King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

意外と出てこないこういうの

2013年03月26日 09時12分39秒 | 珈琲
シジュウカラの特長のある鳴き声が響く朝、桜の花も咲くというのに
肌寒い日に戻ってしまいました。

所謂花冷えというやつでしょうか、風も冷たいし、日差しの暖かさ強さの割に
ピリッとします。

さて日々変わるこんな空気の変化にどんな珈琲が飲みたいですかと
くるお客様くるお客様に尋ねますが、実はと話し出す人はいません。

端から季節のブレンドを出せという人も多いですが、珈琲の悩みを抱える人
もいないようです。

その割に、お土産にすると必ず喜ばれるのでといつも買われるお客様は
胸焼けもしないという単純な欲求だったりして、世の中はかなり低級な
望の中で埋もれていることが知れます。

もっと豊かな珈琲世界にいらっしゃいと叫ばずにはいられないところです。

でも世の中そんな簡単ではありません。

笑い話に、お気に入りのレストランでシェフを呼びいつものパスタが
いつもと味が違うと文句を言ったら、うちはレトルトだからそんなことはありませんと
言われたというのがありますが、これは笑うに笑えない事実で外食産業の
多くがそんな状況です。

プロが客の注文を受けてから調理するなんてもはや化石業種化していることと
味についてはそれでいいと世の中が認めてしまった現実があります。

それにしても外で飲むコーヒーがまずいという声もあまり聞きません。

ファーストフードの店とかレンジでチンするだけの店になってしまった
現実とまずいコーヒーしか飲めなくなった現実に危機感もなく、このまま
でいいのでしょうか。

数少ない、そんな現状に憂いを持つ人達が探しに捜して辿り着いている
ような状態ですが、それでもおいしい豆を求める人がいるなら我々も
豆を焼き続けなくてはなりません。

それも季節季節にこの時期にはこんな味と季節ごとに提供できるのも
まだ、季節を感じ季節をめでる人がいるからです。

ですから、もっとこんなイメージの味を求めているというのを人々は日々
もっと主張して食に生きるイメージに貪欲でいいのではと思います。

今の季節のブレンドは『雲雀』です。
オーソドックスな珈琲の味を展開しています。
コメント
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