答案用紙

ある法話より

生まれた時に真っ白な答案用紙を持って生まれてきたのが、あなたの人生です。

この答案用紙には何の問題も書かれていない。

また、提出期限もありません。

あなたの人生が問いそのものであり、自分自身の人生を通してしか答えを出すことは出来ません。

生きるということは、その人生を通してしか、出すことの出来ない

一人ひとりの問題と答えがあるという事でありましょう。

独り生まれ、独り死し、独り去り、独り来たる

人生に代理人はありません。

称えるだけの「なんまんだ仏」だけが私の語りうる相手になって下さいます。

今日は法話会です。

親鸞聖人の「悪人正機」は「いずれの行も及びがたき身」という

お言葉を抜きにしては味わえません。

往生浄土のために何一つ「善」をなすことが出来ず、

「地獄行きの種ばかりつくり続けている私」という自覚であります。

そんな私が救われる道がありました。

なもあみだぶつ

〈定例法話会〉
10月20日(火)午後1時30分～
講師　長谷川憲章師（広島県）

   どなたでもご自由にお聴聞下さい。

阿弥陀さまの救い

救いとは

　まっすぐにならぬ

　　どうにもならない私を

まっすぐにして

　救うのではない

まがったまんま

　このままのお救い

〈定例法話会〉
10月20日(火)午後1時30分～
講師　長谷川憲章師（広島県）
どなたでもご自由にお聴聞下さい。

心の後に

すべては心によって導かれる

もし汚れた心で語り　

汚れた心で行うならば

　

苦しみがその後に従うであろう。

車を引く人の後に　

すぐ車が従うように

　

汚れた心の後に　

苦しみが従うであろう。

もし、きよい心で語り　きよい心で行うならば

　

楽しみが、その後に従うであろう。

影が形のすぐ後についていくように

　

きよい心のすぐ後に

楽しみがついてくるでえあろう。

〈定例法話会〉
10月20日(火)午後1時30分～
講師　長谷川憲章師（広島県）

   どなたでもご自由にお聴聞下さい。

有相善と無相善

有相善とは、善いことをして、善いしたと執らわれ、うぬぼれる心。

無相善とは、善いことをしても、善いことをしたと思わない心。

凡夫の善は有相善におちいり、この心が、まことの救いを拒むのであります。

仏の与えて下さったお念仏は、無相善の全体のはたらきです。

お念仏をいただくことによって真実の救いに遇うことが出来る。

私たちが社会生活をしていく上で、自分は善いことをしていると、うぬぼれ、とらわれている人は、かえって独善主義に陥り害毒を流す。

仏の無相善を慕う人は、とらわれうぬぼれを忘れて、そこから感謝の伴った努力を続けるようになるのです。

そこにこそ、本当の人間の生き方が生まれるのではないでしょうか。

〈定例法話会〉

10月20日(火)午後1時30分～

講師　長谷川憲章師（広島県）

どなたでもご自由にお聴聞下さい。

立撮即行

立撮即行とは、お立ちずくめの阿弥陀如来のお姿であります。

立は立ち上がる。撮はとる。即はただちに。行は常にはたらく。

如来さまが自ら立ち上がり来て、煩悩に狂う私をとらえて直ちに安らかな世界へ至らしめる。

危険を知らぬ幼児が縁から落ちようとする刹那に飛んできて抱きとる。

貪欲に引きづられ餓鬼道に

瞋恚の炎を燃やして地獄道に

愚痴をこぼしては畜生道に

落ちようとする私の煩悩の中に飛び込んできて、

清浄・歓喜・智慧の徳に転じて下さる。

〈定例法話会〉

10月20日(火)午後1時30分～

講師　長谷川憲章師（広島県）

どなたでもご自由にお聴聞下さい。

信心の世界

浄土真宗は、

阿弥陀如来の本願の救いです。

煩悩絡みの私で在りながら、

安心して生き抜き、

浄土へと至らしめられる

救いを領受せしめる

仏のはたらきであります。

仏のはたらき

念仏は救いを願う請求にあらず

浄土往生を願求の念にあらず

阿弥陀如来が私を救おうとする

はたらきのすべて

苦悩の荒波を超えて

南無阿弥陀仏という

無碍なる願船に乗せられて、

苦悩の荒波を超えて無量光明土へ

念仏

南無阿弥陀仏

「南無」の二文字は　そのままこいよ

「阿弥陀」の三文字は　必ず救う

「仏」の一文字は　親じゃもの

念仏は口で称えりゃ呪文になるぞ

心で称えりゃ神頼み

出てくださるを拝むだけ