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『今日の一冊』by 大人のための児童文学案内人☆詩乃

大人だって児童文学を楽しみたい、いや、大人こそ読みたい。
ハッとする気づきのある絵本や児童文学をご紹介♪

夏だって、えりまき!

2017-06-05 15:16:31 | 絵本


夏にえりまき!?
ええ、えりまきです。リネンのスヌードはとっても爽やか!

かさこ塾がご縁で知り合いになった、えりまきかなえさんの素敵なリネンスヌードが届きました。モデルとして写る自信なく、植物にまとわせてみました(笑)。

えりまきかなえさんに初めてお会いしたとき、名刺に赤の糸でステッチがしてあるのが、とおってもセンスが良くて。ご自宅の納屋を改装して作られたスヌードショップ、Promener Le Chien〜いぬのさんぽ♪には、素敵な模様の布がたくさん並んでいて、それだけでもう物語が始まりそう


※写真提供:えりまきかなえさん

ショップに直接行ってみたかったのですが、静岡までなかなか行く機会がなくて・・・。ダメ元で聞いてみたら、たくさん写メを送ってくださって、色んな組み合わせをご提案いただいたんです。気分によって、色んな色をまといたいし、ほかの模様のもほしくなってしまいました!いくつあってもいいので、プレゼントにもいいかも

そんなリネンのスヌードを見ていて思い出したのが、こちらの物語↓



『しろいしろいえりまきのはなし』安房直子作 渕上昭広画 小学館


私が幼稚園の頃、大大大好きだった物語。安房直子さんと渕上さんの自宅住所まで記載されているところに、時代を感じます

あるうさぎの家族のすえっ子が人間にさらわれてしまうんですね。そこで、お母さんは魔法でお兄さんの子うさぎを人間の男の子に変えて、妹を探しに行かせるのです。ところが、村はずれにある猟師の家の女の子から、妹は既にえりまきにされてしまった、と聞かされる男の子。ショックのあまり、そのうさぎが自分の妹だってことを話してしまうのです。

そうしたら、「あたしが、かわりにうさぎになるわ」と言い出す女の子。だって、そばかすだらけで、みっともなくてみんなに笑われるから、って。せ、切ない・・・。家族の元離れても、うさぎになりたい女の子の気持ちを思うと切ない。私もそばかすだらけなので・・・。
ところが、うさぎのお母さんは、あの魔法はたった一度しか使えないことを忘れていたんですね。さあて、困った。男の子は人間として、これからも生きていかなければいけないのです。

そこで、いいことを思いついたお母さんうさぎ。みんなをすすき野原へと連れて行きます。荷車いっぱいに積まれたすすきで、母さんうさぎは、ふるい糸車ですすきの穂をつむいてみるのです。それから、その糸で色々なえりまきを編む。
花模様のえりまき、縞模様のえりまき、木の葉の模様のえりまき、レースのように薄いえりまき・・・。



それから、糸の紡ぎ方を男の子に、えりまきの編み方を女の子に教えるのです。それから、幾年すぎたか、村に小さな店ができるのです。『あたたかい えりまきの みせ』というね。

えりまきかなえさんのショップを拝見(写真でだけど)したとき、このうさぎたちのお店を思い出しました。自然とのつながりを思い出させてくれる素敵なスヌードです







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