King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ラインが見えるとき

2013年03月28日 23時59分07秒 | スキー
NASPAの2日目。

朝の朝食会場に現れたお客の数を見たらこんなに
泊り客がいたのかと思うほどの人でした。

前回ここに泊まった時には、台湾や韓国、中国の団体が
いたものですが、今では外国人は少なく、圧倒的に子連れ
の家族旅行者が占めています。

ボーダーのいないゲレンデは概ね快適ではありますが、
気になるのは上級者コースに子供だけで来る団体の
傍若無人な振る舞いです。

ボーゲンでしか滑ることができないのに団体で上級者斜面に
来て足跡だらけにしたりコブを崩して行ったりとひどい荒し様
でした。

この子達の親は何をしているのでしょう。

滑り降りるのを諦め、板をほおり投げて流したり、ひどい
ものでした。

この日もコブをずっと練習しましたが、不思議な感じをつかみ
ました。

草津でも一度感じたのですが、自分が下りるラインをはっきりと
感じる瞬間があるのです。

そして、今日も今までの降り方でなく、コブの頭でエッジングして
ストックを突き普通に小回りして降りればいいんだと声のような
物まで聞こえて降りるラインがはっきりと見えるのです。

そうか、普通に小回りすればいいんだ。

もともと基礎の人が特に吸収も先落としもなく、普通に小回りして
降りていくのを見て、ああいう風に降りたいとずっと思っていましたが、
ラインのとおりにコブの頭をターゲットにそこを目指して行けば何も
特別なことはいらないのです。

それが、コブへの恐怖心やスピードを必要以上に落とそうとずりずりと
コブの向こう側を削りながら降りたり、吸収だ先落としだと動いていると
結局細かいコブの所などは合わせられなくて、飛び出してしまいます。

そのずりずりをやっている以上それ以上の進歩はないのです。

頭から頭めがけて小回りすれば、何も特別な吸収などの上下動や
切り返しやエッジングなど考える必要も気を使う必要もありません。

頭でがっがっとエッジングするだけで、普通に降りられます。

そして、降りてみてこれがあのかぐらコブキャンプでやった時の
降り方だと思い出し、体も自動で降り方を記憶していたのです。

必要以上にポジションとか前後バランスとか縦ずらしとか
今季コブを降りることだけじゃなく、必要以上に板を横にしないで
疲れない滑りを考えて来てそれには前後バランスと縦ずらし
だと思っていました。

それを考えてコブを考えながら滑り、前後バランスが使えるように
なれば更なる上達もあると思っていたのが、考えなくていいんだと
感じた瞬間でした。

そう思ってかなりつかんだ感じで降りてきてさてまた同じにラインを
見てみると足の裏の痛みが出てきて踏み込むことが辛くなり、
するとラインもだんだん霞んで行ってしまいました。

それでも糸口ができたような急斜面や不整地深雪でもただ板を横にして
止める滑りから体力を消費しない筋力で止めない滑りも次のステップへ
あの見える瞬間を思うと何かどうにかできそうな気がするのでした。

それにラインが見えたときのコブの頭から頭へエッジングしているときには
斜面からの反動というか板の反発というか実に楽しい感覚です。

何か新しい乗り物に乗っている感覚です。

こんなぐしょぐしょの雪でも楽しめて良いスキー旅行となりました。
コメント
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