ついに十年越しのシリーズが完結したと喜ばしい事と
随分ほめた評価を載せた新聞の映画評を読んで、それなら
見てみようかと思い立ったのは随分前の事でした。
映画の日の昨日、そろそろ夏休み映画も入れ替わりの時期で
見るなら最後のチャンスかと思い夜の最終回に出掛ける事にしました。
ただ、ひとつ問題がありました。
このpart1は見ていないのです。

そもそもその前の映画もテレビでやっとこの間見たのでした。

その頃正月映画にハリーポッターをやっていてももはや内容的に
付いていけないと脱落していたのです。
不死鳥の騎士団までは劇場で見ています。

それでも、その次はテレビで見てこの記事をみて10年間よくやったという
評を見たらそんなにいいのかとなって私も途中になっているこのシリーズに
けりを付けたい気が起きたのです。
しかし、テレビで続々と映画公開にさきがけ過去の作品を放送しましたが、
さすがにpart1はテレビではやらず、これはDVDを借りる事にしました。
映画館も気を効かせてリバイバル放送すれば、いくらか入りが違ったかも
と思うのは私だけでしょうか。
しかし、借りたDVDは盛り上がりにかけ、延々と暗い感じの物語がつづきます。
この前の謎のプリンスから暗い物語で盛り上がりもなく、見るべき映像も
ない物になっていました。
ただ冷静に振り返って見れば、この10年に登るシリーズも友情と冒険という
テーマを人生の目的とか恋愛とかにどうつなげて行くかという難しい問題を
はらんでいて、そもそも最初から男二人と女の子という主人公のスタイルは
問題をはらんでいたのです。
選ばれたものと悪の帝王との対決というテーマもこのシリーズをみていく
上でその必然を感じないというそもそもの破綻を持っているのもいただけません。
悪の帝王が復活して、それがあっという間に魔法界を席巻してしまい取り込まれる
と言う大人の世界のもろさも気になります。
しかし、世の歴史として、民主化された世界が訪れるといろんな意見が出て
まとまりを欠き、醜い勢力争いに終始し、いつしかそれにつかれた人々が
強力な権力による統一を望むようになり倒したはずの強権を請い求めるように
なるというストーリー受け入れが人々にできているからでしょう。
そして、その強権も真の民主化を知り、自由と独立を守る人々の蜂起により
破られるという歴史の繰り返しを誰もが予測してそうなる事を望んでいる
と言う予定調和の話です。
つまりは、結末が見えているようなものですが、今回は魔法の物語ですから
それなりの道具仕立てが必要です。
それが、ニワトコの杖、よみがえりの石、透明マントの死の秘宝ですが、
よみがえりの石の果たす役割というのがいまひとつ不鮮明に思えました。
校長先生に兄弟がいたり、その兄弟間に何があったのか、なぜそれでも
ハリーを助けたのかとか、ドラコが助けたり助けられたりという永遠の
ライバル的な関係とか後から付け足したので苦しいものがシリーズとして
あります。
それでも、映像的にも面白さも一番あるかもしれません。
一話見るごとに深さが加わるとか物語の世界観が広がるという感じで
ないのが残念ですが、ゴブリンの映像化とか変身薬の役者の演技とか
映像化としては成功しているところに安心感というか見るべきものを
発見できます。
先ほどホームページを確認したら、Part1も直前には劇場リバイバル上映が
あったらしいです。
まあそうでしょうね。
私が見るのが遅すぎただけです。
まあPart1を見なくても楽しめるのであわててDVDを借りなくても平気です。
ただ、謎のプリンスは見てないとダンブルドアとスネイプの関係とか
重要なので、忘れている人はこちらの方をDVDで復習してから見た方が
いいでしょう。
でもこのシリーズを見てきた人はこれを見れば、常にスネイプの最後の
どんでん返しを見てきているので結末は予想できてしまいます。
日本のドラマなどではこういう血の物語の場合、もっと複雑な人のつながり
と生誕の秘密というのがあるのですが、その辺りはあっさりと解り易い
人間関係です。
実際の人間ドラマの方がもっとどろどろしていたり、金銭では解決できない
意地とかこころとか恨みを消化させた人の美しさとか描かれて当然な
ファクターが見事に抜けているのも面白いところです。
嵐のように激しく降り続ける雨の夜に私も10年に渡る物語に決着を付けました。
随分ほめた評価を載せた新聞の映画評を読んで、それなら
見てみようかと思い立ったのは随分前の事でした。
映画の日の昨日、そろそろ夏休み映画も入れ替わりの時期で
見るなら最後のチャンスかと思い夜の最終回に出掛ける事にしました。
ただ、ひとつ問題がありました。
このpart1は見ていないのです。

