King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

亡き王女のためのパヴァーヌを聞く

2012年07月01日 18時27分51秒 | ライブ・コンサート・展覧会
地元ピアニストのコンサートに午後出かけました。

留守中に来店のお客様には大変ご迷惑をおかけいたしました。

丁度留守番もいなくなった時間帯ができてしまい、電話連絡も
受けられないお客様もいたようで申し明けありませんでした。

今回は以前メールでリクエストしたこともあるラヴェルの曲を
やるというので行ってきました。

しかし、今回はなぜなんだろうという疑問をいくつか持ってしまい
ました。

というのも前回のコンサートはピアノの連弾。今回はヴァイオリンと
合奏。それもあの名曲をなぜヴァイオリンと一緒にやるのかという
納得がいかない感覚が残りました。

合奏とはいえソロパートがあるそれぞれの見せ場のあるのなら
こういう小さなホールでの室内楽も納得のいくところですが、
なぜかピアノは伴奏的な感じの演奏が多く、それぞれのソロも
あっていいのではと思ったし、なぜそもそもふたりでやることに
なったのかも実は知りたいところです。

後半にトークの時間があり、ブログでは既出の沖縄のおじさんの
話で初めて聞く人には受けていたようですが、私はそれより
ヴァイオリンの説明をしてなぜこういうプログラムになったかも
説明してほしいと思いました。

それにヴァイオリンは音が小さく感じます。その上少しこもった
ように響きます。そのわけは後程知らされましたが、そうする
必要があったのか、その理由ならそうしない曲もやる必要もある
のではと次から次に疑問が重なります。

まあこれは不満につながるのですが、全てのファンがそう感じ
たということではなく、私の個人的見解と思い込みなので
会場内に不満があふれたとかシラーとした風が湧いたという
ことではありません。

ヴァイオリンの奏でる亡き王女のためのパヴァーヌのメロディ
ラインも溜息と涙がこぼれるほどの美しさは変わりません。

今日はヴァイオリンが主役の日なのか?それならもっとピアノの
名曲より、ヴァイオリン協奏曲をやるべきなんじゃないかと
いう答えに、後半はヴァイオリン・ソナタが演奏されます。

まあ本日はヴァイオリンが主役と認めた曲、でもなぜセーブして
やるのか、本来の大きさの音で奏でてもいいのではと思うのでした。

聞き応えとしては小さな音楽会といったプログラム構成で
、テーマと狙いとしてはまとまっているといえるのに
聞いた喜びの感覚としてはもっと聞いていたいという後味が
えーもう終わりと物足りなさを感じます。

すごくあっさりと終っちゃって、また次は6ヶ月後にお会い
しましょうではさみしすぎるのではという感じです。

それはピアノのソロパートがなかったことと、前回は連弾と
変化球が続いた感じでまともに勝負してもらっていないと
いう感覚でしょうか。

亡き王女のためのパヴァーヌは心に沁みましたが。
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一瞬に秘める味

2012年07月01日 13時14分07秒 | 珈琲
珈琲の一番の旬は、焙煎後一瞬しかないのではないかと
最近思い出していたのですが、それを覆す事件がありました。

それは一か月以上焙煎後経った豆でした。

コロンビアサンチュアリオティビカという豆なのですが、
コロンビアの特長である酸味がかつては焙煎直後しか出ない
独特の物と思っていました。

ティビカ種のコロンビアは昔ながらの味で、スーとした
清涼感のあるのどに抜ける独特の酸味です。

これがこの豆には一瞬しか感じられないはずの清涼感と
特長が今でもしっかりとあります。

それなのに深いチョコレート感もしっかりとあり、甘味と酸味
がすばらしく、これ以上だとしつこく下品な感じるところの
ぎりぎりのせめぎ合いが続き後味はやはりコロンビアなの
です。

これを嫌いというコロンビアの酸味は強く主張していますが
やはりスーとする酸味と後味は魅了してやまないものを持って
いて、やはりコロンビアだと思う人もいるかもしれませんが、
酸味のだいご味から病み付きになるのではないでしょうか。

あの味が焙煎直後でなくてもこんなに明瞭に感じられるとは
ショックな事件でした。

神経質になり焙煎後のピークなどと気にするより、日々変わる
移り変わるその味を楽しむことがやはり正当なのかと思う
味わいです。

また配送等で出てしまいますので、試飲の際には一度問い合わせて
からが確実だと思います。

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。




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