墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

質問

2005-06-25 20:13:36 | 駄目
 なんにも関係ない人に質問することは無礼に値する。
「なんで?」という問いは、質問された側を軽いパニックに陥れる。さらに頭を使う事を要求される。
 
 俺は今日はとても暑い日だと感じている。
 そして、道端で見知らぬ人と会話したとする。
「今日は暑いですね。」は、挨拶として許される。
 あぁ。この人は暑いんだですむ。
「なんで、今日はこんなに暑いんですかね?」見知らぬ人に問いは無礼だ。
 質問される側にも、今日は暑いよな!という俺と同じ共通概念を要求したうえに、なんで今日は暑いのかその理由まで考えさせている。
 質問された人は、今日の気候はちょうど良いと感じられているかもしれないのにだ。もし、今日ぐらいがちょうど良いと感じているならば「なんで暑いのか?」なんて質問は意味が無い事だ。

 見知らぬ他人に質問する事は無礼に値する。
 他人に道を聞く時は、「失礼ですが。」「ありがとうございました。」ぐらいはきちんと言おうと心がけている。
 そして、見知らぬ人に質問してくる人は基本的に無礼なので、あまりかかわりを持たない方が良いかもしれない。俺は知らない人から質問されても真剣に答えないでお茶を濁してその場を去る。 


カエル

2005-06-25 19:49:44 | 駄目
 帰りの電車。
 中央線。
 座席に座る人はみな、疲れ果て眠りこけている。

 寝ている人の中に面白い人相の人を見つけた。
 カエルとナマズを足して二で割ったような人相。漫画のキャラクターみたいだ。
 くちびるの下からナマズのヒゲみたいな変な突起が飛び出している。どうすりゃ、あんなできものができるのか?
 
「ちゅっ、ちゅ。」

 俺が外の風景に気をとられているうちに、その人物は目を覚ましていた。
 妙に長細い、ビリテンみたいな目。
 笑ったようなくちびる。

 やばい!

 こいつは、カエルでもナマズでもない。
 蛇だ!

 こいつは起きたとたん。

 常に自分の存在を誇示するため舌で口内を刺激して舌打ちのような音を発し続ける。
 そして、公共の場での独り言や空あくび。
 無意識にこいつは自分で自分が危険人物であるという信号を発している。ガラガラヘビの様に。
 こういう奴は、ヤクザよりよほどタチが悪い。かかわったら、骨の髄までしゃぶられる。目をあわせてはいけない。

 男は、となりで参考書を開いたまま居眠りしている学生に声をかける。

「立川駅はまだですかね?」

 顔は全面の笑顔。人を馬鹿にしくさった。
 男と学生の会話。
 まったく意味もない質問の連発に学生は困り果てている。

 蛇ほどカエルみたいな面をしている。


七夕サンバカーニバル

2005-06-25 19:11:01 | 駄目
 しかし暑い。

 来月。七月二日の土曜日には、俺の勤めるパン屋がある小平の商店街で「七夕サンバカーニバル」が催される。
 七夕とサンバ。なんたる節操のなさ。
 なんだか、タナからサンドイッチでも落ちてきたような気分だ。タナボタならぬタナサンだ。
 ところで。
 棚からぼた餅が落ちてきたならそれはそれでいい。しかし、お前はソレをマジで食うのかと、突っ込みたくなる。
 ぼた餅なんてあんこまみれ。落ちたとたんに部屋のゴミはあんこにまとわりつく。下手すりゃ陰毛がまとわりつきダニやカビが付着しまくる。ソイツをお前は食えるのか?ラッキーなのか?と聞きたくなる。

 そんなで、暑いね。

 今朝、西武線で六時十五分に小平の駅に着いたら、街が七夕飾りでかざりつけされていた。七夕サンバカーニバル告知の立て看板に、頭上の竹竿に5メートルおきにぶら下げられた、キラキラのクラゲみたいな七夕飾り。
 夜中に飾り付けなんかするとは考えにくいので、昨日の昼間。俺が小平の街にいない間。昼の二時半から日没までの間に飾り付けたらしい。
 
 それにしても暑い。

 パン屋の店長から、七夕サンバカーニバルで夜店をやるから、ぜひ七月二日は夕方まで頑張って欲しいと言われる。
 俺はパン屋のバイトと夕刊配達のバイトをかけもちしている。昼の二時半にはパン屋のバイトを終了して新聞屋に向かわなきゃならないのだ。それは店長も知っている。
 もしかして。
 俺って頼られてる?
 いいんだ。頼られるのは快感だ。

 無下に扱われるよりは頼られる方が何倍もましだ。
 その事を痛いほど知っているので、若い人みたいに自分の都合をゴリ押しできない。

 申し訳ないが、七月二日の夕刊配達は休みをもらおう。