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スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

できることその2

2020-09-02 00:07:24 | 考えてみたこと
同僚から色々と職場の至らない点についての指摘を受けた。確かにその指摘は正しいし、耳が痛い限りなのであるが――どうしてもそこで思ってしまうのが、「なら、どうすればいいと貴方は思うんですか?」の一言である。足りないところを探せば、どんな組織だってきりがない。やるべきなのはそこで「0.1ミリでも良いから前進する方策」である。それがないと正直、ただの愚痴である。どんな珍案・奇案でも良いから、何かしら前進させる方策を考えてほしいところ。
できること

Web会議雑感

2020-08-22 19:56:07 | 考えてみたこと
新型コロナウイルスの感染拡大以来、急激に増加したのがWebを通じたコミュニケーション(Zoom、Skypeなど)である。これに関する雑感。

1)Webでのコミュニケーションは「実際に会いに行くよりも楽で、仕事時間が短くて済む」という印象がある。しかしこの間ニュースで「意外にも、コロナウイルス騒動が始まってから、Webを介した仕事量が増えて前よりも忙しくなってしまった」という話をやっていた。こちら、事実である。
Webでの仕事は移動時間がなく、一見すると楽に見える反面、「隙間なく仕事が詰め込まれる」「特定の個人に仕事が集中する」という傾向があり(おそらく後者はWebの仕事の職場内における認知が十分でない、という面もあるのであろう)、やってみるとかなり消耗する。これは今後組織として、個人の疲労を考慮したシステムを作っていく必要があるだろう。

2)Webでの会話は対面の会話には劣る。まず視線がしっかり合わない。考えてみれば画面の中央にカメラがないので当然のことであるが、相手と視線がしっかり合わない状態で会話するのはどうやっても違和感がぬぐえない。
あと会話が「ワンテンポ遅れる」。通信状態が良くてもわずかに相手との反応が合わない。相手が質問してきた時に「相手の質問が終わったと思って」返答を初めてしまうと、実はまだ相手は質問を続けている最中だった、というトラブルが結構多い。恐らく意識してゆっくり会話をするように努力する必要があるのだろう。
あとは声の質や画像の粗さなどの問題もある。このあたり、もし「お金で解決する」部分があるなら投資は惜しんではならないと思う。神は細部に宿るというか、コミュニケーションにおける投資は決して無駄金ではない。

3)あまり大人数での会議には向いていないツールのように思う。2-3人程度での会話が一番しっくりくる感じがある。大人数になってくると会話に参加せず「オブザーバー」になってしまう人が出てくる。しかも「オブザーバー」になるのが実際の会議よりもはるかに簡単なのである。自分の感覚では、あまりに大人数での会議になりそうなときは人数を減らし、代わりに会議を2回に分ける方が良いのではと思う。

4)ただ、色々問題があっても遠方に住む相手とコミュニケーションをする時にはWeb会議は便利である。恐らくは新型コロナウイルス感染が落ち着いた後でもWebのコミュニケーションは職場で長く使われるだろう。ただ上記の問題点があるので、今後とも対面のコミュニケーションよりは劣るツールとして使われるのでは、と予想する。

5)蛇足ながら同僚に「Web会議だったら、『上半身だけスーツで、下半身は短パンで参加できますね!』」と持ち掛けたら、「それってスリルを味わう以外にあまりメリットはないんじゃ。。」と返された。確かに。

まあ、色々あってもこれが新型コロナウイルスのもたらした時代の進歩であることは間違いないだろう。頑張って時代に乗り遅れないようにして行かなくては。
野菜ジュース
コミュニケーションツール

できること

2020-08-08 23:58:44 | 考えてみたこと
思わずして職場で同僚と話し込むことになった。「現在の、今の職場の状況で何が出来るだろうか」ということを話し合った。そんな大それた改革はいらない。ただ「目の前にある、職場内部で得られたちょっとした教訓」をもう少しきっちり整理できないだろうか、というのが共通した意見となった。今出来ること。どんな詰まらないことでも、職場の外からは伺い知る事のできない情報であり、それを形に残して発信することは少なくない価値を持つはずである。頑張ってみよう。
教訓

コミュニケーションツール

2020-06-22 23:29:29 | 考えてみたこと
以前も書いたとおり、コミュニケーションのツールとして有効性が高いのは1)直接会う、2)電話、3)直筆の手紙、4)電子メールという順番になるだろうか。ZoomやSkypeが順番のどこに入るのかは定かではない。ただ電子メールやLineを使ったコミュニケーションが下位に来るのは間違いないだろう。かつて職場の先輩から「Eメールっていうのは、曲解されやすいメディアなんだよ」と言われたことがあるが、確かにこれは自分の歳になっても頷ける。
手紙

小さな組織その2

2020-06-22 21:22:21 | 考えてみたこと
上司と話していて思ったこと。
小さな組織は小回りが利く、という利点があるが、同時に「変な人を雇った時のダメージがより大きい」という欠点もある。前回「大きい組織は『衝撃に強い』」と書いたのであるが、外部からの衝撃だけでなく、内部からの衝撃にも強いのである。なので小さな組織ほど「人を雇う時に厳選しなくてはならない」。おかしな人を雇ってしまった時には「大きな組織よりも激しくパフォーマンスが低下する」のである。ある意味大きな組織よりはるかに舵取りは難しい。
小さな組織
基準

