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マン・オブ・スティール

2013-09-01 | 劇場映画れびゅー
ブランドン・ラウスのスーパーマンは一回こっきりで終了で、完全リニューアルの新たなスーパーマンシリーズの幕開け『マン・オブ・スティール』を観てきました。
★★★★

子供の頃から親しみの有った旧シリーズは好きだったし、19年ぶりの続編だった『スーパーマン リーターンズ』も無茶苦茶ハマって★5個付けた程だったのに、経営陣と監督のいざこざ、俳優協会のストといろんな不運に見舞われていつの間にか続編の計画は空中分解。
クリストファー・リーブの形見は尻切れトンボで終わらされ、完全に仕切りなおしての本作が出来てしまいました。
思えば前作でブライアン・シンガー監督は、お気に入りのジェームズ・マースデンを『X-MEN』シリーズで死なせて移籍させる程本気で取り組んでたのに、ジェームズ・マースデンにとっては災難な結果に…。

そんなこんなで仕切り直しの新スーパーマンは、タイトルにスーパーマンと付かずに『マン・オブ・スティール』、明らかに時代錯誤なコスチュームは一応踏襲されつつも赤パンだけ何故か無しという、最近のスポーツウエア風にして“かっこわるくないでしょこれなら”的にしてるけど、明らかカッコ悪いですからと思いつつ、でもコレがスーパーマンだから仕方がない。
それでも出演者に劇中で「ダサい」と言わせる自虐史日本の象徴『ガッチャマン』とは違い、劇中でも「カッコイイ」と出演者に言わせてる辺りが「他人になんて思われようと個性的で素敵でしょ」と言い張れるアメリカ文化の象徴的でなんか羨ましい。

中身については後でネタバレ以降に書くとして、本作の見どころは何と言っても新スーパーマン自身。
冒頭からこれまでのスーパーマン役者さん達を凌ぐマッチョっぷりと、むさ苦しい体毛でアピールしまくり。
これは今の米国人女性にはセクシーなカテゴリーに入るのだろうかと、今の米国人子供達には憧れの眼差しで見られるようなカッコイイ兄ちゃんなんだろうかと、今の米国人ゲイにはよだれが出る程イケるカテゴリーに入るのだろうかと無駄に要らない心配がよぎりつつ、とりあえず髭を取ったら以外と正統派なイケメンだったのでコスチューム着たらそれなりかな?と一応心配はそこまで。
が、コスチューム着たら着たで、常時胸毛が襟首から溢れ出ててびっくり。
今の米国のトレンドは襟首から胸毛を溢れさせる事なのかって、別にヘンリー・カヴィルをディスってる訳じゃなくて、観ながら本当にそう感じた事を書いただけですのでお許しを。

胸毛には引いたものの、この人スーパーマンになるべくしてなった気がする。
素で居ても正統派な男前だけど、表情変えるごとに色んな男前俳優に似てる気がする逸材ですよ。
顔マネしてるのかと思う位に顔が変わるし崩れない。

ケビン・コスナーと、ダイアン・キートンの十数年前まで映画トップスターが田舎に暮らすクラーク夫妻役って、ちょっとあり得ないけど、イケメンスーパーマンに見合う養父母用意しようと思うとこうなってしまうのかな。

と、いろいろ変なこと書いてますが、面白いのは面白いんですよこの映画。

ロイスがエイミー・アダムスなのを知らずに観ていたので、嬉しいサプライズでした。

ネタバレ
いきなりゾッド将軍倒しちゃって、クリプトナイトの設定も理屈っぽく大気に変えての新シリーズスタート。
一作目で過去のしがらみ断ちきっちゃって、次回作以降はもう完全にオリジナルのシナリオにする気満々と言うか、次回作ではもうバットマンと共演する事が発表されてるから、折角新しいスーパーマンが生まれたのにこのシリーズはもう実は本作でほぼ目的失ったように感じてしまった。

気になったのは、畑とか荒野でやりゃいいのにわざわざカンザスの田舎町で戦ってたことで今後悪者扱いされないかと思うほど街を破壊、かと思えばそんな事はちっぽけで、終盤はマンハッタンを破壊しまくりながらの未曾有の大災害のようなバトルシーン。
こんなに壊して、スーパーマンが地球に来なければこんな災難そもそも地球に降りかかって来なかったかもしれないと思う被害者の方々手を上げて!→全員挙手というところが目に浮かぶ…彼は本当に今後カリスマスーパーヒーローに成れるのか疑問しか湧いてこないんですけど。
と言うか、911から13年でマンハッタンをぐちゃぐちゃにする描写で楽しませる、アメリカの映画産業ってどうかしてるし、この映画が大ヒットするなんてアメリカ人どうかしてる。
全然関係無い日本人の俺でも「これは良いんだろうか」ってドキドキしながら観てました。

とは言え、スーパーマンがワールド・エンジンに突っ込む瞬間、一瞬だけクリストファー・リーブに見えてグッときた辺りでその辺の疑念は帳消し。



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