King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

スパーズスイープ

2007年06月16日 23時09分15秒 | バスケ
旅の興奮も冷めやらぬ今日は、ぐずぐずと過ごして
予定としてはいつもと同じで、公園に走りに行く位です。
ですが、梅雨とは思えぬ天気で、これはこの中を走りにいく
勇気が湧きません。それどころか、さわやかな風とふりそそぐ
初夏の太陽に何で自分はどこにも行かずにごろごろしているだと
ふと思いました。

思えば、昨日の深夜にスパーズ対キャバリアースの第4戦が
あり、その中継があることも昨日の朝新聞を見て知り、至急
家人にメールしてビデオの予約を依頼しましたが、埒が明きません。
機械にたけたものがいなくて、結局それもあり旅行を早く切り上げて
しまったのです。実は、この時点で第3戦を十分に見たわけでなく
ライブの放送をちょろちょろ見ただけで、まあスイープも十分にあるな
と感じてあまり見る気力もなくなりつつあったのですが、それでも
ちゃんとみれないとなると妙にもどかしく感じて午後帰れば、深夜の
録画はできると言う目論見は心に残りました。

それで、今日は録りだめたビデオを見ながら太陽が沈むのを待つ
日になったのです。しかし、実際には日が高い午前中の方が風が
あり、走りやすい感じでした。午後や夕方は空気が暑く熱せられ
日が沈んでもすぐには涼しくなりませんでした。

それでファイナルのほうですが、放送の冒頭でレブロンの第2子が
未明に誕生し、レブロンはそれに立会い寝不足だという情報が
伝わりました。何だもう早々にギブアップ宣言かという感じです。
そして試合のほうはやはり手も足も出ないで封じられて負けたと
いう感じです。レブロンを称して今でもメディアは、次代のスター
という表現です。なぜ、現NBAスターではないのでしょうか。
やはりファイナルで活躍した選手が真のNBAスターなのでしょうか。

マイケルジョーダンのような何連覇もしたような選手がスター選手
であり、レブロンやカーメロはまだまだ若手選手という範疇なので
しょうか。スパーズはここ5年間に3回の優勝ですが、その前の
レイカーズがスリーピートを果たし、レイカーズ王朝と呼ばれたのに
対して、スパーズにそんな圧倒的な強さを感じないのはなぜで
しょうか。特に今回のファイナルなどなんか未消化な感じを受けるの
は、スパースターのそれらしいプレーが発揮されないからでは
ないでしょうか。ダンカンも連続でエースらしい働きをしてみせる
訳でもなく、レブロンも封じられたままという、本来活躍すべき
選手がこれでもかというプレーを見せてくれるのが、NBAです。

それが、お互いに封じられたままというのを今回見せられたわけ
です。つまり、ディフェンスを武器とするチームがその力を発揮
するとこうもつまらないゲームになるという見本のような、あまり
宣伝してはいけないようなゲームです。そうバスケットって地味で
つまらないゲームということになりはしないかという感じです。
特に今回のような最後のファウルゲームなんかは、バスケットを
知らない人が見たらなんと不毛な不合理なやり取りなんだと
思うでしょう。これは制度欠陥かルール不全ではないかと。

今まで、5.6分どちらも点が入らない時間帯があったかと思えば
最後だけ、1分以内に10点も入ってしまうなんてどうもみていて
変です。それに、それもお互い点を入れる機会をわざと作っている
かなのような不自然さです。これは一般の人には受け入れなれない
ゲームでバスケの人気薄にも寄与していることは間違いありません。
それにレブロンがワンノンワンではあまり活躍できなかったことも今後の
評価を落としたのではないでしょうか。相手のパーカーやジノビリが
自由にドライブインしてくるのに対して、インサイドにペネトレートできる
選手がいないというのは、ただディフェンスの差でしょうか。

確かに、キャブスのボールサイド45度にインサイドへの道ができて
いるように感じましたが、パーカーは常に彼の速度でまっすぐに
ゴールに突っ込んでいます。レブロンのようにイルゴースカスやバレジャオ
のスクリーンも使いません。そして、ワンフォーのフォーメーションにも
スパーズは引っかかりませんでした。もちろんそれは、ジャズ戦で
さんざやったことであり、ジャズのそれの方が数段上でしたから、
引っかかるはずもありません。

かといって外から確実に沈められる選手がいるかというと、ギブソンや
マーシャルなどいるにはいても、インサイドから外という攻めの変化がない
ため、単発ではそう決まるはずもありません。マーシャルなど3の得意の
選手が完全に外でフリーにされてそれでも落としてしまい、スパーズの
したたかさというか、徹底振りと言うかディフェンスのやり方をみせつけ
られました。ただ、ピストンズのようにそのディフェンスにストーリー性の
ようなものがあるわけでなく、ポポビッチの思惑が読み取れるような思想
性もありません。ただ、徹底しているという地味な強さです。

ポポビッチの考え方を崩すような、揺るがすような選手がいないので
前より却って、おのおのの役割を徹底してやっていると言う、おもしろく
もなんともない地味なものです。ウォーリーなどは完全に守りに徹して
いてその他の色気も何もない、守りきれない時に時にえげつない
ファウルをするけど、全体的にはどの選手もわざとファウルするときにも
洗練されています。キャブスに較べてファウルアウトが少ないのも、
注目すべき点です。これだけ役割ができているのなら、それを崩そうと
考えてもよさそうなものです。

しかし、ダンカンを狙ってファウルを誘うとかレブロンがダンカンを狙って
ドライブを仕掛けるとか工夫のかけらもありませんでした。誰もが
エース封じにボーエンが来ると予想して、そのとおりに守られていました。
ファイナルを通して封じるという彼の恐ろしいエース封じにまんまとはまった
感じです。
コメント
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