夜6時30分から人権研修会に参加しました。
『ある精肉店のはなし』命をいただき、いのちは生きる というテーマで、貝塚市人権協会会長の北出昭さんの講演を聴きました。
現在、北出さんは精肉店と太鼓屋をはりながら、人権活動を行っている方です。
一家は代々、牛の飼育から精肉店の経営まで手掛け、手作業でのを守り続け解体をおこなってきました。そのような中、と場に対しての差別観への怒りなどのお話しをいただきました。
と場で働く方々は、牛を2年近く飼育し、そして牛を割る。仔牛の中にはおとなしい子、ヤンチャな子がいて、もちろん愛着が生まれる。そのような牛を2年間飼育した後、と場に連れていき牛の眉間をハンマーでたたき倒すのです。食肉に関わる職人は、殺すという言葉は決して使わないということです。
周りの人は、牛が割られるのをみて、「かわいそう」という。また、と場のことをと殺場という人がいる。
貴重な牛のいのちをいただく!わたしたちは、その大切な命をいただいて生きているということを、なかなか気づかずにいる。それどころか、「今日の肉はうまくないな!どこの肉や」等と発することがある。
また、と場で働く職人に対しての差別をすることも少なくない現実もある。
研修に参加して、職業差別は許されるものではない。そして、命をいただき、いのちにつなげている現実をみつめて、感謝する気持ちに改めて気づくこととなりました。