育成

2020-05-24 22:44:41 | 考えてみたこと
危機に陥った組織が最初に手放すのは「人を育成する」ことである――と自分で書いていたが、この2か月ほどの我々の組織がちょっとそれに近づいていた。もちろん忙しい中、必死に何とか努力はしてきたし、同僚の中には自発的にさまざまな試みをしてくれた人もいる。ただやはり、最大の危機に立ち向かうことが最優先課題になってしまうのはどうやっても避けられない。
最初の危機がひと段落したなら、もう一回「人をどうやって育成するのか」を真剣に考え直さなくてはならない。人材はどんな時代でも組織にとって財産である。時間をかけて考えるに値することである。
種芋
目標

空き缶道路

2020-04-05 00:20:27 | 考えてみたこと
第二次世界大戦中のドイツ軍の伝説的名将、エルヴィン・ロンメル将軍の話。

ロンメルが北アフリカ戦線に投入された直後は連戦連勝であり、巧妙な戦術もあって「砂漠のキツネ」の異名も取った。しかしイギリス軍はやがて体制を立て直し、補給量に物を言わせて物量で押し切る作戦に出る。エル・アラメインの戦闘を契機に次第にドイツ軍は押される一方となり、撤退に撤退を重ねていく事になる。そんなころの話。

砂漠での軍隊の移動には車両が欠かせない。このため、ロンメルが撤退するに当たっては「地雷を埋めて敵の進撃を妨害すること」が必要であった。イギリス軍側は金属探知機を使って地雷を掘り出し、進撃する作業が必要となる。しかし補給不足が深刻となったロンメルの手元には十分な数の地雷が存在しない。ロンメルはどうしたか。
「道路に空き缶と数少ない地雷をランダムに埋めて撤退して行った」のである。金属探知機だと空き缶と地雷、どっちも同じように引っかかってしまう。しかしその中には必ず一定数で地雷が潜んでいる訳で、どれだけ空き缶が続いても探知と除去を止める訳には行かない。イギリス軍はこの戦術に労力を取られ、悩まされたという。

で、それではどうしたら良いか、という案がすぐに浮かばないところがこれまた困るところ。1)空き缶と地雷を簡単に判別可能な装置を作る、2)車両を地雷を踏んでも大丈夫なくらい頑丈なものに改良する、3)空き缶も地雷も敢えて区別せず、一緒に爆破する(実際に軍隊の工兵部隊には「導爆索」という装置が存在する)- - などが解決索になりうるかな、とは思うのであるが、どんなもんでしょう。
Wikipedia「エルヴィン・ロンメル」
Wikipedia「92式地雷原処理車」

ブラックとホワイト

2020-03-07 00:51:53 | 考えてみたこと
とある「ブラック企業がまかり通る業界」で働いている方からの言葉。

ブラック企業が当然のように存在する業界では、どうやっても職場はブラックになりやすい。そういう場所では、業界を取り巻く色々なファクターが「ブラック企業を育て上げてしまう方角」に作用するからである。しかしそんな業界でも、流れに任せてブラックな職場環境に落ちていき「それを全く修正しようともしない組織」は、結局のところ長続きはしない。いずれは淘汰されて行ってしまう。どれほどブラック企業がまかり通る環境であろうとも、その中で「どうやったらホワイトな環境に少しでも近づけるか」を試行錯誤しながら頑張っているところが、最後は一番長続きするのである。

とのこと。まったくその通りであろう。自分たちも努力を重ねて行かなくては。
中間管理職

単純接触効果

2020-03-03 22:49:22 | 考えてみたこと
最近になって「Uターン就職」というか、一回他の組織に行って働いていた人が帰って来て、こちらに就職することが何件か続いている。何というか、「しばらくの間、毎日顔を突き合わせて生活する状況を何年か過ごした仲」というのは、意外に後々まで続いたりするものである。別に性格の相性が取り立てて良かった訳でも、趣味が共通であった訳でもない。でも「同じ釜の飯を食らった仲」というのは有利、ということなのか。
- - と思っていたら、これはちゃんと心理学で言われていることの様である。「単純接触効果」というらしい。何回も接触を続けるほど自然に相手に好感を持つようになるのである。コミュニケーションに上手下手はあるだろう。でも一番大事なのは「あきらめずにコミュニケーションを続けること」なのかも知れない。
Wikipedia「単純接触効果」
また逆に言うなら、どんなに「親しい仲」と自分で思っていても、ずっと連絡を取らないままの仲というのはいつか消えていく、とも言えそうである。確かに世の中そんなものであろう。

学ぶこと、愛すること、使命を果たすこと

2020-02-03 23:57:35 | 考えてみたこと
飯田史彦氏の著書に書いてあること。人間が人生で果たすべきことは3つ、「学ぶこと」「愛すること」「使命を果たすこと」の3つなのだという。世俗的な成功を目指すこと、社会的地位を上げること、金銭を稼ぐこといずれも重要でないとは言えないが「人生で果たすべきこと」というのは上3つに帰すると。
確かにその通りなのかも知れない。自分はどうだろうか。幸い、学ぶ対象も愛する対象も果たすべき使命もあるように思える。ならばその3つを残りの人生で出来るだけ果たして行くようにしよう。
Wikipedia「飯田史彦」