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未来のミライ

2018-07-22 | 劇場映画れびゅー
必ず心に残してくれるアニメ映画を作る細田守最新作、『未来のミライ』を観てきました。
★★★

これまでの細田守監督作とは違って、理論整然としていないのは、甘えん坊な4歳児のくんちゃんの視点なのに、精神的に成熟した大人の理屈で物語が進行するから。

そんな難しい言葉使われたって、4歳児が理解できないよね?
赤ちゃんが時々大人のしている事や言っている事を悟ったような表情で見つめている事があるけれど、当然それは大人の妄想なはずですが、子供だった頃の自分の好奇心ととまどいを思い出しながら、自分の子供達の成長を思い出して、今の出来上がった自分のパーツを当て嵌めて描くと、こんな風な不思議でありながら何か心にグッと来る映画になるのかな。
この映画の中で起きている事は、全てが実際に起きている事のようで、実はそうで無いのだろう。
子供にしか見えていない世界感に深く突っ込んで考える必要は無い。そんな風に理解しました。
ヨーロッパ映画的な、目に見えている事、起きている事をだけを表現するだけであれば、映画にして描く必要が無いと言う精神。

ただ、あまりにもこれまでの細田守監督作とは違う作風なので、ファンの方々は戸惑いを覚えるはず。
かく言う私もその一人ですが、何か理由が有ってこの映画を作ったに違いない。
思ったのは、表現方法や、展開の仕組みに、これまで作った監督自身の映画や、影響を受けたであろうアニメ映画の手法を盛り込みまくっていて、集大成的なところを目指したよう。そしてさらに新しく不思議な表現方法も多用していて目が離せない作り。
何か記念碑的な感覚で、自分自身の中身と、家族の絆を表現したかったのかも。



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神木隆之介
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