開け口は関係ない女

　うちのおふくろには企業が勝手に決めた開け口など関係ない。
　常に手にとった方向が開け口なのである。

　酒がまわり眠くなったので、今夜もカップ麺の焼きそばをつまみにして寝よう。
　今夜はちゃんとソースをかけないで、具だけをかけてから麺にお湯を注いでいたら、おふくろに、ソースは一緒に注がなかった？ とニヤニヤしながら尋ねられた。昨夜の失敗の事を言っているらしい。

　そんなおふくろでも他人の失敗は面白いらしい。
　確実に俺の性格はおふくろから遺伝しているのだなと確信する。

遺伝だもの

　仕事のある日は毎朝バナナと牛乳を朝食にしている。
　休みの日も、早起きできたならバナナと牛乳を朝食にする。年間で３００本以上のバナナを食う。バナナの消費量だけならチンパンジーにも負けないだろう。

　バナナを食い、牛乳の紙パックに手をのばすと、開け口と反対方向の方が無理にこじ開けられた痕跡がある。

　せっかく、開け口と印字されてているのに、おふくろは確認もしないで開けたい方向から開ける。
　俺の注意力のなさは、確実におふくろの遺伝だ。

　だって遺伝だものと、自分の注意力の低さを正当化して出勤する。

焼きそば

　もはや、書き直す気力はない。

　すでに、ビールは四肢までまわりきり指は千鳥指でタイピングもおぼつかない。仕方がない、パソコンテレビGyaOでも観ながら、焼きそばをつまみにして寝よう。

　スパイスの包みを外に出して、具とソースを焼きそばにふりかけてお湯を注ぐ。

　間違えたな。
　ソースは最後にまぜるんだっけ。

　後の祭りなので、お湯とお湯に混じったソースを流しに捨ててブルドッグ・ソース中濃をかけて食う。
　別に味に問題はなかった。

ショート・カット

　パソコンのキーボードにはショート・カットという機能がある。
　知っていれば、すごい便利なんだけど、知らないで発動されると驚くし迷惑だ。

　昨夜は、ブログの記事をダイレクトにブログの投稿欄にタイピングしていた。
　えらく調子が良い。ものすごい傑作だ！
　そんな作文を、入力していたら、どういうかげんかショート・カットが発動した。

　＞前ページに戻る。

　作文の入力作業前に観ていたページに、いきなりショート・カットで戻ってしまった。そのとたんに入力内容はすべて闇に消えた。

腐敗した男

　そんなわけで、今この記事はブログの投稿欄に直接入力している。
　何故なら、俺は腐った男だからだ。「腐男」と呼んでもらっても別にかまわないし、こりないので何度でも同じ失敗を繰り返してみせよう。

　でも、さすがに昨日の今日なので、怖いので、ちょっと書いたら送信だ。