2008年の最後の週末と新年にかけて、今年は何故か新しく公開される映画の本数が少ないんですよね。
いつもは公開される映画の本数が多すぎて次の週に持ち越してしまわない限り、その週末に公開される映画を中心に観ているのですが、この連休に観たい映画が無かったので、なんとなく先週公開された『K-20 怪人二十面相・伝』を観てきました。
★★★★★
観逃さなくて良かった!
こんな日本の冒険活劇を待ってました!
『スパイダーマン』と『バットマン』の影響を色濃く受けた日本のヒーロー映画が誕生しました。
万人にお勧め出来る娯楽映画です。
スピーディーな展開にド派手でハラハラするアクション、これまでの邦画に無かった思い切りの良い編集によるテンポの良さとところどころに光る俳優の演技センスを増幅する編集的な技、金銭的な制約を想像させないロケとセットにVFX技術、そしてわかりやすくて且つヒネリの効いたシナリオと、全部揃ってケチの付けようがありません。
こういう映画が日本でようやく、やっと、初めて作られた、作ることが出来たなんて思うと、ある意味邦画史に残しておいた方が良い映画かも。
ベタボメする程のものじゃ無いにしても。
『Sweet Rain 死神の精度』『レッドクリフ』と、何故か今年は久し振りに金城武の露出が多いと思っていたら、この映画の下準備だったのか。
中国語映画で評価されているのに比べ、決して日本語の演技が上手いと評価されている俳優では無いし、彼が出ている映画で個人的に「面白い!」と人に勧める事の出来る映画はこれまでに殆ど無かったから、この映画についても全く期待をしていませんでした。
何故こんなに良い映画の主役に金城武を?なんて観終わってからも考えていたんだけど、若すぎてアイドル売れする俳優じゃ映画の観方を偏らせてしまうし、カッコ良さで売れてる中堅俳優だとやっぱり客が偏る、観た目はふつーでも演技派で人気な俳優じゃ逆にマニアしか喜ばない。
となると、世界に何故か認められていてネームバリューだけはダントツだけど、ファンだって言う人は身近に聞いたことが無い金城武は適役だったのかも。
これからニューヒーローを作るんだし。
うーん、この映画作った人達はほんとすみずみまで考えつくして作り上げてる。
そんな金城武も上手く魅力的に撮られていたけれど、仲村トオルがマジ凄い。
この人こんなに上手い人だったっけ?と思うくらいに撮り方と編集が凄い。
と、思いながら観てたんだけど偽明智をセルフで演じている時のギャップの上手さに気づいてからは目が釘付け、仲村トオル自身も実は上手かった。
ハマリ役っていうのはこういうのを言うんだろうか。
しかも異常に若い、若すぎる。
今年43歳っしょー?!金城武は俺と同い年だから(年バレ)まぁあんな感じだとしても、仲村トオルのが見た目若くなかった?
仲村トオルよりも、松たか子は何を演じても安心して観れる“プロ女優”なだけに、今回の痛快娯楽映画のヒロイン役はこの映画の軸になっている。
こういうスピーディーな展開の映画で、言わば『スパイダーマン』やら『バットマン』のヒロインを松たか子が?なんて思い返してみると絶対に“無い”んだけど、この映画の世界観の中では松たか子が一番ハマってます、絶対に。
つか、違う女優が演じていたら、ここまでベタボメする映画に仕上がってなかったかも。
こんな風に、キャスティングひとつを取っても隙が無いのに、世界観の創作については観ている側に全くストレスを感じさせないから余計にハマって観れたんでしょうね。
いつもは力の入った邦画でゲスト俳優の豊富さなんかを嬉しく感じてポイントとして書いたりするんだけど、今回ももちろん豪華で良いんだけど、そんな事よりも邦画がこの水準にまで達した事についての喜びで興奮しながら観ていました。
いつもは公開される映画の本数が多すぎて次の週に持ち越してしまわない限り、その週末に公開される映画を中心に観ているのですが、この連休に観たい映画が無かったので、なんとなく先週公開された『K-20 怪人二十面相・伝』を観てきました。
★★★★★
観逃さなくて良かった!
