外国語学習の意味、そして母国語について考えましょう

社内公用語の英語化、小学校での英語の義務化など最近「英語」に振り回され気味ですが、何故、どの程度英語を学ぶか考えます。

コロナ禍;真に「禍を転じて福となす」と言えるのは何か

2021年08月09日 | 教育諭:言語から、数学、理科、歴史へ

コロナ禍;真に「禍を転じて福となす」と言えるのは何か

「禍を転じて福となす」は、COVID-19型のウイルスが流行り出してから多くの人が口にする言葉となりましたが、本当に福をもたらすのか?。希望的願望(いわゆるwishful thinking)に過ぎないのか、疑問を覚えることもよくあります。具体性に欠けるからです。

しかし、思い浮かべると、二点、今だからこそできることがあるように思います。

一つは、科学を追及する若者にとって強いインセンティヴになるということです。科学もここまで発展してくると、一つの新しい理論に背景に膨大な知識があって、若い人が研究のスタートラインにつくまでの忍耐は大変なものになります(必ずしも苦しいことばかりでありませせんが)。でも、業績を焦って変な論文を書いてしまう若い人を見ていると、若いころから真の探求心が萎えてしまうのかな、と思わないわけにはいきません。ところが、COVID-19に関しては、まだ分からないことがたくさんあり、専門家の知見というものも素人の見方とさほど、いや、まったく変わらない場合が多いのです。2121年の8月の時点では、二種類のワクチンを打った場合の効果はどうなるのか、などありますね。私自身もステロイド剤を服用しているので、それが抗体の形成にどう影響するかを知るための被験者になっています。

すべてが素人に負えることばかりではありません。あの携帯電話の分析による人出の推定など、これはかなり統計学の前提がないと分かりません。ウイルスが「変異体にとってかわる」というのも分かりません。たぶん理学部の学生なら説明できる程度のことでしょうが。でも、これらの難しい点と「分かること」を判別すること、確実性の多寡を計測する、または見当を付ける、それに、意見が分かれていても、証明などと言っていられない場合、どこで妥協、行動に移るか、これらの判断は、ほかの分野ではもっと年をとって「えらくなってから」行うのですが、今、若い人でも目の前にある問題として考えることができるのが今回の感染禍です。中学、高校の授業でも生徒の興味を引き付けつつ生物学の授業ができるでしょう。ウイルスとバクテリアはどう違うの?、ワクチン(vaccine)という欧米語の元の意味は何なの?。今の中高生は2,3年まえの生徒より格段と深く、体系的に学ぶことができるでしょう。

さて、もう一つ。これはzoomなどのシンクロ・動画サービスの活用です。これらは大変進歩している様子で、ぴったりと音が合い、音質もいいようです。そこで、音楽関連の人にはぜひ使ってもらいたいと思います。たとえばクラッシックの合奏、オーケストラの練習をする場合、今では、一か所に集まらなくても自宅からできるようになったのです。いくつか国内、海外のサイトを見てみましたが、まだほとんどの所が実験、折衷という段階のようで、公に演奏しているケースはあまり見つかりませんでした。まだ1年ほどですのでまだ慣れていないのでしょう。(公開の場合、集金はどうするか、という問題もあります)

私が印象を受けたのは、スペインのジャズスクールによる演奏です。ホアン(=ジョアン)・チャモロさんが経営するバルセロナの市営のスクールだそうです(チャモロさんは主にベースを弾きます。容貌はあのアンクルトリスに似ています)。以下のURLではブラジルの曲を演奏しています

2020 feitiço da vila SANT ANDREU JAZZ BAND & ANDREA MOTIS & JOSEP TRAVER

https://www.youtube.com/watch?v=XtwuA-gy2N8


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