※第一章 神話で世界を旅する(世界各地をめぐる「神話の旅」)(1~18)
インドネシアの「死の起源」神話に「バナナの木」と「石」が言い争った話がある。「石」が言った:「人間は石のようであるべきだ。そうすれば不死だ。」「バナナ」が言った:「人間はバナナのようであるべきだ。(個体として)死んでも愛により子を持ち(種として)存続して行くのがよい。」これが「バナナ型」の死の起源神話だ。
《感想》大山津見神(オオヤマツミ)の娘である磐長姫(イワナガヒメ)は木花咲耶姫( コノハナサクヤヒメ)とともに天孫・邇邇芸命(ニニギノミコト)の元に嫁ぐが、姉の磐長姫は醜かったことから父の元に送り返された。大山津見神はそれを怒り「磐長姫を差し上げたのは天孫が岩のように永遠のもの(不死)となるためであり、木花咲耶姫を差し上げたのは天孫が花のように繁栄するためである」、だが磐長姫を送り返したことで天孫(代々の天皇)が不死でなくなると告げた。磐長姫は「岩のような永遠性(不死)」を象徴する。木花咲耶姫と磐長姫の話も「バナナ型」神話である。
インドネシアの「死の起源」神話に「バナナの木」と「石」が言い争った話がある。「石」が言った:「人間は石のようであるべきだ。そうすれば不死だ。」「バナナ」が言った:「人間はバナナのようであるべきだ。(個体として)死んでも愛により子を持ち(種として)存続して行くのがよい。」これが「バナナ型」の死の起源神話だ。
《感想》大山津見神(オオヤマツミ)の娘である磐長姫(イワナガヒメ)は木花咲耶姫( コノハナサクヤヒメ)とともに天孫・邇邇芸命(ニニギノミコト)の元に嫁ぐが、姉の磐長姫は醜かったことから父の元に送り返された。大山津見神はそれを怒り「磐長姫を差し上げたのは天孫が岩のように永遠のもの(不死)となるためであり、木花咲耶姫を差し上げたのは天孫が花のように繁栄するためである」、だが磐長姫を送り返したことで天孫(代々の天皇)が不死でなくなると告げた。磐長姫は「岩のような永遠性(不死)」を象徴する。木花咲耶姫と磐長姫の話も「バナナ型」神話である。