なんちゅうか。
若いときは誰でもカードをいっぱい持っているが、俺の人生はすでになかばをすぎた。
切るべきカードは、気がついたらすでに全て切っている。切り札はもう残されていない。
普通の人なら、カードを捨てるかわりに、なんらかの役を作っているのだろうが、どうも、俺は人生というゲームのルールをきちんと理解していないらしくて、役は一つもできてない。単に切り札を投げ捨ててカス札を集めているだけだ。
若さのカードはすでに切った。可能性のカードも切り捨てた。
才能とか個性とかは、あると思っていたら勘違いだったし、無限にあったはずのカードは全て消え、ゲームの流れに従う事のみが、俺がゲームを降りないでいられる理由だ。
だが、これだけは場に出さないで最期の最期まで温存している切り札がある。
フール。馬鹿のカードだ。
これだけは捨てないで温存しておこう。
若いときは誰でもカードをいっぱい持っているが、俺の人生はすでになかばをすぎた。
切るべきカードは、気がついたらすでに全て切っている。切り札はもう残されていない。
普通の人なら、カードを捨てるかわりに、なんらかの役を作っているのだろうが、どうも、俺は人生というゲームのルールをきちんと理解していないらしくて、役は一つもできてない。単に切り札を投げ捨ててカス札を集めているだけだ。
若さのカードはすでに切った。可能性のカードも切り捨てた。
才能とか個性とかは、あると思っていたら勘違いだったし、無限にあったはずのカードは全て消え、ゲームの流れに従う事のみが、俺がゲームを降りないでいられる理由だ。
だが、これだけは場に出さないで最期の最期まで温存している切り札がある。
フール。馬鹿のカードだ。
これだけは捨てないで温存しておこう。