木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

仇討

2009-11-02 18:19:04 | タイムマシン
さっきラジオを聞いてたら 眠狂四郎 という言葉が出てきた
今 きょうしろう と打ち込んでも すぐ「狂四郎」と出てこないところをみると
この言葉はもう死語に近いのかもしれない
ちなみに こういう人です
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%A0%E7%8B%82%E5%9B%9B%E9%83%8E


この言葉を聞くと思い出す人がいる ということはタイムマシンのお出ましさ
中学一年の春その人に初めて会った
彼は1年E組の担任教師 ○○四郎という名前だった
すっごいたれ目で細い
起きてるか寝てるかわからないくらい
だから先輩たちは彼のことを「狂四郎」と呼んだ
ちょっぴり余談だが 印象に残ってる先生のあだ名
音楽のおじいちゃん先生 黒い皮膚に四角い顔
彼のあだ名はショパンならぬ「ショッパン」
保健のおばあちゃん先生 柏原先生は「かしわばば」
言い得て妙とはこのことで僕はいつもこのあだ名に感心したり笑ったりしてた

ところでこの狂四郎 人を斬る
ズバッと斬るのでそっちの面でもあだ名は正しかった

思い出すのも嫌な思い出がある
中二の初めころだったか その時は担任を外れてただの数学の担当教師
言わんでもいいのに 狂四郎が黒板に書いた数学の答えに文句をつけちまった
「先生、そこ違うんじゃないですか?」
彼はもう一度その問題を解き始めた
しかし 間違ってたのは彼じゃなく σ(T_T)
この狂四郎は慰めてはくれない
「ばーろー もっと考えた上で発言しろ! だいたいだなぁ・・・」
と続いて 僕はけちょんけちょにやられた

ところがだ その2・3ヶ月後 チャンスは訪れた
黒板に書いてある答え どう考えても絶対間違いがある
僕は何回も何回も確認して やめようと思ったりもしたけど 意を決した
「先生、そこ違うんじゃないですか?」

ウン? と僕を見返した狂四郎の眼が 「またお前か!」と言った
今度は僕も見返した
「オレだけど 悪いか」 と何にも言わずに心の中で返した

俺は間違ってねー という態度で狂四郎はその解答を見直した
 へ・へ・へ・っへ~~
今度は間違いなく間違っとった

狂四郎は何事もなかったように次の問題へ移ったけど
僕は心の中でガッツポーズしながら「ざまーみろ てめー びゃ~ろ~」と聞こえないようにゆうたった
きんもちよかった~

でも僕は狂四郎が嫌いじゃなかった
時には辛らつな言葉で責められもしたけど底に愛が見えたからね
そうそうその年にはこんなこともあった

でも楽しかったなぁ


コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする