King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ベンよさらば

2006年11月12日 23時51分22秒 | バスケ
ARENA: Staples Center, Los Angeles, CA
ATTENDANCE: 18,997 DURATION: 2:13

FINAL 1  2  3  4 T
Pistons27 18 25 27 97
Lakers 21 16 18 28 83

今期のピストンズはベンウォレスをブルズに出してしまい、
攻撃型のチームに変わろうとしています。それを見て、
もはやNBAのトップに立つことはないだろうと落胆したのは
シーズン前のことです。

このゲームを見た今でもその思いは同じです。コーチの意向で
今までの守り重視の固いチームだったのが、速攻もあり、ハーフから
ワンオンワン主体で攻める手もあり、プリンスにボールを集めて
撃っていくてもあり、最初はビラップスのスリー攻撃だったり、もう
多彩なオフェンスバリエーションで行くのはよーく解りました。
でもそれで勝てるのか。そんなにどこでも撃破できるほど点を取り
捲れるか。それは無理でしょう。やはり守りの主体が抜けて
その結果は数字にも表れています。

ただ、ラシードウォレスのローポストでポジュションをとってボールを
もらいターンしてシュートと言うたわいのない普通のシーンを見て
パワーフォワードの真髄を見た感じがしました。ラシードはいいですよ。
以前はテクニカルファール量産の気分屋で点もとるけどトラブルも
多い選手だったのが、チームにフィットしてから安定感と力強さを
感じさせます。NBAというとウェイドのようなダンクをかます選手と
そのシーンばかりがクローズアップされがちですが、ローポストから点が
とれる選手かというのも是非皆注目してもらいたいです。

ノビツキーもそうだし、レイカーズで言えば、オドムですね。彼は
今年本当に活躍しそうです。ただし、コービーがどういう動きを
するかまだ解らないので、また去年のようにコービーのサブ的な
役割で鬱々と過ごすのか、今年のように自分が主役だと力を
出すのかまだ予断を許しません。でもこの試合の最初は、遠い
カメラからでも一人だけ体が大きく見えた時がありました。それが
彼本来の姿です。彼一人のチームでやらせれば、まだまだ伸びる
でしょう。ラスト5分でコービーがオドムが退場してよいよ点をとり
まくりに行きましたが、オドム&コービーというわけには行かない
でしょう。

レイカーズは、着々と新スターを入れてそれが育つとまた違った
チームになるだろうという楽しみもあります。たたき上げの選手や
大学からのエリートやドラフトの注目選手とか高卒ルーキーとか
他のチームにない宝を持っているのが今後どうなるかという不確定さを
楽しむということも出来るチームです。ハリウッドスターの贔屓チームと
いうことで、コートサイドにはいつも俳優やスーパーモデルが集まる
チームですから、簡単にトレードなどしないでじっくり育ててもらい
たいものです。

ピストンズは今年はこういう攻めなんだというのがあったのに対して、
レイカーズは代名詞のトライアングルオフェンスもないし、チームとして
オフェンスや守りができてないので、先が長いぞという感じです。
それでも、コービーが少しだけラッシュをみせ、彼が本気になれば
点なんかいくらでも取れるというチームに変化がないことをみせて
います。それではクリッパーズが昨季レイカーズを上回ったのを本来の
位置にというわけには行かないでしょう。まあ、コービーが活躍
すればいいという人もいるので、それはそれでいいのですが。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする