King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

貿易赤字の示すもの

2012年01月25日 12時00分58秒 | 日々のこと
昨年の貿易収支が赤字になったとニュースに
なりました。

これは昨年から言われていた事で、今後この赤字が
続き、日本の低迷の始まりだという人もいます。

大震災の影響で、燃料費がかさんでなおかつ輸出
産業が打撃を受けたからという理由が上げられて
いますが、これが一時的なもので元に戻るのか、
まさに日本の実力が試されることになるでしょう。

これを受け政治は何をしているかと言えば、とにかく
消費税を上げると息巻いているのです。

状況を憂え理想を訴えるのは簡単なことです。

夢を語るのもいいでしょう。

ただ、今ある現状への打開策足り得る行政や政治
的戦略が今なされているとは到底思えません。

何度も聞かされる社会保障と税の一体改革など
というものも、その前に誰もが先に歳出を削減せよ、赤字
国債を減らせと思います。

無駄なバラマキをした挙句、財政規律が問われ出すと
あわてて国際会議での増税で建て直すと公約してしまい
ました。

やりかけの公務員の給与削減や無駄な行政と形だけの
仕分けと見せ掛けの掛け声と外見を気にしているだけに
見えます。

副総理になった岡田氏により、唐突に独立法人の整理が
だされましたが、よっぽど既得権益にしがみつく
連中により行政改革はむづかしいのかと思えば、
与野党協議も国会も関係なくやれば出来るのだと改めて
思いました。

住宅金融公庫が姿を変え住宅支援機構とか今でも
あるわけですが、果たしてどれほどの効果があるのか
存続の意味はと言えば誰もが天下り先とか公務員の
仕事を確保する為と答えるでしょう。

そんな政府系組織が沢山あるのです。

一方で雇用雇用雇用と菅さんが強調したように、
景気を下支えするには安定した雇用が必要です。

公務員の働き先である職場を奪えば選挙での票を
失うでしょうし、小さな役場とか天下り削減も
首切りに他ならないので、実現するには失業者
を生む事を覚悟しなければなりません。

今までとられた景気浮揚策などことごとく失敗であり、
震災のために増税し、さらに財政規律を正す為にまた
増税となれば、景気などよくなるはずもなく、増税して
もその増税効果もどれだけのものかと今から先行きは
真っ暗です。

歳出は拡大の一方で、増税してもそこの抜けた桶に水を
注ぐような事になりかねません。

是非野田さんには、貿易赤字の示す日本の将来を感じ
とってしっかりとした政策をお願いしたいものです。

輸出で稼いで来たのに、売るものがなくなってから
TPPに参加すれば、国内産業は更なる打撃を受け、
医療や保険など日本の築いた財まで持っていかれる
事になるでしょう。

本当に正念場に素人のような政治家しかいなくなった
日本という感じがします。

初心の人
ふたつの矢を持つことなかれ
コメント
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