先日NHKの朝の番組で、市川染五郎が出演していて、来月東京歌舞伎座顔見世で、
松本白鴎(八代目幸四郎)の33回忌追善を兼ねて、昼夜に高麗屋に因む出し物が
並ぶが、夜の部の「勧進帳」で、染五郎が弁慶を務めるようだ。
トーク番組の中でも「ずっと憧れてきた演目で、父(当代幸四郎)は16歳の時に
やっているのに、自分は41歳になって務めることになった」こと、小さいときから、
たった一人の母の観客のまえで、飛び六法を見せてきたことなどを熱く話していたので、
今度の弁慶へのおもいは、どんなにうれしいことだろう。
そして後半、父である幸四郎がその息子へ、「さぞや早くやりたかっただろう」と
おもいやりながら、「遅い早いでなく、今がその時!精一杯がんばって」と声援を送る姿は、
役者幸四郎でなく「父」の姿だけだった。
弁慶染五郎が、父の幸四郎の冨樫、それに叔父の吉右衛門の義経といった大御所を相手に、
どう演じきるか、祖父から父へ、父から子へ、伝承されるこの世界、ぜひ見たいものです。
松本白鴎(八代目幸四郎)の33回忌追善を兼ねて、昼夜に高麗屋に因む出し物が
並ぶが、夜の部の「勧進帳」で、染五郎が弁慶を務めるようだ。
トーク番組の中でも「ずっと憧れてきた演目で、父(当代幸四郎)は16歳の時に
やっているのに、自分は41歳になって務めることになった」こと、小さいときから、
たった一人の母の観客のまえで、飛び六法を見せてきたことなどを熱く話していたので、
今度の弁慶へのおもいは、どんなにうれしいことだろう。
そして後半、父である幸四郎がその息子へ、「さぞや早くやりたかっただろう」と
おもいやりながら、「遅い早いでなく、今がその時!精一杯がんばって」と声援を送る姿は、
役者幸四郎でなく「父」の姿だけだった。
弁慶染五郎が、父の幸四郎の冨樫、それに叔父の吉右衛門の義経といった大御所を相手に、
どう演じきるか、祖父から父へ、父から子へ、伝承されるこの世界、ぜひ見たいものです。