King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

変容のゲレンデ

2015年04月08日 23時55分34秒 | スキー
今回の旅行で一番気に掛けたのは温泉でした。

前回のタングラムではやはり居心地の良さとベッドの心地よさで
一年に一度は訪れるのですが、心残りは温泉の泉質でした。

循環加温で何の変哲のない沸かし風呂の感じで、温泉ならではの
癒される感覚が足りない感じがしてなりませんでした。

場所はタングラムほど遠くに行く気になれず、かといってもはや
群馬のゲレンデは雪がなく、もう四月になればやっているところ
も限られています。

かといってまだかぐらに行く気にもなれず、宿は湯沢にして
ゲレンデはその近所でやっているところをその時に選ぶという事で
まずは宿を検索してイメージしたのはかつて泊まったオークラです
が、泉質はタングラムと同じです。

スポーリア湯沢という目立つホテルも候補にしましたが、やはり
加温循環は変わらずで、最上階の展望風呂にうは引かれましたが、
やはりここは最初の目的を追求して古くても高くてもと少し幅を
持ってかつ最優先として源泉かけ流しを求めました。

こちらの欲求に沿うものが湯沢中心にはないかと思われましたが、
ほぼ欲求通りの宿が中心街にありました。

それが今回宿泊の本陣さくら亭でした。

湯沢の利点としては一番に交通の便の良さがあります。

新幹線直結、関越高速湯沢インターからも近く温泉街の周りには
いくつものスキー場があります。

今回選んだスキー場はガーラ湯沢でした。

ガーラは今までのスキー人生の中でもあまりいい思い出のない
ところです。

今頃行くと風でゴンドラが動かず営業中止というのは何度も経験
しています。

秩父は出がけは霙で、山は雪だろうと予測され風がなければ
いいがと願いながら高速を走りました。

11時頃ガーラに着くと上の駐車場は満車となっていましたが、
上がっていくと帰った車があるから止めていいと案内係が
いいました。

その時の応答で駅の向こう側は開いてないか聞いたのですが、
開いてないという事でした。

今の時期ならその駅の山側が開いているというのが今までの
経験です。

でも見た感じそもそも上の駐車場は本当に満車状態でこれは
空いてるところを探して止められれば儲けものなのかと奥に
すすんで行きました。

線路わきに伸びる駐車場は歩く距離は下に止めるより遠い
位まで伸びており、その反対側は雪に埋もれています。

そこで気が付くのですが、何年か前にできた下山コースの
影響で山側は入口まで雪で下山コースとつながっていた
のです。

それを見るや何やらその未体験の下山コースをぜひ滑ってやろうと
いう気持ちが沸々と湧いてきました。

普段はそんな気持ちにはならないのですが、この時期になると
何かそんなイベントじみたことでもイメージしないと途端に
滑る気をなくすような感じの所が春スキーにはあるのです。

まず、雪質ですが、これがゲレンデ状況が快適なんてことは
もはやなく、板を痛めるリスクの方が高く、滑っても不快な
ことの方が多いのです。

それなのに名残惜しく今この時期までゲレンデに出てくる
社会不適合者のような人は多いのです。

そんな社会不適合者のような人種に異変が見られたのは
ゲレンデに上がる前のガーラの異変から始まりました。

昨年は風でゴンドラが止まっていて滑るのは二シーズンぶり
なのですが、まず受付に人がおらず、外人が一人カウンターに
もたれかかりうなだれていて、私はなんだ誰もいねえのかと
独り言を言って開いた窓口の前にいると奥から出て来たのは
金髪の白人の若い女性でした。

そのうなだれた外人に何やら二言三言話しかけてから、やおら
こちら向ってきました。

これは外人がカウンターに現れたから呼ばれた外国人スタッフが
登場したものだと思い、私も英語で券を買わなくてはならないのかと
身構えましたが、それはそこ窓口業務という経験は私にもあり、
当然第一声はそのブロンド女性に臆することなく日本語で午後券
一枚求めました。

午後券使用開始時刻は12時からですが、ゴンドラはその前から
乗れていざゴンドラに向かう時に目にしたのは今までとは違う
ガーラの雰囲気です。

レンタルコーナーには大勢のお客がたむろしていてそのほとんどが
いや全員が外国人なのです。

そのほとんどが東南アジア人で、ウエアを借りて手にしているのは
ほとんどが橇です。

本来は子供たち用の遊具ですが、手にしているのは大人たちで
その前の食事処もほとんどが外国人でこの間の春節以来外国人が
花見にも大勢現れて大混雑しているというニュースをテレビやって
いましたが、それがガーラのゲレンデまで及んでいるというのを
体験することになりました。

上に登るといつもは子供用橇スペースは拡張されて大賑わいです。

そしてあちこちで色々なポーズをとって嬉しそうに撮影し歓声を
上げる人々でにぎやかです。

ジジの上の上級者コースがコブもなく圧雪され難易度がなく、どこも
滑り応えはなく、霧が出ていて気も晴れず、ただ変容に圧倒され
三時ごろ汗が出るまで滑ったら早く上がって温泉に向かいました。
コメント
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