お湯

　疲れている上に酔っている。
　せっかく、ブログの為に用意した長文を一指で消去してしまった。
　内容は、マウスパッドを買う際の心の葛藤。
　涙なしには読めない内容だったが、一指で取り返しのつかない彼方に消してしまった。ツルツルのマウスパッドの上なら一息でマウスは移動し、念力でクリックできるならもう手でマウス操作する必要はなくなるという画期的な内容だったが、全て消去してしまった。

　あぁ。
　
　カップ麺の焼きそばでも食おう。
　ソースを注いでお湯を注ぐ。

　あっ！

　手順を間違えた。

　仕方ない、ブルドック・ソースでもかけて食おう。

マウスパッドを買う

　そんなわけで、帰りにマウスパッドを買いました。

くっつきやぶれる

　お酒って意外にベタベタしていて、こぼした酒をそのまんまにしとくと、翌朝にはこぼした酒の上においといた物がちゃぶ台に張り付く。晩酌に使ったコップやビールの空き缶を、翌朝にちゃぶ台からベリベリ引き剥がした経験は、飲んべえなら１年に３６５回ぐらいはあるはずだ。

　俺は酒を飲みながらパソコンでパソる事が多い。
　左手でマウスを操作し、左手側に酒を置き、左手で酒を注ぐ。
　目はモニターに注がれ、酒を注ぐ左手に意識は集中しない。しょっちゅう酒をちゃぶ台にこぼす。

　こぼした酒はちゃぶ台をベタベタにする。
　ベタベタのちゃぶ台の上ではマウスを自由に操作できない。
　そこで、マウスパッドの出番だ。
　マウスパッドの上さえきれいにしておけば、そこを拠点にマウスは自由に活動できる。いざという本格的に酒をこぼした時にもマウスパッドが島となり、精密機械なマウスを浸水から守ってくれる。

　だが、マウスパッドはたいてい机との密着性が良いようにつくられている。マウスパッドのウラ面は机を愛するようにと造られている。?　その密着性あるマウスパッドとノリの性質をもつこぼれた酒とが、ちゃぶ台の上でめぐりあった時に悲劇は生まれる。
　なんと、マウスパッドはこぼれた酒をノリにして、ちゃぶ台にピッタリ張り付くのだ！ こうなると、引き剥がそうにも引き剥がれない。?　工業製品の悲恋！?　この現象は、そう呼んでも過言ではないだろう。

　そんなわけで、ちゃぶ台に張り付いたマウスパッドを無理矢理にちゃぶ台から引き剥がしたら、マウスパッドを引き裂いてしまった。過去に何度も無理矢理にマウスパッドをベリベリ引き剥がしていたから、繊維が弱っていたのだろう。

火曜の朝

今朝はくもり。太陽は見えない。均一に広がる灰色の雲に空は覆われている。風は弱く、空気は涼しい。

曖昧で、何かを待ち構えているような天気。