ミッドナイト イーグル

壮大なスケールで描くアクション巨編！
ハリウッド映画にこんな文句が付いてるとワクワクするものですが、邦画だと懐疑心を抱くのは俺だけでしょうか。
散々痛い目に会っても、懲りずに『ミッドナイト イーグル』を観てきました。
★★★

どうして邦画でこういう映画を撮ると突っ込みどころ満載に仕上がるのか。
解ってて観てるんだから、そんなところには目をつぶってしまえば良いんだけれど、そうは言っても気になるものは気になる。
面白いストーリーなんだから、もうちょっと、あとほんの少し気を配った演出をしてくれれば傑作に仕上がりそうなものなのに。

ネタバレ
なんでやねんポイントを列挙していきましょう。

冒頭、現地の兵士達とほぼ同じ格好をしている大沢たかお…
ジャーナリストって、兵士と同じ格好は避けるんじゃなかったっけか。

工作員の彼女は、自分の名前以外一切台詞が無い、たとえ彼氏が死のうとも「あー」とか「うー」とか…
無口だからとか、秘密を守るためといった様子ではなくて、単にハングルを使えない日本人が演じているからと連想しまくりｗ

狙撃手に狙い撃ちされても怪我ひとつしない大沢たかおと玉木宏…
こういう映画の定石だけど、プロによる狙い撃ちなんですから、一発位当たってあげてもいいのにｗ

パスワードが、何故か半導体チップに…
なにあのチップ？
何の目的であんなものにたった数桁のパスワードを暗号化して保存していたのか。
どうやってコンピュータに接続し、どうやって解析したのか。
時間はかかっても簡単に解析できるような暗号は、全く意味無い。
なら、紙に書け紙にｗ
今時マイクロフィルムも無いでしょうけど、あんなチップよりはマシな発想でしょう。
解析の様子が映し出される３台のモニターを、それぞれ凝視している解析オペレーターの姿に謎は深まるばかり。

トマホークが発射される前後、思いっきり晴れている…
ヘリはどうなったｗ

彼らの最後を直視出来ない竹内結子は、子供に画面を直視させたまま固定して自分はそれを背に号泣…
酷すぎるｗ

などと、突っ込み終わったところで、何でこの映画に★を３個も付けたのか。
藤竜也総理の決意に涙したからなんですよねぇｗ
あの場面だけは観る価値ある！

日本とアメリカの力関係や、自衛隊とはどういうものなのか、戦争は何を奪うのか、ジャーナリズムとは？など等、いろいろと観ながら考えさせられるテーマが散りばめられているのですが、普段そういう事を考えたことの無い人には考えさせられるに至る程の強さも無いので、せっかくのメッセージも意味が無さそう。

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