墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

色々だし

2006-06-25 22:02:12 | 駄目
 本音を言えば、疲れていて時間もないので出来る事なら遊びに来て欲しくない。
 だが、それでも、友人はわざわざ俺の部屋まで遊びに来てくれる。
 この事を、やや誇りに思う。
 こんなにまで、ねじくれた俺と、救いようもない友人。
 共に職業はフリーター36歳で、明日をも知れない運命だ。
 二人ともたいした人間じゃなくて、世間になんの影響力もなく、むしろいらない種類の人間だ。
 なのに、互いに存在を忘れずに、たまに行き来する。

 俺はこんなことを誇りに思う。


遊びに来た友人

2006-06-25 21:44:53 | 駄目
 なんで、わざわざ俺んちに遊びにくるんだか、出来る事なら放っておいて欲しいのに。
 遊びに来た友人のアパートの部屋は、本と漫画とCDで埋もれている。
 数年前に彼の部屋を訪れた時には、もはや横になるスペースすら残されていなかった。
 友人は、毎日ホンキで座って寝ているらしい。
 座って寝るスペースは半畳もない。
 約45センチ四方の居る場所と、通行の為の細い通路が確保されているだけで、それ以外はすべて本と漫画が彼の部屋だ。
 睡眠障害だとか言って医者に通い薬を飲んでいるが、薬を飲む前に足をのばして寝ろと忠告したい、でも彼にはいっさい忠告はしない。
 聞くはずないからだ。
 物を捨てられない性格でさ、と彼は自分を分析し、分析した通り以外の行動をとる事を拒否している。
 かたくなで、自分の世界観から一歩も出られない。
 
 捨てろ!

 本も漫画もCDも! 自分の世界観すらも!

 そして、足をのばして寝ろ。


日曜の夜

2006-06-25 21:27:09 | 駄目
 不思議と、誰でも普通な人だ。

 今日遊びに来た友人は、世間的には濃いオタクで、やや病んでいるのだが、べつに普通の人だ。

 俺なんかも、遠巻きに眺めるならキモイ不審者なんだが、普通につきあえば別に普通だと思う。とくに悪い事はしない。
 
 キモイからと、対戦モードで相手に近づけば、相手も対戦モードになる。普通にシレッと近づけば、誰もが普通な人だ。


半魚人の水

2006-06-25 11:00:52 | 
 今朝も夢をみた。

 仲間と来たはずだが、いつの間にか仲間とはぐれて真夏の街をさすらい歩いている。

 ノドが乾いた。
 ふと見ると、「半魚人の水」というものを露天で売っていた。
 半魚人と言うよりは、カッパみたいな半魚人が麦わら帽子をかぶって店番をしている。
 興味もあり、ノドも乾いていたので、「半魚人の水」を購入。
 さっそくその場でペット・ボトルのキャップを外して、水を口に入れる。

 うぅ、

 生暖かいうえに、

 なんだか生臭い!

 この世に生暖かいだけならともかく、生臭いミネラル・ウォーターなどありだろうか?
 いや、なしだろ。
 これ以上は、飲めん。
 さすがに、半魚人の目の前なので吐き出したいのを我慢して、となりの角の物陰に移動する。
 
 口の中の生臭い水を吐き出して、ペットボトルを投げ捨てると、路上のあちこちに「半魚人の水」のペット・ボトルが捨ててあった。


夢をみなかった朝

2006-06-25 10:45:56 | 
 眠りが浅くて毎晩のように夢をみる俺ではあるが、たまに、ごくまれに、一度も目を覚まさず朝まで夢もみないでグッスリと眠る事もある。

 気がついたら朝。
 いつ眠ったのかも覚えていない。

 毎晩、夢をみている俺には、これは新鮮な体験で、たしか小学生の頃はこういう起き方の方が普通であったようにも思われるが、良く覚えてない。

 生まれ変わったようなさわやかな目覚め、なんて良く耳にする。
 たしかに、夢もみないでパチッと目を覚ますと、まるで生まれ変わったような気分になる。いや、だが、生き返った気分と言ったほうが俺にはなじむ。

 寝ている間、意識は消失している。
 時間もとまり、気がついたら昨日の夜から今朝にタイム・スリップしている。
 寝ている間、何も感じず何も思わず、突如として意識は戻る。
 その間の意識はなかった。死んでいたのに等しい。

 意識が消失していた間の事を思うと、俺は死を意識してしまう。
 この感じが死なのかと、そんな目覚めを迎えた朝には考える。
 たまたま目を覚ましたから今は生きているけど、意識を消失したまま二度と目を覚まさなければ死んだのと同じだ。死ねば、永遠に意識を無くす。夢もみないで朝まで寝ているのと死は、朝に起きるか起きないかの差にすぎない。

 意識の消失が永遠に続くのが死。
 なんて事を、そんな朝はぼんやり考える。