようにしているのに、わざわざ音を立てて気付かせようとしたり
気に入らない人間は次々と殺害していくが、その死体の処理については一切触れていないのだが
只のアパート暮らしでは、その辺はかなり難しいと思うのだが。
他にもキャラクター的にクラウス・キンスキーは良いのだが、それに肩を並べるようなキャラが居ないのが残念。
全体的に雰囲気は良いんだけどねえ。って感じかな。
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