今日の午前中、「さまざまな出会いコミュニケーションを求めて~歌をまじえて楽しいトーク」のテーマで、熊野伸一さんが講演をされました。熊野さんは中学校のときに眼がみえなくなり、その後ロックバンドシャンテで音楽活動等、多彩な活動をおこなってこれらました。
今回はまちづくり協会が主催で講演されたのですが、以前と比べてさらにトークがレベルアップされていました。20年前に富赤人権推の総会でシャンテと一緒にコンサートでコラボをしたことを思い出しました。
最近の熊野さんは、新しいメンバーの手話ボーカル親子とあらたなパートナーである盲導犬のマッキーさんと一緒にステージにあがっていました。熊野さんの素敵な歌声と楽しいトークが参加者を魅了させてくれました。
熊野さんは自身の眼のみえないことの苦労を楽しくおかしく話してくれました。街中で気を使わなく眼がみえないことをストレートに聞き接してくれる市民に対して、生きていると感じる!眼がみえないから気遣われると距離感を抱いてしまう! 自分の住んでいる市は生きていると感じるひとが多い!だから、自分はこの市か好きだといわれていました。
また、生きてきた中で、どんな自分も好きになることが大切という熊野さん。「自信を持つことには根拠はいらない」できない自分も、少しさぼってしまう自分も好きになることが大事と彼はいう。
ステージでは手話ボーカルの女性の横では、その女性のお子さん(4才男子)がギターとトランペットを持って、自由に弾いていました。それがすごくかわいかったです。また、盲導犬のマッキーさんは大人しく熊野さんを待ち、その都度の指示にも忠実に従っていました。
途中、その男の子がお母さんに何かを訴えて泣きだしたためにお母さんがステージのそでに出て行きました。お母さんは帰ってきたのですが、彼は泣いていました。わたしたちが駆けつけて、なだめたのですが泣き止まず、お母さんが「ステージで泣かないで」と強い口調で話すと「うん」と返事していました。
持っていたギターをみたわたしは「かっこいいぎたーやね。ステージでもう一回弾いてみてな。おっちゃんが客席で聴いているから。」というと彼は「うん」と約束してくれました。彼が泣いた理由はギターを弾く指の爪がささくれたのが原因だったようで、お母さんに爪切りで整えてもらって一件落着したようです。
わたしはその彼に今のうちにサインをもらっておこうかなと思いました(笑)
楽しい歌とトークはあっという間に終わっても、アンコール曲も2曲ほどあり、会場は盛り上がって終わりました。