King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

缶入りのコーヒーを買う人々

2012年01月08日 23時40分48秒 | 珈琲
普段近所の喫茶店で豆を買っていた人が、
経済的なことも考えてスーパーで大手コーヒー
チェーンの缶入りのコーヒー豆を買う。

不景気という長く続く世相なのでしょうか。

その缶は400gで500円ほどでスーパーの特売で
買えるのだそうです。

一般的には価格を理由に最初から缶入りを
選んだ人はそのままでも平気だと言います。

ところが我々より上の世代というのは昔から
喫茶店で本当の味の珈琲をしっているので、
不満を抱えてしまいます。

その不満以外に、普段飲んでいるよりうまい
のがあるのではないかと思う人もいるでしょう。

ただ、それが経済的に我慢しての結果が、この
缶のコーヒーに留まるか、よりよい味を求めるか、
微妙な問題をはらんでいます。

私が珈琲豆焙煎業を始めるに当たり、あまりの
価格差に先行きを不安視した時に同業者や釜製造
業者が一様に言ったのは、スーパーの豆を買う
人と自家焙煎珈琲豆を買う層は明らかに違うので
心配ないということでした。

しかし、現在のデフレ+大震災、将来の増税、
超円高+ソブリンショックと細る地域経済は
もはや二極化なんていう話ではないように
感じてしまいます。

世界的な貧富の格差拡大は何か意図するものがあると
最近感じます。

日本では格差とか勝ち組負け組みとかまだ
オブラートに包まれて言われていますが、
これは将来のフィルターになるに違いありません。

こんな不景気な世の中でもレギュラーコーヒーを
飲む方は沢山いるのに、なぜインスタントより
まずいのもある缶入りレギュラーコーヒーを飲む
のかというのは依然疑問が残るのでした。

さらに困るのは外出して一杯300円以上のコーヒー
を飲むときに原材料が自家焙煎珈琲豆を使用して
いても、スーパーの缶で淹れたコーヒーも同じよう
な値段で売られていることです。

そうなると自宅に戻ればおいしい珈琲が飲めると
いうのは確かな結論として希望にも似た意味を
持つと思うのですがどうでしょうか。
コメント
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