擦れ違い

「１０年後だったらなんとかなったかもしれませんが・・・」
４０年前に弟にやってきた白血病での死
その病名を父親に告げた医師はそんな言葉を付け加えたのだそうだ
実際その医師のことを裏書きするように医療技術は日進月歩
今では多くの割合でその病気を克服する人が増えてきた
でも当時の僕ら家族にとっては何の意味も持たなかった
人間の長い歴史の中でのほんのちょっとの擦れ違いで命をあきらめなくてはならなかった

今見てきたら３年前の記事で弟のことを書いてるので
今日は静かに思うだけにします

もう４０年も経ってしまったんだ
悲しいことはいっぱいあったけどこれより悲しいことはなかったな・・・