レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

モンスター・パニック

2024年06月21日 21時00分06秒 | 怪獣/モンスター

「モンスター・パニック」
原題:MONSTER: HUMANOIDS FROM THE DEEP
1980年 アメリカ 80分
■監督:
 バーバラ・ピータース
■出演:
 ダグ・マクルーア
 アン・ターケル
 ビック・モロー
 シンディ・ワイントローブ

●あらすじ
アメリカ西海岸の静かな漁村を舞台に、半魚人が人間を襲う恐怖を描いたモンスターパニック。
『遊星からの物体X』などで知られる特殊メイクの名手、ロブ・ボッティンが半魚人クリーチャーをデザイン、
自らモンスタースーツに身を包み好演を見せている。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
製作総指揮ロジャー・コーマン作品。
しかし作品の雰囲気が、「13日の金曜日」にソックリで嬉しくなってしまった。
ほどよい山の中の風景もそうなんだけど、フィルムによる見た感じの映像の雰囲気とか
音楽もかなり雰囲気が似ている。
不安を煽る時の音楽もかなり似てるし、急にビックリさせる演出とかホント懐かしい。
そして登場するモンスターは、造形は「大アマゾンの半魚人」がベースなんだが
こいつが人を襲うシーンの撮り方も、かなり「13金」ぽくて良いんだよねえ。
時代的にもしかして真似たのは「ハロウィン」の方かも知れないが、
どちらにしても、なんだかあの頃のホラー映画を思い出して、個人的にかなり嬉しくなってしまった。
そう言えばやたらと女の子たちが裸になるのも、初期「13金」ぽかった。
しかしこの唐突な女の子たちの裸に意味を持たせようとしたのか、
このモンスターは女の子を見ると強姦して妊娠させるのが目的だったのだ。だから女の子のビキニは外されるのだ。
などと観ているこちらが納得できるわけは無いが、まあそんな事は些細な事柄であろう。
何故襲うのかと言うと、映画の最後に出産シーンがあるのだが、これが「エイリアン」のパクリだったため
まさかこれがやりたかったからじゃないよね?
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フィスト・バトル 拳撃

2024年06月19日 19時41分13秒 | 功夫/空手/武侠片

「フィスト・バトル 拳撃」
原題:拳撃/DUEL OF FISTS
1971年 香港 102分
■監督:
 張徹(チャン・チェ)
■出演:
 姜大衛(デビッド・チャン)
 狄龍(ティ・ロン)
 井莉(チン・リー)
 陳星(チェン・シン)
 谷峰(クー・フェン)

●あらすじ
時代劇アクションの大家、チャン・チェ監督が、タイで大ロケーションを敢行。
当時、東南アジア全域で絶大な人気を誇ったデビッド・チャンとティ・ロンの名コンビによる現代活劇。
香港のエンジニア、范克(デビッド・チャン)は、今わの際の父から、
タイに異母兄弟がいることをきかされ、一路タイへ。
そこで知り合ったムエタイ・ファイターの文烈(ティ・ロン)と友情を結ぶが、
八百長試合を強要され困っている彼こそは、捜していた兄だった…。
(KunGFuTuBEより)

★感想など
張徹(チャン・チェ)、姜大衛(デビッド・チャン)、狄龍(ティ・ロン)のトリオにしては珍しく現代劇。
そのせいって訳でもないだろうが、狄龍が異様に若く見える。
舞台もタイで、狄龍がムエタイやるなど、かなりの異色作に見えるが、脚本は異常にシンプル極まりない。
普通にやったら1時間もいらないような内容で100分近く引っ張るので、途中間延びするのが欠点。
功夫アクションの方も、いつもよりかは蹴りを多用するが、これがかなりイケてない蹴りなのが残念。
だが1971年の年間興行収入第二位の大ヒットを飛ばしているのだから、香港の観客には受け入れられたのであろう。
しかしこの年の興収一位は、李小龍(ブルース・リー)の「ドラゴン危機一発」
時代が確実に変わった第一位だったね。
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沈黙のアフガン

2024年06月17日 21時10分48秒 | スティーヴン・セガール

「沈黙のアフガン」
原題:SNIPER: SPECIAL OPS
2016年 アメリカ 87分
■監督:
 フレッド・オーレン・レイ
■出演:
 スティーヴン・セガール
 ティム・アベル
 ロブ・ヴァン・ダム
 デイル・ダイ
 シャーリーン・アモイア
 ダニエル・ブッコ

