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シャッフル

2009-02-12 | 劇場映画れびゅー
NYかどこかで観た友人から面白いから観てみと勧められてた、サンドラ・ブロック主演の『シャッフル』を観てきました。
★★

だめだー、この邦題。
タイトルでネタバレしてるw
タイトルは差し置いても満足行く話じゃなかったけど。

ネタバレ
はじめは別次元に行ってしまったのかなぁと思ったのが、2度目のシャッフルでもうシャッフルがバレバレに。
きっと知らずに観てたら微妙にデジャヴュな演出でもっと混乱させられて気付けなかったのかもしれないけど、邦題のせいで…。

つーかさ、観客を混乱させる事目的なデジャヴュ演出になーんの意味も無いんよね。主人公はこれにつよい違和感を覚えて夢じゃなかったと思い始めるんだけど、ただのデジャヴュなだけ。日が違うんだから気のせい。
他も無理やり娘に酷い大けがさせたり、カラスの死骸に腕突っ込んで無意味に窓ガラスに血を塗りつけたり、精神病院で拘束されたり、大袈裟な演出の連続だけど、冷静に考えると全部ストーリーとは関係なくてなんかオカシイ。
直接関係があったのは旦那の頭が転がる場面、あと留守電か。
あの二つだけ有れば後はどう描いてもクライマックスのゾクゾク感は味わえたはずなんだから、もうちょっとスマートな映画にして欲しかった。

そうそう、クライマックスのゾクゾク感だけは良かった。
「来る、来る、来る、キター」みたいな。
でもね、奥さん、全部あんたのせいだよ!

全部終わった後、現場に奥さんが居た事やらケータイの通話記録(発信源とかも)をどう誤魔化したのかとか、後に拘束された事とか、どう考えても酷い傷跡が残りそうな娘の顔が綺麗に治りつつある事とか、全部おざなりにして赤ちゃん出来たからなんとなくハッピーエンドってどうよ!

運命的なものだから実際悪かーないんだろうけど、罪の意識を感じたりする描写が有っても良さそうなもんじゃない?

そもそも、いくら専業主婦とは言えカレンダーくらい見て日付と曜日くらい毎日チェックしとけっつーねん。
かたくなに他人から日付じゃなくて曜日を聞く様子とか、いくら混乱してるからとは言え感情の起伏が激しい言動を最後まで繰り返してるのを観てると、ちょっと頭弱い人にも観えてしまう。

この映画で一つ決定的にオカシイのは、このシャッフル自体は奇跡的な出来事だとして、その奇跡が何を残したかというと、シャッフル最終日の旦那の悲惨な死と、その後の主人公の人生の変化でしょ?
でも、シャッフルに何の意味や意思が働いていたのかが何も描かれてないんよね。
この奇跡の行きつく先、ゴールは旦那の死が前提なんだから、何かあるでしょう?突然奇跡が起きた原因が。
あの家に原因が有るんじゃないの?と思わせる為にあったかのような冒頭の家を買う場面にも、しつこい位に出てくる階段の手すりの描写にもなーんも意味が無いやん、イランやん!
なんて思い始めると消化不良感がどんどん増して、酷い余韻に浸りながら記事を書いてしまいました。

最後に主人公が目覚める場面があるので、実際に起きた旦那の事故死を目撃した主人公の悪夢、夢オチなんて事も想像。
シャッフルがあの一週間で終了した理由を考えたら、クライマックスが旦那の死な一週間がシャッフルする悪夢を毎晩観て、旦那を思い出すのも辛いので引っ越すことにしたと無理やり解釈するのが一番納得行くんよなぁ。
実際の死の際はシャッフルしてなかったと。



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