レオパルド

　知らない人は当然ぜんぜんまったく知らないだろうが、俺は夕刊配達のアルバイトをしている。
　だから、夕刊の一面の見出しだけは毎日かかさずチェックしている。
　
　今日の夕刊の一面は扱い方は各紙でそれぞれ違うが、朝日、日経、東京の三紙とも一面に「アップル。インテル社製MPUを採用。」の記事を載せている。配達途中にマンションの集合ポストで見た読売新聞でも、一面にこの件にかんする記事を載せている。
（インテル製CPUと書いてる新聞もあった。朝日と日経はMPU。読売はCPU。どうやらMPUの方が正しそうだがMPUってなんだろ？）

　アップルがインテルと組む事でどういう事になるのかはわからないが、ひとつ気になる文章を見つけた。俺の記憶はいつもうろ覚えで、どの新聞の記事だったのかはすでに忘れて確証がないんだけど。
　どっかの新聞の夕刊に次期MacOSの名前は「レオパルド」とか書いてあった。

　レオパルドってネコ科の「ヒョウ（豹）」のこと。模様が丸丸丸の。
　今、俺が使っているOSXのヴァージョン3につけられたニックネームはパンサー。
　パンサーも豹のはずだよね？
　なんで、新発売の新しいOSX.4がタイガーで虎なのに、また豹でだぶるんだ？
　豹、虎、獅子とだんだん強くなるんなならわかるんだけどさ。
　それともあれかな。
　パンサーって豹じゃなくて。
　もしかして足が速いチーターの事なのかな？

　なんかネコ科の名前としてつっこむと良くわからんけど、このOSのヴァージョンにつけられたネコ科の名前を、ナチスドイツ軍と西ドイツ軍の開発した戦車の名前にあてはめるとしっくりくる。

　パンサーは駆逐戦車。やや弱め。
　タイガーは重戦車。第二次大戦のドイツ軍の花形戦車。
　レオパルドは、戦後に西ドイツ軍が開発した戦車。

　だとすりゃ、確実に進化してるよな。

　アメリカの自家用車的なM型や、旧ソ連の無骨で頑丈ばかりが売りのT型に比べりゃ、ドイツ製の戦車には持って生まれた華がある。
　たしかにレオパルドには、９０式にもメルカバにもないオーラや高級感が存在している。
　だからといって、MacのOSにゃ戦車の名前はつけて欲しくないな。
　
　タイ製のOSに「零」とか「大和」とか名付られたら、やっぱし変だよね。

　軍国主義はスタイルを媒体にして国境を超えてうつるのか？

　次のMacOSが健全に「ライオン」とかだったりすることを祈る。

くもり

今朝はくもり。

昨日はあんなに晴れて、夏みたいな天気だったのに今朝はくもりだ。 空全体を雲がおおい、少し肌寒い。 しかし、雲はどこからくるんだろうね。きっと、お空の雲の国からなんだろ。

駅前のごみ捨て場で一羽のカラスがゴミ袋を見ていた。 カラスは地上におりて、ゴミ袋をひとつひとつ丹念に調べていく。 ゴミ袋は半透明なので、あるていど中身が確認できる。 カラスは首をのばしたり、かしげたり、一袋づつ丁寧に視線を移動させていく。

やがて、ここの袋には食えるものがないと判断したのか、カラスはバァーと飛びさって行った。