●あらすじ
スティーヴン・セガール主演の戦争アクション。
2010年、アフガニスタンでは米軍とタリバンによる泥沼の戦闘が続いていた。
ある時、タリバンが仕掛けた罠によってベテラン狙撃兵・ジェイクが敵地に取り残されてしまい…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
いやあ、やっぱりZ級映画だったなあ。
何がやっぱりかと言うと、監督がフレッド・オーレン・レイだから。
この人はジム・ウィノースキーと良くセットで語る人も多い程有名で、ようはレレレ専門監督。
何年経っても、一向に監督としてのランクが上がらない、万年Z級映画専門監督なのだ。
本作でもアフガニスタンが舞台で米軍とタリバンとの激突と、あらすじだけ聞けば派手な戦争アクションかと思うが
実際は数人同士が弾の出ないライフルで撃ち合っているだけの、やっすいアクション映画レベルだった。
肝心のスティーヴン・セガールも何故かスナイパー役なので、敵との近接戦は無し。
しかもほぼ話の主役ではない。
代わりに活躍するのがティム・アベルという太っちょ兵士だ。
しかし仲間にロブ・ヴァン・ダムがいるのが珍しい。
アメリカ映画では良くWWEのれるらーが映画に出ているから、ロブ・ヴァン・ダムもその流れで出演したのかな。
ただ現役時代の巣陸な身体はどこへ行ってしまったのな感じになっていたけど。
あとは大将の姪という立場を利用して戦場に勝手に入り込み、何でもかんでも写真に撮ろうとする女がうざかったなあ。
これアメリか映画とかで顕著に描かれるけど、何かジャーナリスト系の人って”報道の自由”と言う言葉を盾に
自分は何をやっても許されると言う、傍若無人な輩ばっかりだよね。
実際そう言う人も多いのかも知れないけど、いつもそういう描写の嫌なキャラクターしか見た事ないな。
何か正義の報道マンみたいな映画を、探してみようかな。
そう言って「全裸監督」とか引っかかったらヤだけど(笑)
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子連れ狼 冥府魔道

2024年06月14日 19時10分44秒 | スペクタル/史劇/時代劇

「子連れ狼 冥府魔道」
1973年 日本 90分
■監督:
 三隅研次
■出演:
 若山富三郎
 富川晶宏
 大楠道代
 佐藤友美
 山城新伍
 大滝秀治

●あらすじ
幼子の大五郎を乳母車に乗せてさすらいの旅を続ける、元公儀介錯人の拝一刀。
彼ら父子に筑前黒田藩の密使たる剣の使い手たちが次々と襲い掛かるが、
実はそれらは、一刀の実力のほどを測る腕試しだった。
同藩の存続に関わる重大な機密情報を知った公儀探索方の隠密が、密書を持って江戸へ向かうのを、
どうか阻止して密書を奪ってほしいと、くノ一忍者たる不知火から同藩の苦しい事情を聞かされた一刀は、
その仕事を引き受ける。
(WOWOWより)

★感想など
シリーズ第五弾。
全体的な雰囲気が過去4作と何か違うなと感じていたら、本作から勝新太郎が製作から外れて
代わりに主演の若山富三郎が製作に入ったらしい。
そのせいか、一本芯が通っているブレない作風になった感じがする。
何と言うか王道とでも言うか。
今までのは娯楽要素であれば、とにかく何でもかんでもドカドカとバランス関係なくぶっこんでいたイメージ。
その辺の感覚が、まるで当時の香港映画っぽくてこのシリーズの良いところでもあったのだが
一転本作のような、どっしりと構えた時代劇と言うのも悪くないね。
今までは過剰にあった女の裸と、ホラー映画さながらの残酷描写はしっかり無くなり
主人公の一人なのに、只の人形のような扱いでしかなかった大五郎に
初めてとも言えるくらいの見せ場まで用意する辺り、ドラマ部分に重点を置いた、新しい試みとも言えるかも知れない。
とは言え、映画版のシリーズは次作が最終作。
この作風チェンジがどのような影響を及ぼしたのか。
次回はその辺を楽しみにして、観る事としよう。
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恐竜・怪鳥の伝説

