King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

monet

2007年06月27日 23時06分18秒 | 日々のこと
色々ありましたが、とにかくもう日にちもあまりなく、
日曜だともうすごい混雑だというので、梅雨の晴れ間の
暑い日でしたが、六本木までモネ展を見てきました。
六本木ヒルズができてから、何かと六本木には来る用事が
あり、訪れています。仕事でも恵比寿経由で来ることがあり
ました。この六本木の国立新美術館もできた当初はテレビで
紹介され、三つ星レストランや黒川紀章の設計と話題を呼び
ましたが、いずれは行こうということでそのままになっていました。

そして、モネ展があるというのでNHKの迷宮美術館で紹介され
モネ行きが決定しました。まず公開されている枚数と一挙に
世界中のモネが東京で見られるというのがすごいと思いました。
積みわらなど4枚も一挙に並べて見られる上、その他ポプラ並木や
ルーアン大聖堂等の他の連作も複数が並べられているという
贅沢さです。モネというと睡蓮が有名ですが、日本風太鼓橋や
バラの小路などいまだあまり知られぬ一面も今回知ることが
できました。晩年見えない目でも描き続けて、そこに表そうと
していたものは何なのか、それを思うだけでこの一大モネ展は
意義深いものがあります。

若いころの写真以上に写実的な絵画から、抽象画のような晩年の
作品を較べたときにやはり最初は感じるものはどんな天才も
老いには勝てぬという寂寥感です。しかし、塗りムラや塗り残し
さえあるそんな、もう抽象画と呼ぶしかないような絵もいや
一枚の絵として画家の頭の中の絵をしっかりと描ききっている
ことを感じるのです。それは、目が見えなくても描き続けるという
不屈の意思が表す芸術の粋と呼べるものです。それは上手いとか
彼が描こうとした睡蓮の連作による癒しというより、自分の
イメージを残すという魂そのものの語りだったように思います。

このようにまさに世界中のモネが集まり、そしてその画家の生き様
と芸術を考えさせてくれるすばらしい絵画群でした。しかし、
この展覧会に入るのに1時間並びました。その前に券を買うのにも
長い行列があり、私はそれを見越してネットで事前購入してあり、
いくらか短縮できましたが、平日の午前中からまさかこんなに
並んでるとは。

そして、中も縁日の夜店前の賑わいです。そしてそのほとんどが
お年寄りとおばさんの団体です。大きな声で2回来た甲斐があった
とほざいています。人それぞれ楽しみ方があるのでいいのですが、
日本人は印象派好きです。そして団塊パワーがこんなところでも
発揮されているのです。何でもいいけどもう少し静かにさっさか
見てね。

夜店周りのような展覧会ついでに、東京ミッドタウンもみて、
六本木ヒルズのママンも見てきます。それにしてもそのときに
すでに2時過ぎでしたが、どこも食事処は行列ができていて
並ばないと座れない状況でした。国立新美術館の三つ星レストランも
長い行列があり、あきらめます。それ以前に吹き抜け状のところに
浮いた島のようなレストランで落ち着きがない感じで、この界隈の
レストランは、みんなそんな感じの落ち着きのなさを感じます。
六本木ヒルズに行きいくらか空きがあり、そちらのカフェや
レストランによりますが、こちらの方が落ち着いた雰囲気が
あります。

これだけ新名所を回ったのですから、ついでに原宿の竹下通り
と表参道ヒルズも見てきました。表参道はかつてのうっそうとした
感じからブランドショップが並ぶおしゃれなとおりに変わって
いてびっくりしました。これだけお店を見て回ったのにどこにも
買いたいものがないというのも皮肉なものでした。
コメント
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