こんな日本の冒険活劇を待ってました!
『スパイダーマン』と『バットマン』の影響を色濃く受けた日本のヒーロー映画が誕生しました。
万人にお勧め出来る娯楽映画です。
スピーディーな展開にド派手でハラハラするアクション、これまでの邦画に無かった思い切りの良い編集によるテンポの良さとところどころに光る俳優の演技センスを増幅する編集的な技、金銭的な制約を想像させないロケとセットにVFX技術、そしてわかりやすくて且つヒネリの効いたシナリオと、全部揃ってケチの付けようがありません。
こういう映画が日本でようやく、やっと、初めて作られた、作ることが出来たなんて思うと、ある意味邦画史に残しておいた方が良い映画かも。
ベタボメする程のものじゃ無いにしても。
『Sweet Rain 死神の精度』『レッドクリフ』と、何故か今年は久し振りに金城武の露出が多いと思っていたら、この映画の下準備だったのか。
中国語映画で評価されているのに比べ、決して日本語の演技が上手いと評価されている俳優では無いし、彼が出ている映画で個人的に「面白い!」と人に勧める事の出来る映画はこれまでに殆ど無かったから、この映画についても全く期待をしていませんでした。
何故こんなに良い映画の主役に金城武を?なんて観終わってからも考えていたんだけど、若すぎてアイドル売れする俳優じゃ映画の観方を偏らせてしまうし、カッコ良さで売れてる中堅俳優だとやっぱり客が偏る、観た目はふつーでも演技派で人気な俳優じゃ逆にマニアしか喜ばない。
となると、世界に何故か認められていてネームバリューだけはダントツだけど、ファンだって言う人は身近に聞いたことが無い金城武は適役だったのかも。
これからニューヒーローを作るんだし。
うーん、この映画作った人達はほんとすみずみまで考えつくして作り上げてる。
そんな金城武も上手く魅力的に撮られていたけれど、仲村トオルがマジ凄い。
この人こんなに上手い人だったっけ?と思うくらいに撮り方と編集が凄い。
と、思いながら観てたんだけど偽明智をセルフで演じている時のギャップの上手さに気づいてからは目が釘付け、仲村トオル自身も実は上手かった。
ハマリ役っていうのはこういうのを言うんだろうか。
しかも異常に若い、若すぎる。
今年43歳っしょー?!金城武は俺と同い年だから(年バレ)まぁあんな感じだとしても、仲村トオルのが見た目若くなかった?
仲村トオルよりも、松たか子は何を演じても安心して観れる“プロ女優”なだけに、今回の痛快娯楽映画のヒロイン役はこの映画の軸になっている。
こういうスピーディーな展開の映画で、言わば『スパイダーマン』やら『バットマン』のヒロインを松たか子が?なんて思い返してみると絶対に“無い”んだけど、この映画の世界観の中では松たか子が一番ハマってます、絶対に。
つか、違う女優が演じていたら、ここまでベタボメする映画に仕上がってなかったかも。
こんな風に、キャスティングひとつを取っても隙が無いのに、世界観の創作については観ている側に全くストレスを感じさせないから余計にハマって観れたんでしょうね。
いつもは力の入った邦画でゲスト俳優の豊富さなんかを嬉しく感じてポイントとして書いたりするんだけど、今回ももちろん豪華で良いんだけど、そんな事よりも邦画がこの水準にまで達した事についての喜びで興奮しながら観ていました。
怪人二十面相・伝 (小学館文庫)北村 想小学館このアイテムの詳細を見る |
おっしゃる通り、嬉しくて興奮して書いてしまいましたw
ここ数年アジアの他の国々のこのジャンルの映画がどんどん凄くなっていくのに、邦画はずっと遅れているように感じていたので、来年は一気に巻き返してくれそうな予感がします。
こちらこそ大変お世話になりました。
来年も宜しくお願いしますね!
私も感じましたよ、これは。
嬉しいですよね(^^)
今年もあと少し。色々お世話になりました。来年も宜しくお願いします!