魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

存在するためだけのワイン

2006年06月20日 | ワイン ~2019年
本日、インデントのリストが届きました。
「インデント」については過去に(2/21参照)書きましたが、ヨーロッパのサプライヤー
の在庫リストを輸入元が公開してくれます。それを見てオーダー。到着まで船便で
3~4ヶ月。というシステムです。買えるかどうかは時の運?

今回も多くて8000アイテム以上あり、必死の形相で見るのですが、
もう何が「買い」なのかはとても難しいです。総じて今高いですしね。
万が一、お探しのワインがある方はお問い合わせ下さい。リストにある場合は価格を
お知らせいたします。見つかるかも知れません。

その中で面白いアイテムもありました。例えば・・・
有名なCh.ラフィットですが、2003年から始まって1945年なんてのも出てくる。
「おぉ~」なんて感心していると、1929、1900・・・そして1875、1865・・・・・
おいおい、どこまで行くんだよ!

1848、1832、そして究極の1805年!(2世紀物?シャトーにも残ってないかも)
1848、1832はマグナムボトル(通常の2倍、1500ml入り)もありました。

気になるのは価格ですが、
1848年・・・100万台後半
1832年・・・200万台前半
1805年のラフィットは500万オーバーです。
在庫数も「1」しかありません。ラベルちゃんと残ってるのかな?

これを買う人って、きっと宝石の「○○の涙」数千万~数億円!を買う人達の
心理とダブりそう。
なぜなら、豊富な資金力はもちろんですが、他人がそれを所有するのが嫌だから
自分が買う!なんて動機じゃないでしょうか。(余計なお世話かな?)

でも万が一、こんな古いワインを所有したら・・・・・絶対に飲んではダメなのです。
なぜって、所有者の勝手だろ、って思われるかも知れませんが、飲まないのです。
「存在するためだけにあるワイン」だからです。大切に保管するものの、
正直、味なんてどうでもいいんだろうと思います。

えっ、欲しいかって? 皆さん欲しいですか?
私は要りません。気使うだけですから。
実際飲むことの出来る、安ワインで結構でございます。
コメント
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