木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

縁(えにし)

2009-11-12 18:30:37 | Weblog
いつも7時半になるとNHKハイビジョンでやる 朝の連続テレビ小説 を見ていたものだ
でも今回は10月1日から入院したこともあって全然見てなかった
見てないと見たい気も起らないけどちょっとつけてみると
今回は結構かわいい子が出てるような気もする
一回だけみた亀の研究をしてる?メガネの愛想のない役の子もなんか可愛かったような気もするし
主役の子もまあまあ・・
今日その主人公の苗字を初めて知った



二年前の昨日父親が亡くなった
最後の病院ではぼくたちの手を煩わせることが少なかってその分親父にとってはさみしい入院生活だったろうな
と思うのだがその前に入ってた病院ではいろんな人に手をかけてもらって今考えると幸せだったんじゃないかと思う
その前の病院こそ先日僕がお世話になったところでもある
親父の入院中 特に世話になった看護師さんがいる
いや、どの看護師さんにも世話になったんだろうけど
その中でも特に波長の合った人には本当に心からの信頼を寄せることができたのだろう
たくさんの看護師さんの中でも僕が名前を覚えていた親父の病棟の看護師さんは一人しかいなかった


ちょうどその頃 僕はネット恋愛をしていた
九州の人でこのブログの中でいうと・・「順子」の話をしてくれた人だ
ずっと何年間かブログを書いてきてそれまで誰とも付き合うこともなかったけど(会うことは少しあったといえばあった)
二年前に二人の人に恋愛感情を持ってしまった
その最後の人だ

親父が世話になった大好きな看護師さんはいつも親父から違う苗字で呼ばれて困っていた
「橋本さん」 って呼ばれるんだけれどその人の本当の苗字は
今日知ったその主人公のだった
これは世間にそんなにたくさんある苗字じゃない
「もう間違えちゃダメだよ」 そう言って
親父のベッドの手すりにその人はその苗字を書いたメモ用紙を張り付けておいた

その苗字が九州の彼女のそれと同じだった
僕はいつもメールしてる彼女と同じ名前がベッドの手すりに張り付けてあったんでびっくりした覚えがある
さっそくそれを携帯で撮って彼女に送った
盛り上がったものだ・・・


娘が高校に入って新しい生活が始まった
母親と一緒に住んでる所から僕のほうへ来てここから高校へ通い始めた
クラス分けがあって新しい友達ができた
その友達のことは全くと言っていいほど僕は知らない

退院してきてから娘と話す
「友達に父さんのこと話したら彼女のおかあさん とうさんのこと知ってるって」
『なんで?』
「その子のおかあさん あの病院で看護師やってるんだって」
『そうかぁ なんか恥ずかしいなぁ まさか4階の看護師じゃないよね』
「ちがう 3階だって  なんかさぁじいちゃんのことも知ってるみたいだよ 亡くなったんだってねって言われたらしいよ」
『よく知ってるなぁ じいちゃんのことまだ覚えててくれる看護師さんがいるのか すごいなぁ』
「その子 ○○って云うんだけど とうさん 知ってる?」
僕の口がポカンと開いたままになった

たった一人だけ知っていた親父の看護師さんの名前だった

親父が一番世話になった看護師さんは娘の新しい親友のお母さんだった
その名前を毎朝僕は耳にすることになるのかもしれない



コメント (14)
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