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ドリームガールズ

2007-02-17 | 劇場映画れびゅー
賞狙いで出演したビヨンセの思惑が外れ、アメリカンアイドル出身の新人が評価されている話題の『ドリームガールズ』を観てきました。
★★★★

全身で感じるソウルフルなミュージカル映画。

思わずリズムに合わせて体が動いてしまいそうになる瞬間の連続。
全ての登場人物が力強く迫ってくる群像劇。
まるで素晴らしいステージを観ている気分で終ったので、スタンディング・オベーションでも起きるんじゃないかと思ったのですが、さすがに日本の映画館じゃ起きませんでした(悲)
朝イチの回だから観客少なかったし。

映画でこれだけの迫力が伝わってきたのだから、生だとどんなに凄いんだろう。
是非ブロードウェイ版も観てみたい。
字幕が無いとわからんけどねw

ダイアナ・ロスをベースにした役だからと言って、出番も魅せ場もずば抜けて多い訳ではない控えめなビヨンセが主演?
さすがに疑問符の残る宣伝だけど、槍玉に挙げられているのがちょっとかわいそう。

ジェニファー・ハドソンに食われたと言うよりも、ジェニファー・ハドソンの役の方が全然オイシイし、特に群像劇なのだから主演もなにも無いと思うんですが。
そりゃギャラはビヨンセの方が全然多いでしょうし、彼女が賞狙いなのは事実でしょうけどw
ただ、賞狙いなら選ぶ役を間違ってます。

シュープリームスをベースにしている訳だけど、波乱だらけのグループはビヨンセの居たデスティニーズ・チャイルドも同じ。
初期のデスチャを解雇された二人や、その後に加わってすぐに抜けたメンバーの事等考えながら観ていたら、この映画でのビヨンセの評判は必然的に悪くなるわなぁ…。

ジェニファー・ハドソンが凄いのは歌唱力とアップになった時の顔の表情。
新人とは思えない迫力と説得力に映画館の椅子にはりつけられた気分です。

加えて評判どおり凄かったのがエディー・マーフィー。
どこかで観たような彼のユーモアたっぷりな演技が、全く違う方向からのアプローチで生々しいキャラクターを生み出し、ステージも盛り上げている。

ジェイミー・フォックスもさすがに凄いし彼だからこなせたような難しい役を演じているんだけど、エディー・マーフィーとジェニファー・ハドソンの存在感に霞んじゃってます。
ジェイミー・フォックスよりもキース・ロビンソンの方がオイシかったりして。

台詞パートとミュージカルパートがほとんど分かれてるので、ミュージカル苦手な人にも観やすいかな?
最近こんな取っ付き易い作りのミュージカル映画増えてるね。
俺はバリバリのミュージカルも好きだけど。



ドリームガールズ:デラックス・エディション(DVD付)
サントラ, マキシ・アンダーソン, シャーリン・カーモン, キーシャ・ヘリー, ダレル・バブス, ルーク・ボイド, エリック・ドーキンズ, スティーブ・ラッセル, マイケル・レオン・ウーリー, ジェニファー・ハドソン
ソニーミュージックエンタテインメント

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8 コメント

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ミュージカルだとは。 (たいむ)
2007-02-17 19:24:12
TBありがとうございました。
リードの変更のあの場面まで、ミュージカルだと思ってもいなかった私でした(^^;)
ミュージカルはあまり得意ではないのですが、音楽にはやられちゃいました。
素晴らしかったです。
一度くらいは生を堪能してみたいですね。
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迫力ありました~。 (ぷちてん)
2007-02-17 19:58:40
こういうミュージカルでよかったと、思っちゃったんですけど^^)というのも、どうもミュージカルが苦手なもので(笑)
でもこの映画はせりふを歌われても、ジェニファーの歌唱力の説得力があり違和感も全く無かったですね~。

