風呂からあがると、妹が台所でタマネギのかわをむいていた。
妹は、おふくろより早く帰ってきた時は夕飯をこしらえる。
だから、たま~に夕方、台所に立っている。
タマネギをむいて何をつくるつもりだろう。
冷蔵庫から、さきほど保存したビールを取り出しながら俺は思う。
たまには兄弟の会話でもしてみるか!
「なんで、タマネギって言うか知ってる?」
「玉のネギだからでしょ」
「ちげーよ。たま~にネギだからだよ!」
妹は、表情ひとつ変えないでタマネギのかわをむき続ける。
「たま~にネギなんだ」
フ~ンてなかんじで、手応えなし。
俺の言葉をただオウム返す。
俺の超一流のギャグが通じないとは、妹とはいえ、もはや彼女とは兄弟の会話は不可能なようだ。
コレがおふくろだったら、「じゃ、長ネギはなんで長ネギなのよ!」とか言い返してくれるはずなのに。そしたら真顔で、「長ネギは長いから長ネギなんじゃなくて、名がネギなんだよ!」とか発展のしようもあるのに。
ギャグが通じないんじゃ、会話の持って行きようもなく、兄弟の会話もクソもない。
なんで俺のギャグは誰にも通じないのだろう?
妹は、おふくろより早く帰ってきた時は夕飯をこしらえる。
だから、たま~に夕方、台所に立っている。
タマネギをむいて何をつくるつもりだろう。
冷蔵庫から、さきほど保存したビールを取り出しながら俺は思う。
たまには兄弟の会話でもしてみるか!
「なんで、タマネギって言うか知ってる?」
「玉のネギだからでしょ」
「ちげーよ。たま~にネギだからだよ!」
妹は、表情ひとつ変えないでタマネギのかわをむき続ける。
「たま~にネギなんだ」
フ~ンてなかんじで、手応えなし。
俺の言葉をただオウム返す。
俺の超一流のギャグが通じないとは、妹とはいえ、もはや彼女とは兄弟の会話は不可能なようだ。
コレがおふくろだったら、「じゃ、長ネギはなんで長ネギなのよ!」とか言い返してくれるはずなのに。そしたら真顔で、「長ネギは長いから長ネギなんじゃなくて、名がネギなんだよ!」とか発展のしようもあるのに。
ギャグが通じないんじゃ、会話の持って行きようもなく、兄弟の会話もクソもない。
なんで俺のギャグは誰にも通じないのだろう?