墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

携帯の放置プレイ

2005-06-29 21:41:41 | 駄目
 今まで隠していたが、実は俺は夕刊配達のバイトをしている。

 そんな事は知っている?
 いや。俺は「今まで隠していたが」という出だしが好きなだけだ。知っているヒトは読み飛ばせばいいだけだ。

 で。
 コレはモチロン知らないと思うので書いとくと、走るのには携帯は邪魔。ウザイ。うざいものは置いて走る。無駄な全力疾走が俺の基本なのだ。

 だがだ。
 いつものように、携帯をリュックにしまって配達に出ようとしたら、肝心のしまうべき携帯がない。

 こういう時は、冷静に過去を思い出そう。
 俺はいつも、ズボンの左側の後ろポッケに携帯をしまっている。叩くともちろん二つに分裂して、しまいには粉々でビスケット状態だ。俺のズボンのポッケは魔法のポケットだからな。いくらでも増えるし下手すりゃお腹と背中の皮がくっつく。
 
 どうも。ワンダで一服した公園で時間を確認した時に、そのままベンチに携帯を放置してきたらしい。携帯がポッケにない理由はわかった。次は対処だ。

 とりあえず新聞をつんで配達に出よ。そして、配達に行く前にその途中で携帯を回収せよ。

 それが一番ムダがない。素早く新聞を積み込んでできるだけ早く携帯の回収作業にむかえ!ラジャー!!

 と思ってたら、今日は月末。
 来月からの新刊の家に、今夕よりサービスで夕刊を入れろとのご達し。
 新刊は20件以上。場所と名前の確認で30分を費やす。

 あー。
 新聞屋を出れたのは、結局40分後。
 携帯なんかもうないに決まってる。今頃は、俺の携帯をひろった誰かがQ2三昧。来月は携帯の請求が数万円も訪れるのだ。そんな金なんかないよー!

 携帯を置き忘れたと思われる地点に急ぐ。

 しかしだ。待てよ。俺は以外に楽天家。

 携帯をゲットしたのが悪いあんちゃんばかりとはかぎらない。
 可愛いうえに心優しい純真な乙女である可能性だってある。だとすると、運命の出会いだ。ぜひお近づきにならねば。
 
「あの。悪用されたら大変と思い、携帯をわたくしがゲットしてさしあげました。」
 みたいにだ。

 運命の出会い。あぁ、胸が高鳴る!

 携帯を忘れた地点に着くと、携帯は忘れた地点にそのまんまの姿勢で放置されていた。

 誰もまったく指一本触れてないらしい。下手すりゃ、明日の朝までそのまんまでしまいにゃ野ざらしだ。
 どうも、俺は莫大な請求にも、運命の出会いにも遠いところに、とことん位置しているらしい。それならそれでいいか。


トンビに油揚げならぬカラスに厚揚げ

2005-06-29 20:53:51 | まち歩き
 パン屋のバイトを早めに終えて、次のバイト先へ向かう。

 今日は時間に余裕がある。Asahiの自昄でワンダを買い、鳩のふんだらけの駅前の公園で一服する。
 ベンチに座る前に、鳩の生糞が落ちていないか確認してから腰を下ろす。

 タバコを二本吸い、ワンダを飲み終えて、携帯で時間を確認して席を立つ。
 
 しばらく歩くと、カラスがごみの集積所でエサをあさっていた。
 ゴミ袋から、小さめのビニール袋をほじくりだし、その中からきつね色の何かをほじくりだしつついている。
 俺が近づくとカラスはあわててきつね色の大きな破片をクチバシにくわえて飛び立った。

 ナニをつついてたんだ。

 気になって、ゴミ袋を覗き込む。

 厚揚げ。

 なんだ、厚揚げか。豆腐系は暑さに弱いからな。
 古くなった厚揚げを近所のヒトが捨てたんだろう。 


79才の夏

2005-06-29 20:38:41 | おくやみ
 いつからふっていたのだろう?

