木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

真実

2012-09-22 23:54:26 | 映画
「一命」という作品を見た
こんな感じでスタートする

江戸時代初頭。井伊直孝の大名屋敷に津雲半次郎という初老の浪人が現れ、切腹のため玄関先を貸して欲しいと言う。時は合戦もなくなった泰平の世、食い詰めた浪人たちが大名屋敷で切腹を申し出、金品や士官の口をせしめる狂言切腹が流行していたのだ。応対に出た井伊家家老の斎藤勘解由は、かつて井伊家に狂言切腹に訪れ「当家では狂言切腹は通用せん」と実際に腹を切らされた若い武士・千々岩求女の死に様を、津雲に話し始める…。


千々岩求女は瑛太が演じる
彼は悪役というか見る者から反対の位置に置く俳優ではないのに
この作品では家老の口から語られる非常に惨めで哀れな浪人として登場する
可哀想で馬鹿な奴だ そんな目で見られる彼が三両手に入れるために思ってもいない切腹へ導かれるのを言葉は悪いが楽しんでしまっていた

しかし、求女の真実が津雲の記憶の目で明かされてゆく
そこで予想もしなかった悲劇が展開されてゆく
見る者は楽しんだことを後悔することになる


一方の目(家老)で見た真実ともう一方の目(津雲)で見た真実はその奥底の真実がどれほど違うかをいやというほど突きつけられた思いだった



物事の本質は一体どこにあるのか
僕たちはいつもいろんなメディアから世間の情報を得ている
Aさんから仕入れたものとBさんに聞いたもの食い違い
それは時々経験する

最近マスコミの真実は真実だったのだろうかと思うことがある
何にも疑うことなく日々のニュースを耳にし目にする
でもそれはその出来事をただ単に視聴者に提供してるわけではなく
発信する側の「操作」も入ってるのではないのか
テレビやラジオはスポンサーというものがいて、それに反旗を翻すような番組は当然のことながら作ることは出来ない
そのことで微妙な真実のずれが起きてはいないのか
まあ微妙なずれという言葉はちょっと甘い
真実をねじ曲げて視聴者に全く違う印象を与えたりすることもあるかもしれない

過去にはこんな過ちも存在した


騒音おばさんの真実



真実を手にすることは実は難しいことなのかもしれない
慎重に手探りしていかなければ・・・

コメント (18)
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