2024年06月13日 20時05分22秒 | 特撮

「恐竜・怪鳥の伝説」
1977年 日本 92分
■監督:
 倉田準二
■出演:
 渡瀬恒彦
 沢野火子
 林彰太郎
 野口貴史

●あらすじ
日本全土を震度100で突き上げる驚異の大パニック巨編!
プレシオザウルスVSランホリンクス!
神秘の富士五湖に潜む前世紀の謎!
1977年夏。
神秘のベールに包まれた富士の青木ヶ原樹海で事件は起こった。
やがて巻き起こる異変の数々…。
化石収集家・芦沢節(渡瀬恒彦)が見たものは果たして何か?
雄大な富士を舞台に展開するミステリアスアドベンチャー。
パニック映画ブームに沸く70年代に空前の巨費と時間をかけ、
世界市場をターゲットに製作した神秘と驚異の特撮巨編
「恐竜・怪鳥の伝説」、ここに大公開!(昭和52年4月公開)
(東映ビデオより)

★感想など
この映画はヒドイ!
どれくらいヒドイかと言うと
今まで観た邦画の特撮・怪獣映画で一番ヒドイ出来だ!
まずこの映画については、子供の頃に読んだ本にボロクソに書かれていたのが気になってたんだよね。
その本の冒頭には、以下のように書かれていた。

昭和五二年、米映画「ジョーズ」の大ヒットに便乗して「恐竜・怪鳥の伝説」が登場する。
東映のゴールデン・ウィーク超大作は制作費七億五千万を投入した大失敗作映画であった。
この映画が興行的にも作品的にも失敗した原因はいろいろ考えられるだろう。
特撮の貧弱さ、主人公ともいうべき恐竜の造形の悪さ、
「ジョーズ」を悪い意味で真似たストーリーのまずさ等々、数え上げればきりがない。
しかし、何にもましてこの映画を失敗させた原因は実はその演出の稚拙さにあったと言える。

とまあ、紹介文の最初からこの有様。ボロクソである。
褒めるところなぞ一つも無いと言った感じであったが、この紹介文で決定的だったのは、
以下の恐竜たちについての文章であった。

物語も半ばをすぎた頃やっと恐竜が画面に現れるのだが、これが前半の演出に輪をかけてひどい出来なのである。
首長竜の首が生物というよりも神の筒を折ったようにペコッとへこんで曲がるところなど
特撮映像としては最悪である。
怪鳥の方はまったくグライダーが飛んでいるという感じで、これで一体どこに七億五千万をかけているのだろう。
クライマックスの両者の対決はもう見なくても大体わかると言うものだ。

恐竜の描写については、さらにボロクソに書かれていたりする。
だが逆にここまで書かれると、一体どこまでヒドイのかこの目で確認したくなるのも世の常。
そう思って大人になってから観たハズだが、あまり記憶に残っていない。
中古でVHSを買ったくらいなのに。
だがあんまり面白いとは感じなかった程度の事は覚えているが、今回はなんだか面白いんじゃないかと
何かよからぬ期待をして久々に鑑賞してみたのだが
まさかここまでこちらの予想を大きく超えてヒドイとは!
まあ恐竜については、上記の通りだった。
1976年版の「キングコング」ばりに、等身大の恐竜を作って俳優たちとの撮影を合成無しでやりたかったんだろうが
如何せん特撮技術には弱い東映の弱点が出ている。
しかしそれ以外にヒドイのが演出で、全体的に抑揚がない感じで、観ていて何度も眠りに落ちそうになった。
話自体はシンプルなはずなのに、何故か話が全然頭に入ってこない。
まあ脚本も割とヒドくて、細かな整合性は全然取れていないし、何よりヒドイのがキャラクターの喋り方とか
性格が途中でガラっと変わってしまう事だ。しかも何でそうなったのかの説明は一切ない。
これだけでも頭痛が痛いのに、
絶望的にヒドイのが音楽だ!
音楽担当がジャズの人かどうか知らんが、恐竜が登場して人を襲うシーンなのに、のんきにジャズ。
これ程気の抜けたシーンを見た事がない!
それ以外のドラマパートでも、緊迫したシーンとかでも、当時の二時間ドラマみたいなのんきな音楽を流しやがる。
おまけにオープニングでは、全く意味不明の歌詞な「遠い血の伝説」と言う歌も流すし。
もうとにかく、音楽が場面に何一つあっていない。
音楽があっているシーンが一つもない。
この辺が観ていて苦痛な、最大なポイントかも。
とにかくこの映画は絶対に観ない方が良いだろう。
長年持っていたVHSも、今度ゴミの日に処分しよう。
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