木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

母の日

2014-05-12 23:35:29 | 家族
ずっと長いこと母親に触れたことがなかった
小学校の低学年まではお風呂も一緒に入ってたし、多分手もつないでいただろう
でも、それからずっと母親の手に触ったことがなかった
でも18歳の時に、僕は母の手を握った
それは12歳だった弟が息を引き取った瞬間

苦しがる息子が楽になった瞬間、悲しみよりももっと強い感情が彼女の中に渦巻いていたに違いない
親として助けてやりたい気持ちはかなわなかったのだけれど、少なくとも苦しみから解放されたその子を思う安ど感にも似たその気持ちは愛する子供を失った母親しかわからいものだった そう思う
その時、僕は母の手を握った
でも意外にも母は恥ずかしさがあったのか、僕の手を解こうとした
それ以来悪い関係でもない母子だけれど、また40年以上母の手に触れてはいない

僕たちの時代は多分それが普通の母親と息子の姿だったと思う。

一例だけでもなく、最近の若い男の子を目にすると彼らは非常に優しい
母親と進んで行動を共にする
お母さんにマッサージを施す
体を寄せてかなりの部分を接したまま過ごす
別にそれを悪いことだとは思わないけれど、自分を思うと信じられないことでもある
母には触れられなかった(笑)

もう一つ
これは前からこの場で言ってることだけど、若い男の子たちに限らず
2.・30年前から比べると全体的に年を取るのが遅くなっている ということ
今30歳の人間は当時の20歳くらいの完成度であり、40歳は30歳 50歳は40歳だ
勿論、20歳は10歳とまではいかないにしても15歳くらいの感覚なんじゃないだろうか
逆に小さい子たちはませていたりするんだけど(笑)



今僕の身近にいてくれる人にも息子がいる
20歳の大学生だ
お母さんが付き合ってる男は疎ましいものじゃないかと思う
でも彼は僕に対して普通に接する
母親が認めた人間は、無条件で信用する ということらしい

今日、その母親から彼のエピソードを聞いた
優しい彼は母親の誕生日や母の日に いかにもすごいプレゼントをするから と大風呂敷を広げる
ところがいざその日になると、まるで何もなかったかのように何もない(笑)
忘れてしまってるのだ

一番大きなそれは誕生日の直前に行った修学旅行
「お土産買ってきてプレゼントするね」
まさしくそれはその時の嘘偽らざる心境に違いない と母親には分かる
しかし・・その時も全くお土産はなかった
 全部食べちゃったぁ
がっかりする母 今でも忘れられないその時の心境だったようだ

AB型の彼はつい先日も「母の日」に向かって期待を抱かせる言葉を連ねた
しかし・・懸念した通りの結果
思いがけないプレゼントで女性を喜ばせなきゃいかんのに全く逆の振る舞いをちょっと窘めたという

彼女は彼のこれからのことを思って「女の子に対して、そういう期待を抱かせるような・・・」
神妙に聞いてた彼は「わかった」 と言って紙と鉛筆を手にした
未来永劫有効だとか





    

    若い これからが楽しみ(笑)
    



コメント (12)
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