木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

家と土地の行方

2015-08-15 23:58:28 | 生活
古い友人から実に久しぶりの電話が来た
彼の実家は近所にある
その実家に今住んでる人に駐車場を貸している
「いつから駐車場を貸しているのか教えてほしい」という要件だ
何の意味があるのか・・・

彼は実家を出て、独立をして近郊の町に住んでいる
実家にはお父さん、お母さんが住んでいた
お父さんは山に芝刈りに、お母さんは川に洗濯に・・行ってたわけじゃないけど
普通の老後を送り、90歳近くになって入院をした

彼には2人のお姉さんがいた
両親が入院をしてしまって、しばらくその家は空き家になっていた
そのうち長女が離婚して息子と住んでいた家、これは借家だが、ちょっとしたトラブルが続いて
その二人がこの空き家に引っ越してきた
それは一応他の妹弟に連絡をして了承してもらってかららしい


長い長い入院生活の中で、お父さんは痴呆が進み、お母さんもやがてそんな症状を呈するようになった
そしてその結果昨年から今年と相次いでお父さんが亡くなり、お母さんが亡くなった


そこで一行目の「電話」につながる
「(後で亡くなった)母は僕にあの家と土地は3人で分けるように そう言ってたはずがいつの間にか公正証書遺言で今住んでる姉の物にすると記してあることが分かった どうしても次女と僕は納得できない 確かに住むところがないからと言われてそこに住むことを了承した過去はある それがいつだったか詳しい記録はない その日時と遺言の日時と照らし合わせたりしたいから姉に駐車場を初めて貸した月日を教えてほしい」
なるほど・・・少し様子が分かった
でも僕などがそんなことを教えてもいいのか
勿論その場で即答できるほどいつも資料を手元に置いてはいない
「今ここで分からないし、帳簿は仕事場に置いてあるから来週にならないとわからない」と言っておいた


実はそのお姉さんところは今のうちのお客さんだ
僕はあまり話さないが、いつも駐車場代をもってくるお姉さんはポタに対して愚痴の連発だった
両親の病院のことや妹弟が見舞いに来ないことも聞かされていた
想像するにその苦労は一人で背負っていた・・のかもしれない
僕がその姉弟の中で一番知っていたのはその弟のことだ
・・そうかもしれない と思っていた
又聞きだが、彼の住まいは親の援助だと聞いていた
次女は自分でマンションを買った はず

僕らの出る幕ではないことはわかっている
初めて貸した日時くらいは応えてやってもいいかもしれないけど、実を言うと彼のことを好きになろうと思っているのに思ってくれないジレンマもあって
あまり彼の味方はしたくない気持ちが優るような気がしないでもないんだろう(笑)
公正証書の遺言は第三者が立ち会って作成されるものだから自筆でもない 力があるはずだ
そんなに簡単にそれをひっくり返すことはできないに違いない
僕は、僕は多分いつも来てくれるお姉さんに家と土地は残してあげたいと思うようになったんじゃないかと思うがさてどうなんだろう


コメント (12)
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