そもそもその前の映画もテレビでやっとこの間見たのでした。

その頃正月映画にハリーポッターをやっていてももはや内容的に
付いていけないと脱落していたのです。
不死鳥の騎士団までは劇場で見ています。

それでも、その次はテレビで見てこの記事をみて10年間よくやったという
評を見たらそんなにいいのかとなって私も途中になっているこのシリーズに
けりを付けたい気が起きたのです。
しかし、テレビで続々と映画公開にさきがけ過去の作品を放送しましたが、
さすがにpart1はテレビではやらず、これはDVDを借りる事にしました。
映画館も気を効かせてリバイバル放送すれば、いくらか入りが違ったかも
と思うのは私だけでしょうか。
しかし、借りたDVDは盛り上がりにかけ、延々と暗い感じの物語がつづきます。
この前の謎のプリンスから暗い物語で盛り上がりもなく、見るべき映像も
ない物になっていました。
ただ冷静に振り返って見れば、この10年に登るシリーズも友情と冒険という
テーマを人生の目的とか恋愛とかにどうつなげて行くかという難しい問題を
はらんでいて、そもそも最初から男二人と女の子という主人公のスタイルは
問題をはらんでいたのです。
選ばれたものと悪の帝王との対決というテーマもこのシリーズをみていく
上でその必然を感じないというそもそもの破綻を持っているのもいただけません。
悪の帝王が復活して、それがあっという間に魔法界を席巻してしまい取り込まれる
と言う大人の世界のもろさも気になります。
しかし、世の歴史として、民主化された世界が訪れるといろんな意見が出て
まとまりを欠き、醜い勢力争いに終始し、いつしかそれにつかれた人々が
強力な権力による統一を望むようになり倒したはずの強権を請い求めるように
なるというストーリー受け入れが人々にできているからでしょう。
そして、その強権も真の民主化を知り、自由と独立を守る人々の蜂起により
破られるという歴史の繰り返しを誰もが予測してそうなる事を望んでいる
と言う予定調和の話です。
つまりは、結末が見えているようなものですが、今回は魔法の物語ですから
それなりの道具仕立てが必要です。
それが、ニワトコの杖、よみがえりの石、透明マントの死の秘宝ですが、
よみがえりの石の果たす役割というのがいまひとつ不鮮明に思えました。
校長先生に兄弟がいたり、その兄弟間に何があったのか、なぜそれでも
ハリーを助けたのかとか、ドラコが助けたり助けられたりという永遠の
ライバル的な関係とか後から付け足したので苦しいものがシリーズとして
あります。
それでも、映像的にも面白さも一番あるかもしれません。
一話見るごとに深さが加わるとか物語の世界観が広がるという感じで
ないのが残念ですが、ゴブリンの映像化とか変身薬の役者の演技とか
映像化としては成功しているところに安心感というか見るべきものを
発見できます。
先ほどホームページを確認したら、Part1も直前には劇場リバイバル上映が
あったらしいです。
まあそうでしょうね。
私が見るのが遅すぎただけです。
まあPart1を見なくても楽しめるのであわててDVDを借りなくても平気です。
ただ、謎のプリンスは見てないとダンブルドアとスネイプの関係とか
重要なので、忘れている人はこちらの方をDVDで復習してから見た方が
いいでしょう。
でもこのシリーズを見てきた人はこれを見れば、常にスネイプの最後の
どんでん返しを見てきているので結末は予想できてしまいます。
日本のドラマなどではこういう血の物語の場合、もっと複雑な人のつながり
と生誕の秘密というのがあるのですが、その辺りはあっさりと解り易い
人間関係です。
実際の人間ドラマの方がもっとどろどろしていたり、金銭では解決できない
意地とかこころとか恨みを消化させた人の美しさとか描かれて当然な
ファクターが見事に抜けているのも面白いところです。
嵐のように激しく降り続ける雨の夜に私も10年に渡る物語に決着を付けました。