King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

消えない香味

2010年05月09日 00時50分44秒 | 珈琲
今日は不思議な体験をしたかもしれません。

普段から何杯も飲んでいる珈琲ですが、夜飲んだ
珈琲の味がずっと消えないで残っているのです。

今日の珈琲はとても甘かったのです。

その甘みとは、よく言われるフルーツジュースを
含んだ時のようなジュワーと広がるボディにさわやかな
酸味によるヒヤーとした感覚が同時に口一杯に満ちて
その時の香りと味がずっと口に残っているのです。

私の周りの人に、この珈琲の甘みがたまらないとよく
話しても、珈琲は苦いものと言ってまるきり解ろうと
してくれません。

フルーツのような甘みがあるとか花の香りとかハーブの
香りが満ちてなんていっても彼らの頭の中には珈琲自販機
からもれる泥臭い臭いしか頭にありませんからイメージが
沸かないのです。

それでも私がよく豆を分けて上げる人達は、まるで珈琲じゃない
ような味でしたという感想を最近は寄せます。
ほー解ってきたじゃん。そう感じるほどうまく珈琲が淹れられ
る様になったということですね。

珈琲をあげたのに珈琲じゃないという感想も失礼なものいい
ですが、それでいいのですよ。

私が淹れてあげるとこれが珈琲?というびっくり顔はよくある
反応です。

これも面白い現象ですね。

コーヒーは余りとおっしゃる人や苦いのが苦手という人も
ブラックでごくごくと飲んで、あれもうないという反応をする
人も多くいます。

逆に美味しいといわずにうん飲みやすいという人たちが
やっかいです。

うまかったの?

まずいの?まずくはないけど。うん飲みやすいよ。

だからそれまずいってこと?

そうじゃないんだけど。

こうなると私のテーブルを囲んだ10人居ればその10人に
全て文句なしにうまいと言わせたいと思うもの。

でもこの今日の珈琲ならそれが可能かも。

珈琲好きを全て納得させるというのは至難の技です。

彼らは独自の味の世界に住んでいるのです。

自分の味に5ミリでも外れれば、まずくはない飲みやすい
などとのたまうのです。

そんなカチカチの自分の味のバリアをも打ち破り、その
殻の外に連れ出すような、そんなパワーとインパクトのある
味を一時期は求めていました。

その答えのひとつがパナマのゲイシャであり、かつては
キューバのクリスタルマウンテンであり、ニカラグアで
あったり、ケニアであったりしました。

特別な農園の特別な豆で味わう幸せも確かにありますが、
高い豆がびっくりするくらいうまくてもそれは普通であり、
なんら驚くことも自慢することもないのかもしれません。

しかし、今日の豆はそんなに高くないかつては混ぜ物用と
思っていたコロンビアなのです。

焙煎機のテスト用にコロンビアはよく使われます。

今回そんなこともあり、コロンビアを使用したので特別
いい豆を焼いたのではありません。

でも今日のコロンビアは違っていました。

これは人に飲ませんるのが楽しみです。
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