 朝起きたら雨が当然のようにふっている。雨は嫌いだが、今日の雨は好きになれそうだ。この雨は最近の蒸し暑さをやわらげてくれるはずである。俺はそれを希望する。

 バイト先のパン屋に行ってみると、今日は雨でパンの生産量が減っていた。生産数が減った分だけ俺の仕事は速く終わる。いつもより一時間ばかり早く仕事が終わった。仕事が早く終わってヒマなのでパン屋の二階にある休憩室からベランダに出てタバコを吸う。
 室内は禁煙だ。
 ベランダに出てみると、午前中はあんなにふっていた雨が、やはり当たり前であるかのようにやんでいた。
 なにもかも当たり前なんだなと思う。
 ただ、俺の希望どうりに、午前中の雨でかなり外は涼しくなっている。希望がかない嬉しい。

 いつの間にか、二階の休憩室には、店長のお父さんと奥さんが来ていて世間話をしている。俺とはまったく一面識もない、まるで関係のない老婦人のうわさ話。

 昨日来た救急車に連れて行かれた老婦人は、亡くなられたらしい。
 79才。

 連日の蒸し暑さが老体にこたえたらしい。
 突然、ポックリ亡くなられたようだ。俺は良く冗談でココに「死ぬような暑さ」とか平気で書いてるが、やはり死ぬ人は死ぬんだ。

 79才か。
 あと少しで、80才だ。
 天寿とも言えるが本人はあと39年は生きていたかったのかもしれないし、もう、この暑さには一時も耐えられない、もう死んじゃっていーやと思っちゃったのかもしれない。
 なんにしろ体力のない老人には耐えきれない暑さであったんだろう。
 もし、あと一日、雨が早く降れば、彼女は死なずにすんだかもしれない。

 そう思えるぐらい、雨上がりの今夜は涼しい。
 しかし、俺ももう30年以上も生きているが、老人になってからの30年ってどんな具合なんだろう。
 俺はいつまで生きられるんだろうか? 


植木に水

2005-06-29 06:09:13 | 携帯から
朝起きて、ガジュマルの鉢に水をやろうとおもてに出てみると、雨がふっている。 俺の部屋では、換気扇と扇風機が一晩中まわっているので、そのモーター音で雨のふる音に気がつかなかった。 どうりで今朝は涼しい。 植木には、昨日の夕方に水をやったばかりだ。これなら今朝は植木に水は必要ないだろう。

雨のなか傘をさし自転車で駅に向かう。 服が濡れて不快だが、この雨で暑さも多少はやわらぐだろう。


学生にすすめたい本

2005-06-28 19:24:47 | 駄目
 俺もいい歳なんで、偉そうに他人にこの本を読めとおしつけてみよう。

 しかし、年間5行。一日に印字の一ドットしか認識出来ない今の俺には、すでに頭のカタマッタ大人には押しつけ不可能。

 だ
  が
   だ
     。

 若い馬鹿なら、押し付け可能かも!
 いや、偉そうに押し付けてみよう。どうせ、俺がなにを語ろうが誰も読みはしないんだから。

 では、まずは小学生諸君!
 小学生は読みたい本を素直に読んでりゃいいと思うよ。

 次は中学生。
 養老孟司と筒井康隆だろうな。中学生ともあろうもんならこんぐらいは読んでおくべきだ。中学生の時点で養老孟司は当たり前の事しか語ってないと気づければ、あとの人生は楽勝だ。

 高校生は。
 本多勝一と司馬遼太郎。日本の歴史を理解せよ!
 本多勝一は近代。司馬遼太郎は前近代。
 具体的には、日本兵とは何ものか?侍とはなにものかを理解せよ。

 大学生は橋本治。
 日本の前現代と近代以前を理解せよ!
 橋本治は食わず嫌いが多いが、大学生なら読むべきだ。

 ま。大人は好きな本を読めばいい。