ジェイミー・フォックスは、確かに難しい役を彼ならではで演じていました。彼が居なくてはこの映画成り立たなかったんですけど、目に行くのがジェニファーや、ビヨンセやエディになってしまうのは仕方ないですかね。
そうそう、やっぱりキース・ロビンソンにはちょっと注目してしまいました^^)
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こんばんは♪ (ミチ)
2007-02-17 22:12:55
初日というのにあまりお客さんが入っていなくて、一般向けじゃないのかな~って悲しくなりました。
本当にスタンディングオベーションをしたくなるほどでしたよね。
エディが歌も達者なのに驚きました。
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ミュージカル (そーれ)
2007-02-18 00:24:59
>たいむさん
そうでしたね。
私はミュージカルって聞いてたのに会話の場面では歌わないし、かなりとっつき易く作ったのかな?と思いながら観ていたので、あの場面で逆にゾクっとしました(笑)
本当、一度で良いから観てみたいです。
本場ブロードウェイでの『ドリームガールズ』『オペラ座の怪人』『プロデューサーズ』
ちなみに明日、『スウィーニートッド』の日本版ミュージカルを観劇してきます

>ぷちてんさん
前半しっかり描いて、後半音楽で畳み掛けるように聞かせて魅せるっていうのは気持ち良いです。
ジェニファー・ハドソンの新人らしからぬ貫禄は今後映画に必要な素材ですよね。
こんなタイプの人はクイーン・ラティファ位しか居なかったですし。
キース・ロビンソンって頭小さいしインテリ風だしベビーフェイスでカッコいいし、今後黒人俳優の中で伸びてきそうに感じませんでした?

>ミチさん
私も初日で、でも午前中の回だったからかガラガラでした(汗)
一般ウケはすると思うんですよね、私の周り(非ブロガー)でも楽しみにしてる人多いですし。
最後4人揃って歌ってる場面でもう既に立ち上がりそうになって焦りました(笑)
エディー、上手くてびっくりして吹き替えかと一瞬思いました。
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こんにちは! (由香)
2007-02-20 11:31:03
そーれさん、こんにちは!
TBさせて頂きました^^・
あまりにも出演者たちの歌声が素晴らしくて、立ち上がって拍手したかったです~
おとなしく観ているのが、結構ストレスになる映画でした。
ややや。。。『スウィーニー・トッド』の記事をアップされたんですね。今からそちらにもお邪魔します。
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拍手 (そーれ)
2007-02-20 14:27:18
>由香さん
やっぱりスタンディングオベーションを贈りたかった人多かったようですね。
映画館での拍手って、いつだったかなぁ。
十数年前の何かの映画の時に一度だけ経験した事が有るんですが、何の映画だったか思い出せないです(汗)
舞台挨拶の有る時なんかはよく有ると思いますが、普段の上映時に拍手ってほんと無いですよねぇ。
『スウィーニー・トッド』は千秋楽で満場のスタンディングオベーションでしたよ
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Unknown (ケント)
2007-03-03 21:26:57
こんばんは、TBお邪魔します
シカゴと同じ脚本家ですが、こちらのほうが楽しかったです。
ジェニファー・ハドソンの歌と存在感は、物凄い迫力でしたよね。
確かにビヨンセが主演?可愛そうです。
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ジェニファー (そーれ)
2007-03-05 15:39:30
>ケントさん
『シカゴ』の場合は、それこそずっと歌いながら話が進行していたのと、主人公がトボけたキャラクターで描き方も抽象的だったから全く違う印象でしたね。
ジェニファー・ハドソンのパワフルな歌声、生放送のアカデミー賞ではビヨンセの方がスターオーラ放っていたので映画程感じられませんでした。
歌手としてよりも女優としての活動に力を入れていくのかもしれません。
ビヨンセって最近のアメリカの若手歌手や女優に居ない“綺麗&上品&清純&セクシー”の4つを兼ね備えた貴重な存在(上っ面だけかもしれませんが)なんですが、個性が見えてこないんですよねぇ。
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