PAN ～ネバーランド、夢のはじまり～

ピーター・パンのビギニングもの、『PAN ～ネバーランド、夢のはじまり～』を観てきました。
★★★

「へぇー、ああそうなの」的な、映画会社が勝手に作った何も残らない新しいピーター・パン像。
映像は綺麗だし、スケールも大きいしって、VFX頼りで今なら何とでもできちゃう辺りだけが見所だから、何を新たに描きたくてこの映画が作られたのか、目的がよくわからない。

それなりにわくわくさせる演出は有るので、ファミリー向け映画としては丁度良いのかもしれません。
美術も綺麗。どこかで観た感は拭えないけど。

後に宿敵になるはずのフック船長とは仲が良く、共通の敵“黒ひげ”に立ち向かうと言う構図は、この映画から観始めてしまう世代にとってはピーター・パン像を崩してしまいかねない要素なので要らないのではと感じた？
無駄に黒ひげを熱演しているヒュー・ジャックマンが一番損をしている。

黒ひげが登場する場面で、ニルヴァーナのSmells Like Teen Spiritのアレンジから「Well come to...！」と言う台詞までの流れが、まんま『ムーランルージュ』だったのには何か意図があるのだろうか。

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	ニコール・キッドマン,ユアン・マクレガー,ジョン・レグイザモ,リチャード・ロクスボロウ
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