住職の独り言

~ご縁に触れて~

有相善と無相善

2020年10月17日 | 独り言
有相善とは、善いことをして、善いしたと執らわれ、うぬぼれる心。
無相善とは、善いことをしても、善いことをしたと思わない心。

凡夫の善は有相善におちいり、この心が、まことの救いを拒むのであります。

仏の与えて下さったお念仏は、無相善の全体のはたらきです。

お念仏をいただくことによって真実の救いに遇うことが出来る。

私たちが社会生活をしていく上で、自分は善いことをしていると、うぬぼれ、とらわれている人は、かえって独善主義に陥り害毒を流す。

仏の無相善を慕う人は、とらわれうぬぼれを忘れて、そこから感謝の伴った努力を続けるようになるのです。

そこにこそ、本当の人間の生き方が生まれるのではないでしょうか。

〈定例法話会〉
10月20日(火)午後1時30分~
講師 長谷川憲章師(広島県)
どなたでもご自由にお聴聞下さい。


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