マダム・フローレンス！ 夢見るふたり

毎回見逃せないメリル・ストリープ最新作『マダム・フローレンス！ 夢見るふたり』を観てきました。
★★★★★

サイコー！

メリル・ストリープ万歳。
ヒュー・グラント万歳。

音楽の為に全てを捧げながらも、本人は超音痴で、音痴だと言う事に全く気づいていないからタチが悪い。
周囲の気遣いも真に受けて、実際にカーネギーホールでコンサートまで開いてしまう…。
話だけ聞いているとまるっきりコメディーなのですが、この話はそう簡単に括れるようなものではない。

あまりに純真で無垢なハートのおばちゃんと、振り回されながらも彼女を傷つけないよう、彼女のマネージメントと生活のケアに人生を捧げる夫との奇妙な愛の形。
献身的でありながら二股をかけている夫の複雑な事情。最初は「え？」と感じていた気持ちが次第に変わっていく。

そして幸運にも彼女と関わるチャンスに恵まれ、巻き込まれるピアニストの微妙な立ち位置。
思っている事が表情に出てしまう演技が面白い。

あと５回はじっくり観たい。

ちなみに、Wikiで実在の彼女を調べると、だいぶ映画とは異なります。

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